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星ヶ丘寮の『PK』
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5.絡み合うパンツの意図
といきはある場所に辿りついていた。
そこでは忙しなくメイドたちが動き回っている。
星ヶ丘寮の共同洗濯場である。もちろん、寮の個室それぞれにも洗濯機はあるのだが、クリーニングを要するものや寮生の希望に沿って洗濯場所や洗濯方法などを事細かに変更している。
寮生たちが思春期である為に、性別による区分けや個別での洗濯など様々な希望に配慮できるようになっていた。
手洗いをするメイドもいれば、タグ分けをするメイドもいる。受け取りに来たスタッフもいれば、配達に行く者もいた。
「ここならパンツを盗むことに限れば効率いいよね」
と、といきはメイドたちの動きを見つめつつ呟く。
予告状を出した寮生全ての部屋に忍び込んで盗むのは非効率的だ。それならば、こうやって衣類が集まる場所で奪うのがよいのではないか、と。
「でも、流れてくる情報を見る限り、これはハズレなのかなぁ?」
思わず彼女は首をかしげる。
ねこったー他、『PK』事件絡みで動いている生徒の報告などを見るとどうやら『PK』は複数人いることが確定したようだった。
「1人じゃないなら方法はいくらでもあるよね」
と、といきはここの監視を諦めて別の場所へ向かおうとした時、気になる言葉を耳にする。
「あら、1枚足りないですね」
「すみません、もしかしたら他のところへ混入したのかもしれません。必ず探しておきますので寮生の方にご連絡お願いします」
受け取りに来たスタッフと受付担当のメイドのやり取りだった。
スタッフは特に怒った風でもなく、宜しくお願いします、とだけ言って去っていった。
一方、メイドは1人呟く。
「最近多いですねぇ、受け付けた時よりも1枚ずつ不足。いつも下着ばかり……。後から見つかるんですけど、うーん」
「もしかして『PK』の仕業だったりしないのかな?」
思わずといきはメイドに声をかけていた。
犯人が1人でないのなら、入手手段を1つに限る必要はない。そう考えたといきは言葉を続ける。
「最近、担当スタッフが入れ替わったりしなかった?」
「ええと……少し前に配置替えがありまして、クリーニングスタッフの入れ替わりがあったはずです」
それを聞いたといきは目を少し細める。
「わかった、ありがとっ」
軽くお辞儀をすると、といきは走りながら報告を入れた。
被害者への聞き取りや予告状を受け取った人物のリストアップをしていた龍八は、同じように情報収集をしていた男装の少女
奈良橋 博美
と合流していた。
時折、庚と刀から来る『鍵を渡せ』というメールを意図的に無視しつつ、彼は思案する。
情報の集積が、男装とはいえ女性の博美と2人態勢になったことで、デリケートな質問についてもスムーズに回答が得られるようになったことは幸運だった。
だが、調べれば調べるほどにそのデータに類似性が得られなかったことに龍八を考え込ませていた。唯一の共通項は『星ヶ丘寮生』ということだけ。
「考えても仕方のないことは諦めようぜ。体育会系の俺じゃちっとも想像つかないしな! そういうのはそういうのに向いてるやつにやらせればいいじゃん」
と、博美は言い切る。
「『貴殿』という表記から男が男を標的にしたという逆巻の推測は外れているのか? それとも目眩ましか?」
自分が犯人ならば、と龍八は悪の美学に則り再度思考する。
「美しくない。これではまるで……」
「と・に・か・く! 考えるのやめて、ちょっと俺の知り合いのところに行こうぜ! アテがあるんだ」
博美に引っ張られるようにして龍八は歩き出した。
そこは星ヶ丘寮の一室だった。
アンティークで重厚な色味を持つ家具が並んでいる。扉側に立つ博美と龍八に背を向けるようにその人物は安楽椅子に揺られていた。
見渡せば本棚に挟まれて狭苦しい印象を受ける部屋で、古今東西のミステリが所狭しと並んでいる。整然と並んでいるように見えて、一部は崩れ落ちて積み上げられたまま放置されている。
「『PK』事件について俺らなりにまとめてみたんだけど意見が欲しいんだ! こういうの得意だろ?」
博美は不躾にテーブルの上にリストアップした資料を放り投げる。
「おい、こいつ信用できるのか」
龍八は品定めするように、資料に目を通す安楽椅子の少年を見つめる。
「まー、俺よりは頭回ると思うぜ?」
気楽にそんなことを言う博美に呆れる龍八だった。
「ふん、利用できるものはなんでも利用するか」
暫くして。
「謎は解けました」
と、少年は言い。
「『PKは複数』」
「知ってる」
博美が頷く。
「『PKには寮スタッフも絡んでいる』」
「知ってる」
龍八も頷き。
「……『PKの目的はパンツ以外にもある』」
「そうだな」
何故か声が震えている少年を意に介さず龍八が同意を示し、博美に声をかける。
「行くぞ」
「おう!」
と彼女は元気よく返事をして。
「あ、あの解説とか聞かないんですか?」
「時間の無駄だ」
「俺ら忙しいんだ、じゃーねー!」
容赦のない2人に肩を落とす少年。それでも去り行く2人に最後の言葉をかける。
「『予告状の文章はよく読んだほうがいいと思います』」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
深城和哉
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
推理・サスペンス
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年02月02日
参加申し込みの期限
2013年02月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年02月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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