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<三羽烏の襲撃1>またたび市動物園が火事です
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●燃える空の下で(1)●
【天動記士郎への爆撃】
クローネ三羽烏の1匹・ヒルズの暴走ろっこんによって、突然の空襲を受けた動物園。
「なっ! いきなり焼夷弾かよ!?」
楢木 春彦
は、天空から降り注ぐ凶々しい火の雨を見上げて、絶句した。まるで空そのものが燃え上がったかのような、その圧倒的な光景に思わず息を呑むが、しかし楢木の次の判断は迅速だった。
「いや突然召喚されて黒焦げとか……冗談じゃねえっつーの!」
左耳のピアスを2度撫で、能力を発動。宙に作った足場に跳び上がって、直上から来た1発を回避する。楢木のろっこん【Stairs of air】──自分にだけ見える、空気の足場を作る能力だ。
タッとその足場の上で、素早く周囲を見回し、
「えっ、天動さん?」
すぐ近くでもう1人、
天動 記士郎
が呆然と空を見上げているのに気が付いた。
「天動さん危ねぇっ! そっち飛んでくださいっす!」
「えっ……? は、はい!」
自力では到底、焼夷弾を避けられそうもないその天動の傍に、足場をいくつか作ってその場所を伝える。自分が今やったのと同様に、上手くその足場に飛び移れば助かるはずだったが、
スカッ……天動の手は何も掴むことができず、むなしく空を切った。
「のわっ、やっべ!?」
ドテッと転んでしまった彼の姿に慌てる楢木、
(アレも防げるかは賭けだケド……間に合ってくれっ!)
倒れた天動に直撃する寸前、その頭上でパッと焼夷弾が弾けた。見えないガラスにぶち当たったように大きくペットボトルが跳ね返り、盛大な火の粉を辺りに撒き散らして、そのまま地上に落ちる。
じゅっ。地面に何かの染みを作り、ひとしきりその場で燃え上がった後、やがて唐突に焼夷弾の炎が消えた。
「天動さん、大丈夫っすか! 怪我は!?」
「え、ええ……突然のことで驚きましたが、ありがとうございます」
慌てて駆け寄った楢木に助け起こされ、ようやく天動が安堵のため息をつく。少し離れた地面で、燃えカスになっているペットボトルの残骸を見つめ、あれがもし自分に当たっていたらと、改めてぞっとする。楢木がシールド代わりに空気の足場を作ってくれなかったら、危ないところだった。改めて感謝の言葉を伝える天動に、楢木は、
「いや、俺の方こそスンマセン……あの足場は俺にしか見えないんで、
咄嗟に正確な場所を教えてる余裕がなくって」
「そんなこと、いいんですよ。無事に助かったんですから。
それより……いったいどうなっているのでしょう」
今の空爆の被害で、大規模な火災が発生している園内を、恐ろしげに天動が見回す。やがて慌ただしくテオからの連絡が入り、もれいびである彼ら2人は、今回の事件の状況を把握することができた。
「動物たちがまだ、この園内に取り残されてんのか……
ココは時間の勝負だな、手分けして助け出そう。俺は白熊の方にいくぜ!」
「そうですか。私は、クローネを捜してみます」
天動の方は、また続々とカラスたちが集結しつつある空を、真剣な顔で見上げて、
「焼夷弾を空から撒いているあのカラス達……」
「彼らを動かしている元締めがクローネなら、なんとか説得してやめさせたい」
「そっか、癪だケドそっちは天動さんやみんなを信じて任せるぜっ。
んじゃ行動開始だ、お互い頑張ろうな!」
【志波武道/鴻上彰尋への爆撃】
「お、彰尋くんじゃなぁい! 今日のおすすめはネコヒカリ☆
……って、マタ神魂カッ!!」
下宿先の米屋で接客中に、
志波 武道
もやはり唐突に召喚されてしまった。たまたまお客としてそこに来ていた
鴻上 彰尋
も一緒で、
「テオからの急な呼び出し……って、いきなり攻撃されてるし!?」
あまりの急展開に反応が遅れてしまう2人、
「……! あれは……危ないです!」
そこに運良く居合わせたのは、
屋敷野 梢
だ。僅かな時間差で2人の頭上に落ちてくる焼夷弾、
(2人は厳しい……? いえ、2人とも助けてみせます!)
キッと見据えるその視界に、焼夷弾を捉えて強くイメージすれば、たちまち先行する1つが、鮮やかな蝶に変わった。目視した対象物を蝶に変えてしまう、梢のろっこん【胡蝶の詩】の進化能力だ。これでまず1つ、
「……えっ!?」
ポッ。
その蝶が一瞬で燃え尽き、残骸となって空中で四散した。ペットボトルは蝶に変えられても、付随する炎までは蝶に出来なかったのだ。
元はただの物である。生命が1つ消えたわけではない。けれども、蝶の姿をしたものが、目の前であっけなく失われてしまったその光景は、生物を等しく愛する梢を一瞬、動揺させた。
(しまっ……!?)
2発目の対応が、僅かに遅れた。
大気との摩擦で悲鳴のような唸り声を上げながら、真っ逆さまに降ってくる焼夷弾、
その直下で為す術もなく、呆然と空を見上げているのは…………鴻上彰尋だった。
「キャッチして、鴻上君!」
(きらーーん☆)
その時だ! 鋭い声と共に鴻上の顔面めがけて、飛んでくる物体があった。舞台女優のような、よく通るその声に反応して、思わずそれをキャッチしてしまう鴻上。スパンッと彼の掌に収まったのは、
(ストラップ……、携帯の?)
そう思った次の瞬間にはもう、鴻上の身体は強引に宙を引っ張られていた。
「って、うわわわわわわわっ!?」
ドンガラガッチャーーン☆ と鈍い衝撃、
「あ痛たたた……ぶつかるって身構えてても、結構勢いがあったわね。
ねぇちょっと、そこに落ちてる私の眼鏡、拾ってくれない?」
「……って、うわっ、ごめん!?」
自分の下敷きになっている少女の身体から、慌てて手を離し、
「あれっ、俺はどうして……何が起こったんだ?」
我に返った鴻上が、きょろきょろと周囲を見回す。少し離れた所には、まだしぶとく燃えている焼夷弾の着弾痕。さっきまで自分はあの場所にいたはずなのに……? その方向から、やはりこちらも無事だった武道が走ってきて、鴻上の窮地を救ったその少女──
桃川 圭花
に手を貸し起こしてやる。
「ヤッター圭花ちゃんスゴーイ! ナニ今の、何したのー?」
眼鏡を掛け直した圭花が、ふふんと満更でもなさそうな顔で、
「能力で携帯を分解してから、進化能力でまた復元したの。
その元に戻ろうとするパワーで、ストラップごと鴻上君を引き寄せたってわけ」
ろっこん【all in one】の、2つの能力の応用だ。
「へぇ……咄嗟に、良くそんなこと思い付いたな。助かったよ」
ようやく理解が追い付いた鴻上が、改めて圭花に礼を言う。
「ま、投げたストラップが、明後日の方向に行っちゃわないかは、心配だったけど。
球技は苦手でも、これでも投げたボールが後ろに飛んだことはないんだから」
こうして武道と鴻上の2人は、居合わせた梢と圭花の機転によって、共に怪我を負うことなく命拾いした。そこに様子を見に来た
黒依 アリーセ
も、2人の無事を知ってほっと安堵の表情を見せる。
「良かったわ、2人とも何事も無くて。
桃川さんも屋敷野さんも、怪我がなくて本当に……屋敷野さん?」
さっきからずっと黙り込んでいる梢に、ふと不審の念を覚えたアリーセが、気遣わしげに声を掛ける。
「どうかしたの? 何か様子が変だけど……大丈夫?」
「な、何でもないですよー! それよりクローネ!」
つとめて明るい声で梢が、
「ハロウィンの時に、あの高慢ちきな鼻を明かしてあげたのに、
今度は動物や人達の命を危険に晒すなんて……絶対に許しません!」
「そうだな……」
その梢の台詞に、武道もいつになく真面目に頷く。燃える園内を見回しぽつりと、
「放火は罪が重いんだよな、物も命も消えるから……。
俺たちも少しでも早く、全部の動物を救えるよう頑張ろうぜぃ……!」
鴻上も、圭花も、そしてアリーセもこくりと頷いて、互いの意志と決意を確認し合い。そして各々の役割を果たすべく、園内に散らばり走り出した。
【旅鴉月詠への爆撃】
突然の召喚にも、
旅鴉 月詠
は狼狽えることなく、冷静だった。
「焼夷弾か……いきなりのご挨拶だな、だが手はある」
普段から持ち歩いているスケッチブック、月詠はその1ページを手早く開いて、頭上にその絵を掲げる。
もしもこの場に、何も事情を知らない人がいたら、そんな紙の束で着弾が防げるものか!と、悲鳴を上げるに違いないだろう。
けれども、心配は要らない。彼女はもれいびだ。そして、月詠が操るろっこんは、生き物以外のものに対してその効果を発揮する、強力な封印能力である。焼夷弾が頭上5メートルの射程に達した時、そのろっこん【絵空事】の進化能力が発動した。
見えない引力の束が、落ちてくる焼夷弾を捉えて引き寄せ、その鼻先を絵の中に引きずり込む──ペットボトル焼夷弾、封印完了。
そう思われた瞬間、
ボッ!
突如月詠のスケッチブックが燃え上がった。
「むっ……!?」
咄嗟にスケッチブックを投げ捨てたが、巻き起こった炎はすでに、月詠の白衣の長袖に燃え移っていた。悲鳴を上げているヒマは無かった。そんなことよりまず、破るように白衣をその場で脱ぎ捨て、それ以上の火傷の被害を防ぐ。
(……ペットボトルは封じられても、火までは封印できなかった、か……)
ちょうど同じこの頃、焼夷弾の爆撃に遭い、やはり火までは蝶に変身させられなかった、屋敷野梢と類似の結果だった。
旅鴉月詠、片手と片腕に深達性の熱傷を負う。
これは焼夷弾そのものの直撃ではなかったから、直ちにショック症状を引き起こすような重傷でこそなかったけれど、
「これは……まずいな。利き腕をやられた」
ろっこんを使うために必要な、絵が描けない。治療が必要だ。それにいつも通りの平静を装っていても、身体が訴える激痛は、これから確実に月詠の体力を削っていくだろう。
「成る程、なかなかの逆境という訳だ」
月詠がゆっくりと見回す園内は、すでに今の空襲の被害で、あちこちから火の手が上がっている。吹き付けてくる熱風と火の粉に脂汗をにじませながら、月詠は治療者を求めて、のろのろとその中を歩き始めた。
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担当ゲームマスター
鈴木二文字
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
バトル
動物・自然
定員
40人
参加キャラクター数
40人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年05月22日
参加申し込みの期限
2016年05月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年05月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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