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味覚の秋・米フェスティバル!
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キャットストリートの入り口で足を止めた
津田 亮悟
は、たくさんの人で賑わう様子に軽く舌打ちした。
無意識にポケットの中の、硬質な感触を確かめる。
それはハーモニカだった。
物心ついた頃から孤児院に預けられ、確かな記憶のない亮悟。集団に馴染みにくい性格の彼は、つい攻撃的な態度を取って孤立しても、却って静かでいいか、なんて考えてしまう。同じような境遇に居るとはいえ、他人との生活は彼にとっては、息が詰まるものだった。
そんな彼に、数年前突然送られたのが、このハーモニカだった。
それ以来、何だかんだで、ずっと愛用している。
「せっかくだしな……」
くしゃくしゃに丸めた、2枚のおかず無料引換券を出して見下ろす。
ストリートは相変わらず、多くの人。息を吸って、吐く。
施設で食べる食事は、味気ない。
だったら――。
一歩を踏み出せば、あちらこちらから料理のいい香り。
それですっかり、気分が変わった。
何だか別世界に迷い込んだような気分で、亮悟は大人達の陰から背伸びして、色々な店を見て回った。
「どうせなら、滅多に食えねぇものが食べたいな……」
迷った末、亮悟が選んだのは牛筋の煮込みだった。
「お目が高いねぇ、坊や。唐辛子……は、いらねぇか。ネギはいるかい?」
亮悟を見たツヤツヤ太った店の叔父さんは、笑いながら牛筋を器に大盛りにしてくれる。
「えっと、一応」
「ほい、了解。割り箸は、そっちな」
「……どうも」
揺らすたびプルプルする牛筋に、少し感動しながら、亮悟はもう一枚の引換券で何を貰おうか考えた。
歩きながら視線を巡らせていた亮悟だったが、とある大男に気付いて足をとめた。
190センチという見上げんばかりの長身、更に筋肉質という恵まれた体格を持つ
飛吹 勘助
は、その圧倒的な存在感と大人しい性格が見事な調和を保った、不思議な少年であった。
そう、見た目は三十路に片足を突っ込んでいるけれど、これでもいたいけな16歳の少年なのである。
ぽってりとした体型に、長い被毛を持つウサギの縫いぐるみの『もふもふ』を、心の拠り所としている内気な彼が、こんなに大勢人が集まるところに、積極的にやって来たのには理由がある。
「おーい! 勘助」
人ごみの中から、ぴょこぴょことジャンプしながら、手を振っている人物に勘助の表情が輝いた。
「ゆき……!」
流れに逆らいながら向かって来るのは、小学4年生の
双葉 由貴
である。
ハーフパンツにシャツを重ね着した、今ドキっぽいファッションに身を包んだ、勝気な男の子だ。
流されそうになる由貴の腕を、優しく掴んで引き寄せると、勘助は気恥ずかしそうに はにかんだ。
「ゆき……今日は、誘ってくれて……ありがとう……」
勇気を出して喜びを表現すれば、由貴は一瞬目を見開き、恥ずかしさを誤魔化すために、わざとツンケンした態度を取った。
「そ、そんな改まって礼を言うような事じゃねぇだろ!」
「……え? あ、うん……そうだね……でも、ゆきに誘われて俺、凄く嬉しかったから……」
もふもふを弄りながら、勘助は微笑む。
「む……、そっか。な、なら誘ったかいがあったな。
えっと、とにかく! 今日は美味しいご飯が、食べ放題! タダ券も貰ったし、楽しむぞ!!」
照れ隠しに突き上げた拳に、勘助も乗る。
「うん。今日はよろしくね、ゆき」
「おう!」
「なんだ、誰かと思えば。確か、前にネコフェスで会った時、
女装してた
女装が好きな奴だ」
由貴を見て、亮悟は歯に衣着せず言い切った。
ちなみにそんな由貴に救われたのも、事実である。
「お、お前は……ち、違う! 確かに……魔女っ娘にはなってたかもしれねぇけど、断じて趣味じゃねぇ!!」
そこだけはどうしても否定したくて、由貴は声を荒らげる。
逆に衆目を集めているとは、気付かずに。
「ゆき、皆、見てる……目立ってるよ……」
「え? あ……」
由貴も真っ赤になって俯いて、そして気付いた。
亮悟が牛筋の乗ったトレーを、盛っていることに。
「なんだ、亮悟。お前も食いに来たのか、なら一緒しようぜ」
不遜な態度など忘れて、由貴が誘う。
亮悟には一人で居るのが好きなのかな、と思う所もあるけれど、こうして出会ったのも何かの縁だろう。
対して亮悟も、こうして歩いていて少し気分が変わっていた。
今日は何となく、誰かと一緒でも悪くないかなと思えたのだ。
「そうだな」
答えて、亮悟は成り行きをハラハラ見つめていた、勘助を睨む。
随分、ガタイのいい男だ。その割には、おどおどしてどこか気弱そうだけれど。誰だろう?
「こっちは勘助、俺の……そう、友達なんだ! 勘助、こいつは亮悟ってんだ、よろしくな」
由貴に肘で脇を突かれて、勘助は慌てて頭を下げる。
「あ……は、い。
飛吹 勘助
です……こっちは、もふもふ。よろしく……亮悟君」
「ああ」
照れくさそうに笑う勘助に、亮悟も形ばかりの会釈を返す。
ぞんざいなその態度にすら、勘助は嫌な顔ひとつするでもなく、むしろ幸せそうに二人の後に従った。
亮悟の誤解を、今度は小声で解きながら、由貴は他愛のない話にも花を咲かせる。
「パンも好きだけど、俺はやっぱり米派だな」
「うん。それにしても、人が多くて、すごく緊張する……。
けど……温かくて美味しそうなものも、たくさん……楽しいな……」
背中を丸めるようにして、小さな二人に懸命に話しかけてくる勘助に、由貴はポンと手を打った。
「そうだ、勘助! これやるよ」
由貴が取り出したもの、それは小中学生だけが受け取った、おかずの無料引換券。
「……えっ、タダ券、いいの?」
真意を問うように由貴を見つめれば、彼はどこか誇らしげに頷いた。
「……えっと……ありがとう」
くしゃり、と勘助が笑う。
三人が
山田 勘三郎
と出会ったのは、そんなタイミングだった。
「そこの小学生ー!!」
突然飛び込んで来た高校生のお兄さんに、三人は思わず身構えた。
体格なら圧倒的に優位に立てる勘助も、気弱さゆえに尻尾を巻いていた。
「うわ、な、なんだよっ!!?」
「頼む、俺の『ちょいレアサンマさんストラップ』を、そのおかず無料券と交換してくれ!」
「な、なんだって!?」
由貴の目が、サンマさんストラップと勘三郎の間で、泳ぐ。
「だ、駄目に決まってるだろ! お、俺はこれからこの券で、皆と焼肉すんだ!」
「そう言わずに! 滅多に手に入らない、レアものだぞ!?」
尚も縋り付く勘三郎に、由貴は困ったように勘助と亮悟に視線を送った。
亮悟は「知らね」とばかりに、そっぽを向いている。
迷う由貴に、勘助が耳打ちした。
「え、勘助、それでいいのかよ?」
「うん……俺はこの人とも、楽しくご飯を食べれたら……いいなって……」
その言葉に、由貴の腹も決まった。
「そっか、そうだな! なあ、お前」
土下座せんばかりの勢いの勘三郎に、由貴は白い歯を見せて尋ねた。
一緒に焼肉に来るか、と。
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担当ゲームマスター
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シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年10月29日
参加申し込みの期限
2014年11月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年11月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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