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<三羽烏の襲撃1>またたび市動物園が火事です
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●3班、合流●
【サル山エリア〜ゲートへの道】
ボス猿・パンチを含む、全てのサルたちを無事に救出した、おさる班の
李 小麗
、
夢宮 瑠奈
、
剣崎 エレナ
たちだったが、その後の時空ゲートへの避難は難航していた。出発時には、
「怪我で動けないおサルは、どこにもいないかなのだ?
なら、しゃおりーは赤ちゃんおサルを引き受けるのだ!」
と
李 小麗
が、背中のパンダ耳付きリュックにおサルを入れ、入りきらない子はその手に抱えて。助け忘れのないように瑠奈といっしょに獣舎の方も確認して、サル山を出発したおさる班だったが、次第にその歩みが遅くなってきた。
なにしろ、サルの数が多過ぎるのだ。
群れの中には赤ちゃんの他にも、メスのサルや小猿、お年寄りのサルも混ざっている。突然焼夷弾の空襲を受け、火事の起こっている外に連れ出され、不安げに周りを見回すおサルたちは、まるで難民のようだ。
「たくさんになるから、パンチの指揮はどうしても必要ね。
みんなに的確な指示を出せるよう、
パンチにはリーダーシップを発揮してもらわないとね!」
と
夢宮 瑠奈
は、パンチの傍らでぴょんぴょん、
「パンチ、げーとだよ! これからみんなで時空ゲートまで行くの!」
ジェスチャーで何とか、時空ゲートを表現しようと頑張ってみるが、やっぱりこれがさっぱり伝わらない。コミュニケーションって難しい。
徒歩での強行軍に、そのうち小猿やお年寄りなどの弱いサルから遅れがちになり、群れ全体に疲れが見え始めた。その避難の列の最後尾では
剣崎 エレナ
も、
「痛たた……バレエのし過ぎでもう、足が痛くなってきちゃったわ。
ここ、タクシーはつかまらないのかしら?(きょろきょろ)」
とかぶーたれ始める始末。もう置いてこうか、この女……とか、瑠奈はもちろんそんな酷いことは言わずに、
「剣崎先輩も、頑張って! ほら、元気の出るダンスだよ!」
と景気付けにダンスを見せて、群れのテンションも一時上げてやるが、弱っていくサルたちの前では、その効果もそんなに長続きはしない。徒歩でゲートまで歩かせようとするのではなく、この大量のサルたちを、安全に搬送する手段が、何か必要だったのだ。なにか。
「ど、どうしよう……」
そしてついに、おさる大移動の足が止まってしまった。燃える木立の道の真ん中で、これ以上はもう1歩も動けなくなってしまうサルたち。すぐ近くまで火事が来ていると、何とかパンチが群れを立たせようとするが、サルたちはぐったり倒れたまま、もう誰も起き上がれない。
だめだ。これではとても、ゲートまでなんか辿り着けそうにない……瑠奈と真っ青になった顔を見合わせて、
「だっ、誰かー! 助けてくれなのだーっ!」
と小麗が思わず叫んだ、その時だった。
「あれ? その声……李さんか?」
「小麗ちゃん? それに、瑠奈ちゃんの声もしたよーな」
どこかから、知ってる声が聞こえてきた。これは……ヒツジ班だ! ヒツジ班の
鴻上 彰尋
と
志波 武道
の2人が、すぐ近くにいる!
【草食動物エリア〜ゲートへの道】
「わっ、志波先輩の声だ! こちらおさる班、おさる班だよーっ!」
「近くに彰尋もいるのだ! 2人ともどこにいるのだ!?」
しかし声はすれども、2人の姿は見えず。瑠奈と小麗がキョロキョロしていると、
「あれっ、彰尋くんモシカシテ……
さっきから小麗ちゃんと瑠奈ちゃんの声が聞こえてくるのは、
この木立の火事の向こうからなんじゃ?」
「どうやらそのようですね……おーい、李さん!
俺達は炎の壁を挟んで、その反対側にいるんだ!
何か火を消せるものがないかな? 俺達の消火器はもう、使い切ってしまった」
その鴻上の声に、小麗のくりくりの目が、みるみるまん丸に見開く。
「ある……あるのだ! 圭花がくれた消火器を、まだ持ってるのだ!」
リュックからその消火器を取り出し、木立の向こうの火元めがけてブシュー! もくもくとピンク色の粉塵が辺りに立ち込め……やった! 2班を隔てていた、炎の障害を消すことが出来た。
そしてその木立の向こうからひょいと顔を出す、
鴻上 彰尋
と
志波 武道
の2人。
「ヒツジ班、ただいま参上!……ナンテネ☆」
おさる班&ヒツジ班、ここに合流。わーっ、と心細かった顔をくしゃくしゃにして瑠奈が2人に駆け寄り、そして小麗は万感の思いを込めて、遠くの空を見上げる。
「圭花がくれた消火器が、最後に役に立ったのだ……
しゃおりー、この感謝は一生忘れないのだ。ありがとう、圭花!」
空の向こうに浮かんで穏やかに微笑む、
桃川 圭花
のビジョンに感謝(死んでない)。
とまぁそんな感じで、ゲートへの道中で合流を果たしたこの2班。おさる班が連れてきたのが、難民状態のおサル、そしてヒツジ班が誘導してきたのは、こちらは暴走できるほどまだまだ元気な、ヒツジたちの群れ。
「ンメェ〜ベェ〜ンメェ〜ィ」
その2つの群れを見比べて、すぐにエレナが言った。
「えっと、そのおサルたち……
ヒツジに乗せて運んであげればいいんじゃないの?」
小麗と瑠奈がアッと顔を見合わせ、ソレダ!と武道と鴻上もすぐにその案に賛成する。こうしてエレナの提案で、おさるの搬送問題も解決した。たまにはエレナも役に立つ。置いていかないでよかった。
そして消火ホースでまた一時群れを囲い、ヒツジの背にサルたちを乗せ始めた小麗は、その中で羊ベッドに寝かされている親友の姿を見つけて、仰天した。
「あ、アリーセなのだ!? いったいどうしちゃったのだっ?」
そう、あの
トワ・E・ライトフェロゥ
の治療のために自らの血を大量に流し、その代償に倒れてしまった
黒依 アリーセ
だった。鴻上が、こんなことになってしまった事情を小麗に話し、
「ゲートで待機している椿さんの所に、搬送している途中なんだ。
でも……それまで彼女の体力が、はたして持つかどうか」
小麗から見ても、気を失っているアリーセの顔色は、紙のように真っ白だった。思わずその手を握ろうとして、すぐに手の包帯に気付く。とりあえずの応急処置として巻かれたその布も、すでに真っ赤で痛々しかった。鴻上が目を伏せてうつむく。おさる班と同様、ヒツジ班もまた、重篤の怪我人という難題を抱えていたのだった。小麗が、その親友の傍らに膝をついて声を上げる。
「だっ、誰かー! アリーセを助けてくれなのだーっ!」
【水辺エリア〜ゲートへの道】
何という偶然だろうか、ここにシロクマ班が姿を現した。
楢木 春彦
と
旅鴉 月詠
、そして治療ろっこん【ラファエルの手】を持つ、
日月 透
の3人だ。彼らもまた、シロクマ親子のグリフとヒースの救出後、ゲートを目指して2班と同じルートを進んでいたのである。
「黒依さんが、倒れたですって?」
往診鞄を片手に、急ぎ駆け付けた
日月 透
に、鴻上たちが手早く事情を説明する。「分かりました、私が彼女を治します」そう言って、すぐに日月がアリーセの治療を開始した。
日月がろっこんを使うのは、火傷で負傷したグリフと月詠、溺れたヒースに続いて、これで4人目だ。自身のエネルギーを代償に治療を行う日月にとって、この人数は流石に厳しい。
けれどもそんな弱音は、目の前に横たわるアリーセの姿を見れば、たちまち消し飛んだ。
「自身の身を削って使う、同じ治療能力を持つ者として。
ここまで身を捧げ尽くした貴方を、私は尊敬します。
たとえ血反吐を吐こうとも──この意識がある限り、必ず救ってみせる」
心配そうに見守る小麗や瑠奈、鴻上と武道、そして楢木や月詠に囲まれながら、日月はアリーセの治療にその全力を傾ける。そうこうしているうちに、何匹かのサルもその周りに近寄ってきた。
フーンフー
あれっ? 何か不思議な音が聞こえた気がして、瑠奈が首を傾げる。
ンーフー♪
まただ。いったい、何だろう。
フーンフー♪
フー♪
今まで聞いたこともないような、不思議な……いや、ちがう。瑠奈はハッと気付く。自分はこの音を、いや歌を、確かに聞いたことがある。
「これ、おサルさんの……鼻歌だ!」
アリーセを囲んだサルたちが、その場に立ち上がって歌っていた。
昔教わったメロディ
を思い出すように、最初はたどたどしく、調子外れなものだったけれど。
「おサルさん、あたしも歌うよ♪」
瑠奈もその輪の中に飛び込んで、一緒に歌い出すと、すぐにリズムを取り戻して、楽しげな可愛らしい曲になった。鼻歌と瑠奈の合唱。
そして、驚きその様子を見守っている、武道や鴻上たちの耳に。今度はその鼻歌に答えるように、心が落ち着く澄んだメロディの曲が、どこからともなく聞こえてきた。
冬の空に 雪が舞う 子猿が歌う 指差して
雪はふんわり ひらひらと 子猿のお鼻に 舞い降りた
「アリーセちゃん!?」
「黒依さん……意識が、戻ったのか!」
アリーセが、歌っていた。優しいメロディを紡ぎ出すその唇に、いつの間にか温かい血の気が戻っている。そうして、その短い曲を歌い終えると、アリーセはゆっくりその瞳を開き、微笑みながら、一番近くにいたサルに呼び掛ける。
「モン吉、可愛いらしい歌を有難う。それに、みんなも」
「キィッ!」
「やった、やったのだ! アリーセが目を覚ましたのだ!」
わっと小麗が親友に抱きつき、他の皆も手を叩いて喜び合う。フウ、と治療を終えた日月が立ち上がろうとしてその場でよろけたので、
楢木 春彦
が慌てて自分の肩を貸してやった。
「日月さん、その力だって無限じゃねぇんすから無茶したらダメすよ。
せっかく黒依が治っても、日月さんが倒れたらまた同じことなんすからね!」
フフ、と疲労の滲んだ顔に、それでも満足そうな笑顔を浮かべながら、日月も言い返す。
「大丈夫。まだまだ、倒れるわけにはいきませんよ」
こうしてアリーセも無事に治り、ここで合流したおさる班、ヒツジ班、シロクマ班の3班は、このまま共に時空ゲートを目指すことにした。サルたちをヒツジの背に乗せ、心機一転、いっせいに移動を開始するアニマル大集団。もちろんシロクマ親子も一緒だ。
「それにしても……偶然ここでシロクマ班と会えて、ほんとヨカッタ!」
ヒツジの誘導にもずいぶん慣れてきた武道が、鴻上にニコニコと言う。
「そうですね。日月さんに治して貰えなかったら、
今頃、黒依さんはどうなっていたことか」
おさる班にしてもそうだ。ヒツジ班にここで奇跡的に出会えなかったら、あのまま立ち往生して遭難していたかもしれない。
「ほんと偶然って重なるもんだナー、……いや?」
そこでハタと武道が立ち止まる。目の前のヒツジの群れをじっと見つめる。正確には、そこに1匹だけ混ざって、今はマイペースにフンフン言いながら歩いている、アルパカの方をだ。
「もしかして、コレが……ご利益ってやつ?」
「フェェェェ、フーン!」
アルパカのフーちゃんが、その武道に答えるように、ひときわ声高く鳴いてみせた。
そしてゲートを目指す彼らはその道中で、燃えていない水場や溜池をいくつも目撃することになる。
「これって……まさか、孔雀が」
そう、ちょうどこの頃、対ヒルズ班のメンバーが孔雀のヒルズを倒し、暴走した能力の効果が切れたのだ。
「よかった……これで水での消火も安全になるな!」
と武道たちは喜び、楢木の方は少し考えて、
「でもまた万一のことがあるかもしんねーから、
水面が空気に触れないよう、割れた板とか使って塞いどくか?
効くかはわかんねぇケド、火が燃えんのに酸素が必要って
習ったのくれぇは、俺だって覚えてるっつーの」
「ふむ、そうだな……やはり大気と反応させて、火を燃やしているのだろう」
旅鴉 月詠
も、楢木の案には予防効果アリと頷いたが、
「水が燃えるっておかしいケド、やっぱそういう能力だったのか?」
と訊ねる楢木には、
「いや、これは水を燃やす能力ではなく、
おそらくは水を火に変えているのだろう」
と自分の推理を述べた。
「シロクマプールの表面だけ燃えていた理由も、それで説明できる。つまり……」
そう言って月詠は皆に向かって、ヒルズの能力の秘密を説明し始めた。
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鈴木二文字
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
バトル
動物・自然
定員
40人
参加キャラクター数
40人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年05月22日
参加申し込みの期限
2016年05月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年05月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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