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味覚の秋・米フェスティバル!
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道産子の
澪乃 澄佳
には、本土の夏は辛いものだった。
漸く厳しい暑さから抜け出し、一息ついたこのごろ。これまで労働を渋っていた胃袋が、突然勤労意欲に目覚めた。その現金さには、我ながら呆れてしまうけれど。
「美味しいものさあるなら、黙ってられないしょ! おこづかいいっぱいに、食べるんだあ……!」
秋空に腕を突き上げて、澄佳は健康な喜びを噛み締める。
同じ頃、澄佳の
製菓部
の後輩・
千鳥 雅人
もアホ毛を左右に揺らしながら、意気揚々とキャットロードに足を踏み入れていた。
「美味しいおかずも沢山売ってるんだってねー、楽しみ! 今日は奮発しちゃうよ!」
いつもは眠そうな目が、爛々と輝いている。
「ご飯、ご飯♪ ………あれ?」
雅人は瞬きを一つする。
澄佳が人垣の後ろから、背伸びしたり回り込んだりして、出店を覗こうと頑張っていた。
「人ごみが、ごみごみしてるけど……は、張り切っていくぞーっ!」
言ってる傍から、人の波に飲まれそうになる。
「ひゃあ~っ! なしてこうなるの?」
「澄佳先輩!」
「ふへ?」
呼ばれたのに気付いた澄佳が、顔をそちらへ向ける。
雅人が手を振っているのが、目に入った。
「雅人くんでないのさ? 待って、と、と……んしょっと!」
人の波を身を捩ってやり過ごし、澄佳はどうにか雅人の下へ。
「はあ……どうにかなったねえ」
「大丈夫ですか?」
胸を撫で下ろす澄佳に、雅人は人懐こい笑顔を向ける。
「きみも来てるなんて、奇遇だねえ」
「澄佳先輩、良かったら一緒にどうですか?」
「ん、したっけ一緒に回ろっかあ」
「はい!」
雅人の笑顔は、更に明るく弾けるように。
「今日は美味しいお米が食べられるって聞いて、飛んできましたよー!」
「あたしもだよう。おかずもいっぱいあって、目移りしちゃうねえ」
「はあ~……ご飯もすごく良い香り、どんどんお腹が減ってくる!」
急かす雅人に澄佳も自然に笑みを返すと、ほかほかご飯の丼とトレーを手に歩き始めた。
会場に辿り着いた銀髪の少女――
夕鈴 翼
も、丼とトレーを受け取る。
炊き立てご飯が、ふっくら艶々に輝くのをじっくり観察して
「いただきまーす!」
まずはそのままパクリ。
途端に感じる、自己主張。大き目の粒は、もちもちの弾力。広がる甘さ。
大きな瞳を見開いて、翼は ふにゃんと脱力する。
「……美味しいです」
これは、いい米だ。
両親が留守勝ちの翼は、ほぼ自炊していた。
(今度から、これを買うようにしますかね)
一瞬、大人びた素顔を覗かせた彼女だったが、またいつものように天真爛漫な翼にスイッチする。
「折角ですから、おかず無料券を使いましょう。肉そぼろが、いいですかね」
東側から入れば、肉ブースが一番にやってくる。
「おじさん、肉そぼろくださいなっ♪」
券を渡して天使の微笑みを向ければ、ハートをブチ抜かれた お店の人は、大鍋で湯気を立てる甘辛い肉そぼろを、溢れんばかりに盛ってくれた。
「わわ、こんなにっ? ありがとうございます!」
デレデレ気前が良すぎる おじさんにペコリと頭を下げると、翼は零さないように慎重に歩き始めた。
「いい匂い……次は何にしましょうか」
しばし考えた翼は、魚ブースへと足を向けた。
「お、大盛りで……よそってもらえるッスか?」
据わった目で要求する欠食児童・
樋野 秀吉
に手渡された丼の白米は、顔を覆い尽くさんばかりの量。
迫力に打ち震えつつ、頭を下げる。
早速、暖かさを満喫せんと、深く息を吸い込んだ秀吉の鼻腔をくすぐったのは、脂の焦げるいい匂い。
「うっ……!?」
箸を止めて見れば、早くも焼肉をしている若者達が、陽気な声をあげている。
肉の匂いが、食欲を掻き立てる。
中央の魚ブースでは、七輪で炙られたサンマの脂が、ポタリと零れては炭の上で爆ぜる。奥の野菜・汁物ブースでも、醤油と味醂の優しい香りが充満している。
「……すごい旨そうな匂いが、そこかしこから……。
こんがり焼けた肉の旨みと、タレが染み出したような匂い……目にしみる煙に混じった、焼き魚の匂い……」
くらくらしながら、秀吉は奥歯を噛み締めた。
「……匂いだけでヨダレが……。でも、どれも買えないんスよね……財布空っぽで」
ここ数日で摂取した、塩と水が目から溢れそう。
「……別に泣いてないし、煙が目に染みただけだし」
深い溜息と共に、秀吉は「……試食、ないかな……」とダメ元で見回した。
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担当ゲームマスター
メシータ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年10月29日
参加申し込みの期限
2014年11月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年11月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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