- 0
- 0
- 種族
-
- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
スイート・タイフーンにご注意を？
結：挑め、綿菓子の雲！！
時間を少し巻き戻して、テオと藍の救出に修たちが勤しんでいた頃。夏朝と別れた御巫 時子と串田 美弥子は急ぎ足で駅ビルの方へと向かっていく。その途中で寝子高に行く途中の御剣 刀と出くわした。彼は２人に気付くと、
「御巫と串田か！ 協力して欲しい事があるんだ！」
「あの雲をどうにかしたいの？」
刀が言わんとしていることを察知した美弥子が問いかければ彼は１つ肯く。時子はそれを聞き少し考える。
「実は、私も串田さんと雲対策にいくつもりだったんです。もしよければ、一緒に行きませんか？」
「渡りに船だ。俺も一緒に行っていいか？」
「勿論です。今は１人でも多くの人の力が必要ですから」
時子の言葉に２人は肯きあうと、共に駅ビルへと向かうのだった。
途中風が強いため遮蔽物を使いながら進んだり、ババロアの流れる箇所をどうにか乗り越えるとシーサイドタウン駅が見えてくる。それを目指しながらも刀はふと、呟いた。
「雲を屋上に引きずり下ろして皆で食べるのが良いかな？ それとも木刀で細切れにした方が……」
「下ろしたほうが、梯子を使ったりジャンプしたりしなくて済むね」
美弥子が相槌をうてば、時子もまたおっとりと「綿菓子、食べたいですね……」と肯く。そして、彼女は綿菓子の雲を見てこんな事も考える。
（誰かが『雲って綿菓子みたい、雨じゃなくて飴とかお菓子降らないかな』って考えてた人がいて神魂の影響を受けて本当になった、のでしょうか？）
時子は内心で首をかしげつつ美弥子と刀の考えも聞いてみたいな、と思った。
志波 拓郎は強風の中、状況を把握するべく彼方此方を回っていた。遮蔽物を利用したり、つかまれるものにつかまって低姿勢で動いたりしながら進んでいたが、途中でババロアに侵食された道を渡らねばならなくなる。
（風が……弱まった？ 今が、チャンスかも！）
彼は頬をぱんぱん、と叩くとすぐさま助走をつけて跳ぶ。すると、ろっこん『テイクオフジャンパー』が発動し拓朗の身体は綺麗な放物線を描いて跳んだ。ところが重力が弱まっている所為か、いつも以上に浮かんであっという間に道路の向かいにあった、６階建てのマンションの屋上へ。その事に面食らいながらも鼻腔を擽った甘い香りが気になって、もう一度ろっこんを使ってみる。……と、つかんだのは白くてふわふわとした物。しかも匂いの元はこの手の中にある。
（もしかして……本当に綿菓子？！）
ぱくっ、と口にすれば優しくてどこか懐かしい甘さが舌に広がって表情を緩ませる。しかし、次の瞬間にはねこったーに得た情報を書き込むのだった。
（これで、解決の糸口になれば……）
その頃、なるだけ高い場所を目指し、役場の屋上に到達した神野 マキナと夜乃 理沙はロープで梯子を固定できる場所を探していた。ついでに雲の様子を見ると、渦を巻いた綿菓子の雲は星ヶ丘方面からシーサイドタウンへと近づいてきていた。
因みにこの梯子だが、理沙が１人で運んでここへ持ってきた。彼女のろっこん『Sweet Bomb!!!』はお菓子を口にする事で腕力が増す（その上お菓子が甘いほど効果が強くなる）という物なのだ。ここへ来る途中も降ってきたチョコレートやクッキーを食べて発動させている。そして、ポケット一杯にお菓子が詰まっているのだが……ろっこん発動のトリガー、というだけではないのは乙女の秘密なので見なかった事にしていただきたい。
（この調子で、ここへと来るかな？）
マキナがそうにらんでいると、ねこったーを見ていた理沙は書かれた内容に目を見開く。
「……どうしたんだい？」
「これを見てください！」
マキナに問いかけられた理沙は、ねこったーを彼女に見せる。書かれた情報を読んだマキナは、ふむ、と唸りつつも梯子の撤去を始めた。
「どうやら、これはシーサイドタウンの駅ビルに行ったほうがいいみたいだね。夜乃さん、相変わらず風は強いから、気を付けていこう」
「そうですね」
理沙がロープを急いで巻き、マキナから梯子を受け取って担ぐ。２人は速やかに荷物をまとめると足早に役場の屋上から撤収した。
高級ホテル『ステッラ・デッラ・コリーナ』の屋上にやってきたジェレミア・ベルトーニ。彼は強風にあおられながらも一歩踏み出すと若干ふわり、とした感触が足に伝わる。
（えっ？）
少しだけ怪訝そうな顔で空を見上げれば綿菓子の雲がより自分の近くにあるような感覚に襲われ、ちょっとだけ武者震いしてしまう。が、これは夢であると思ったジェレミアは小さく笑った。
「ふふっ、ジャンプすれば届きそうだね」
と、思い切ってジャンプすると……、ふわり、と身体が跳ね上がった。重力が弱まっているような気がしていたが本当だったようだ。
時間を少し巻き戻して、テオと藍の救出に修たちが勤しんでいた頃。夏朝と別れた御巫 時子と串田 美弥子は急ぎ足で駅ビルの方へと向かっていく。その途中で寝子高に行く途中の御剣 刀と出くわした。彼は２人に気付くと、
「御巫と串田か！ 協力して欲しい事があるんだ！」
「あの雲をどうにかしたいの？」
刀が言わんとしていることを察知した美弥子が問いかければ彼は１つ肯く。時子はそれを聞き少し考える。
「実は、私も串田さんと雲対策にいくつもりだったんです。もしよければ、一緒に行きませんか？」
「渡りに船だ。俺も一緒に行っていいか？」
「勿論です。今は１人でも多くの人の力が必要ですから」
時子の言葉に２人は肯きあうと、共に駅ビルへと向かうのだった。
途中風が強いため遮蔽物を使いながら進んだり、ババロアの流れる箇所をどうにか乗り越えるとシーサイドタウン駅が見えてくる。それを目指しながらも刀はふと、呟いた。
「雲を屋上に引きずり下ろして皆で食べるのが良いかな？ それとも木刀で細切れにした方が……」
「下ろしたほうが、梯子を使ったりジャンプしたりしなくて済むね」
美弥子が相槌をうてば、時子もまたおっとりと「綿菓子、食べたいですね……」と肯く。そして、彼女は綿菓子の雲を見てこんな事も考える。
（誰かが『雲って綿菓子みたい、雨じゃなくて飴とかお菓子降らないかな』って考えてた人がいて神魂の影響を受けて本当になった、のでしょうか？）
時子は内心で首をかしげつつ美弥子と刀の考えも聞いてみたいな、と思った。
志波 拓郎は強風の中、状況を把握するべく彼方此方を回っていた。遮蔽物を利用したり、つかまれるものにつかまって低姿勢で動いたりしながら進んでいたが、途中でババロアに侵食された道を渡らねばならなくなる。
（風が……弱まった？ 今が、チャンスかも！）
彼は頬をぱんぱん、と叩くとすぐさま助走をつけて跳ぶ。すると、ろっこん『テイクオフジャンパー』が発動し拓朗の身体は綺麗な放物線を描いて跳んだ。ところが重力が弱まっている所為か、いつも以上に浮かんであっという間に道路の向かいにあった、６階建てのマンションの屋上へ。その事に面食らいながらも鼻腔を擽った甘い香りが気になって、もう一度ろっこんを使ってみる。……と、つかんだのは白くてふわふわとした物。しかも匂いの元はこの手の中にある。
（もしかして……本当に綿菓子？！）
ぱくっ、と口にすれば優しくてどこか懐かしい甘さが舌に広がって表情を緩ませる。しかし、次の瞬間にはねこったーに得た情報を書き込むのだった。
（これで、解決の糸口になれば……）
その頃、なるだけ高い場所を目指し、役場の屋上に到達した神野 マキナと夜乃 理沙はロープで梯子を固定できる場所を探していた。ついでに雲の様子を見ると、渦を巻いた綿菓子の雲は星ヶ丘方面からシーサイドタウンへと近づいてきていた。
因みにこの梯子だが、理沙が１人で運んでここへ持ってきた。彼女のろっこん『Sweet Bomb!!!』はお菓子を口にする事で腕力が増す（その上お菓子が甘いほど効果が強くなる）という物なのだ。ここへ来る途中も降ってきたチョコレートやクッキーを食べて発動させている。そして、ポケット一杯にお菓子が詰まっているのだが……ろっこん発動のトリガー、というだけではないのは乙女の秘密なので見なかった事にしていただきたい。
（この調子で、ここへと来るかな？）
マキナがそうにらんでいると、ねこったーを見ていた理沙は書かれた内容に目を見開く。
「……どうしたんだい？」
「これを見てください！」
マキナに問いかけられた理沙は、ねこったーを彼女に見せる。書かれた情報を読んだマキナは、ふむ、と唸りつつも梯子の撤去を始めた。
「どうやら、これはシーサイドタウンの駅ビルに行ったほうがいいみたいだね。夜乃さん、相変わらず風は強いから、気を付けていこう」
「そうですね」
理沙がロープを急いで巻き、マキナから梯子を受け取って担ぐ。２人は速やかに荷物をまとめると足早に役場の屋上から撤収した。
高級ホテル『ステッラ・デッラ・コリーナ』の屋上にやってきたジェレミア・ベルトーニ。彼は強風にあおられながらも一歩踏み出すと若干ふわり、とした感触が足に伝わる。
（えっ？）
少しだけ怪訝そうな顔で空を見上げれば綿菓子の雲がより自分の近くにあるような感覚に襲われ、ちょっとだけ武者震いしてしまう。が、これは夢であると思ったジェレミアは小さく笑った。
「ふふっ、ジャンプすれば届きそうだね」
と、思い切ってジャンプすると……、ふわり、と身体が跳ね上がった。重力が弱まっているような気がしていたが本当だったようだ。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
-
- 2015年01月26日
- 参加申し込みの期限
-
- 2015年02月02日 11時00分
- アクション投稿の期限
-
- 2015年02月02日 11時00分
