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スイート・タイフーンにご注意を?
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――時間を少し巻き戻す。
(こんなに沢山集まりました)
桜花寮から猫又川沿いに歩いていた
奈倉 藍
は、お菓子がつまった袋を鞄に仕舞い、寮の食堂から拝借してきた器とスプーンを取り出した。
「ババロアの川というのも、なかなか迫力がありますね」
踝がババロアに埋もれてしまっているが、上の方なら……、と藍はそーっと器にババロアを掬う。ある程度掬ったところで食べてみる事に。
「では、いただきますっ」
どきどきしながらババロアを口にすれば、爽やかなオレンジの風味と程よい甘さが口に広がる。舌触りも優しくて、つるん、と喉に落ちていく。
(! このババロアも格別ですねっ! 飴やチョコレートも美味しかったけれどこれは……)
思わず嬉しくなって表情を緩めていると、彼女の目が何かを捕らえた。ババロアの川の中、猫特有の耳が僅かに見える。
「えっ? ね、猫さん!」
藍は近くにあった水道で器を濯いで鞄に仕舞い、川へと駆け寄る。確かに、猫が1匹波にもまれていた。灰色と白の模様が見える。気を失っているのだろう、猫に動く様子は無い。
「助けなくちゃ」
藍は強い瞳で肯き、すぐさま川へ飛び込んだ。ババロアの流れは思った以上に早く、身体が持っていかれそうだ。命綱を用意していた修や危険な行動をあえて取り続ける事で運が良くなるろっこん『ブレイブハート』を持つ円と違い、彼女にはこの流れに対抗する物が無かった。
(見えにくい……、あっ、猫さんっ!)
淡い黄色の激流に足を滑らせる藍。あと少しで猫に手が届く、という所で彼女は押し流されてしまった! 溺れそうになりつつ猫を探すものの、彼女自身の命も危ない。
(猫さん……!)
藍は、それでも流れいく猫に手を伸ばした。
「?!」
どこかでぼちゃん、という音がする。それに気付いた
バルシュ・コルテュルク
が辺りを見渡した。テオの声を聞いていた彼は、少し気がかりな事があり、川辺りに戻っていたのだ。溢れるババロアの所為で多少歩きづらいが、まだ大丈夫だろう。
「どうしたんですか?」
傍らに居た唯一の未成年、
飛吹 勘助
が問いかけると、バルシュは静かに、とジェスチャーをする。何事か、とお菓子を拾っていた
飛吹 蓮太郎
と
南戸河 蔵人
も様子を伺っていたが、ややあってバルシュが表情を険しくした。
「あっちの方で誰か落ちたのかもしれない」
「「?!」」
3人はバルシュと共に音のほうへと向かった。すると、同じように、音に反応した
恵御納 夏朝
が駆け寄ってくる。
「飛吹君とみなさんも、気付いたんですか?」
「うん。なんか、落ちるような音だったよ。誰かが落ちたのかもしれない」
夏朝の言葉に、蔵人が肯く。その傍らでバルシュたちは音の原因を探ろうと川周辺を探る。
「……あれじゃねぇか?」
蓮太郎が何かを見つける。それは流れる猫と少女だ。これは大変だ、と夏朝は用意した盥に紐をつけて川へ挑む。その傍ら、勘助が表情を引き締めてペットボトルの水を飲み干した。すると彼が持つろっこん『Merman』が発動。人魚となった勘助は綺麗なフォームで川へ飛び込んだ。
「! 俺にも手伝わせろ!! お嬢ちゃん、ロープをかしてくれ!」
バルシュの声に夏朝は肯き、ロープを投げる。盥が遠くまで行かぬよう、電柱に結ぶためだ。蔵人も上のほうから指示をだし、どうにか勘助が藍に手を伸ばす。その傍、夏朝がテオを助けようと手を伸ばすも、するりと手をすり抜けた。バランスを崩しかけた夏朝だったが、どうにか体制を整え、テオを追いかけようとする。
(そんな力は俺には無ぇけど……たとえすごい力がなくても、勘助や友達のためなら!)
テオが流れる姿を見、蓮太郎はそれに居ても立っても居られず川へ向かおうとする。
「先回りしてキャッチしよう! 俺も行く!」
「お、親父は上から指示したほうが……」
激流から顔を上げた勘助が心配そうに声をかける。蓮太郎は元々体が弱く、日常に支障はないものの興奮し続けると胸に痛みを覚えるのだ。その為、息子としてはなるだけ無茶をさせたくないようだ。
しかし、運がいい事に猫は何かに引っかかりあまり遠くへは行かなかった。これを行幸と見た蔵人は夏朝から虫取り網を借り、そこへと伸ばす。その間に流れた時のことを考えてタモ網をバルシュと蓮太郎で準備した。
「にゃふ! テオ発見なのだ? 真央ちゃんも手伝うのだ」
突如バルシュの近くに真央が現れた。彼女は青いポリバケツを頭に被って窒息を免れようとしたらしい。彼女はバルシュに任せて、と笑うと川へ入り、テオが流れぬよう壁になる。勿論命綱装備だ。
「真央! 来てたのか!!」
「修君、あっちで勘助君が誰かを助けたみたいだよ」
駆けつけた修が真央に声をかけ、円が勘助の声に気付いたのかそちらへ向かう。修が真央の命綱を支え、円は勘助から藍を受け取る。
「あ、ありがとうございます……」
藍は2人にお礼を言うものの、猫のことが気がかりで心配そうに蔵人と真央の方を見る。と、修が赤い顔をして命綱を支え、真央がよいしょ、と虫取り網へとテオを入れたのだった。
「これで、大丈夫……か?」
「そのようだねぇ」
バルシュが安堵しつつ問えば、蓮太郎も肯いてタモ網を上げる。そうしつつも、蓮太郎はどこか眩しげに息子を見つめた。
(あれが、噂で聞く『ろっこん』って奴なのか?)
なんかカッケェ! と内心で呟く彼だが……既に、彼もまたろっこんを持っている。無自覚の『もれいび』である彼は、ただただ素直に息子の力を凄いな、と感じていた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
菊華 伴
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
SF・ファンタジー
定員
30人
参加キャラクター数
26人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年01月26日
参加申し込みの期限
2015年02月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年02月02日 11時00分
参加キャラクター一覧
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