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真夜中シンデレラ
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●イジワルだっていいじゃない?
「きゃああああ!」
絹を裂くような悲鳴と言うのは、こういう声を言うのだろうか。そんな事を思いながら
ネミッサ・ネモローサ
は悲鳴が上がった方へと笑みを浮かべながら向かう。そこに居たのは、血塗れのシンデレラ。
「あらあら……なんて臭い血の匂い、何をしているの?シンデレラ」
「う、お……お姉様……」
血塗れのシンデレラを心配するでもなく、ネミッサは優しげな笑みの奥に狂気を秘めた目で見遣る。仕掛けておいた豚の血が入った桶は計算通りにシンデレラの頭上に被せられたようだ。
シンデレラが幸せになるなんて、ネミッサを差し置いて下克上だなんて……ネミッサが許す筈がない。
「嫌だ、こっちまで臭い匂いが移りそうだわ。きちんと片付けておきなさいね」
「は、はい。申し訳ありません……」
頭を下げたシンデレラに踵を返すと、ネミッサはシンデレラの部屋へと向かう。そしてシンデレラの着替えを、ボロボロな服以外全て鋏でズタズタに切り裂いて窓の外へと投げ捨てた。
「おーっほっほっほ! これでお城に着て行く服なんてひとつもなくなてしまったわね! ふふ……可愛い可愛いシンデレラ、もっと虐めてあげる、ネミッサの為に可愛く泣いてごらんなさいな」
歪んだ愛、ここに極まれりと言ったところだろうか。可愛らしい幼女の姿とは裏腹に、ネミッサの心はドS全開……正に歪んだロリータそのものであった。
しかしネミッサの執拗な虐めにも耐え抜き、シンデレラは心優しい魔法使いの助けを得て舞踏会へと向かうのだ。はてさてどうやって舞踏会でシンデレラの邪魔をしてやろうかとネミッサが楽しく思案していたその時、ネミッサの目の前に黒をベースにしたシックなドレスを着て杖を持った金髪の女性が現れた。
「御機嫌よう、お嬢様」
「あなた、どなた? いきなり現れて……まさか、シンデレラに味方する魔法使い?」
ネミッサの問いに、正しく魔法のように現れた女性……
毒島 虹子
は緩やかに首を振った。虹子には一度でいいから試してみたい事があったのだ。そう、それは――。
「私はシンデレラではなく、貴女の味方ですわ」
そう、シンデレラと言う物語の中で、踏み台にされる姉達を助ける魔法使いになりたいと願っていたのだ。そして、それによって得られるであろう他人の苦しみや欲望、それらを曝け出す醜い姿を楽しみたいと……。
「貴女の妹であるシンデレラは魔法の力でドレスを用意して、お城まで向かう馬車まで準備してもらうのですわ。私、正直卑怯だと常々思っておりましたの。ですから、貴女を……貴女方を助けに参ったのですわ」
「……ふぅん、そう。ネミッサは魔法使いの手助けなんかなくてもシンデレラを酷い目に合わせれるけれど……少し、面白そうね」
どこか自分と同じ匂いのする魔法使いを信用した訳ではないけれど、ネミッサは手を組んだ方が面白いかもしれないと虹子の話に乗る事にした。そして虹子が魔法の力でネミッサを美しく変身させると、早速舞踏会へと向かったのだった。
舞踏会の会場に着くと、ネミッサは虹子にホールをワックスでピカピカに磨き上げる事は出来るかと聞いた。
「もちろん出来ますわ。それはもうツルツルのピカピカにすればよろしいんですの?」
「そうよ、慣れてない人間はツルっとこけて大恥を晒すくらいにやってちょうだいね」
一体ネミッサの狙いは何なのか、わくわくしながら虹子はフロアに魔法を掛ける。途端、慣れていない者はバランスを崩したりこけたりしている。ネミッサはにんまりと微笑むとシンデレラのいる方を見た。予想通り慣れないガラスの靴でおっかなびっくりと言った風に歩いている。そして、同じ様にバランスを取ろうとしている誰かにぶつかられてシンデレラはお尻を床にぶつける形で転んでしまった。そして、その拍子に片方のガラスの靴がぽーんとすっぽ抜けてネミッサの方へと飛んでくる。
「しめたわ!」
すっと上品な手付きで自分のドレスを捲くると、隠し持っていたラクロスのスティックを手にし、素早い動きでガラスの靴をゲットする。そして、一目散に逃げ出したのである。後ろで聞こえるシンデレラの声、自分を追ってくる兵士の声、それら全てを把握してネミッサはカーリングとラクロスを組み合わせたような動きで追っ手を翻弄する。
それを安全な場所から見ていた虹子は思わず感嘆の声を小さく漏らした。
「素晴らしいですわ……予想以上の素晴らしさですわね……!」
ネミッサの行動は虹子が思った以上に虹子の心を満足させてくれている。途中で退席しようかと考えていたけれど、最後まで見守らなくては面白くない。時折魔法の力でネミッサの行動を助けながら、虹子はネミッサを見ていた。
「あははっ! つかまえてごらんなさい!」
ネミッサはそう言いながら、華麗なミラクルプレーを魅せる。ガラスの靴を野次馬にパスしたり、ツルツルと滑る床をこける事無く走りぬけながらガラスの靴を再びラクロスのスティックに収めたり……そうこうしながら城の外へ上手く逃げる事ができた。ガラスの靴は虹子と相談して割ってなくしてしまう事にした。
「あぁ楽しかったわ! これで王子はシンデレラを探す事も出来ないでしょうね」
「でも、向こうにも魔法使いが付いていますから……まだ油断はできませんわぁ」
それもそうかと思いながら、取り合えず今日の所は家へ帰って眠る事にした。
そして翌日を迎えたと思ったら、何故かガラスの靴を持って王子の従者が家へやってきたではないか。シンデレラに味方する魔法使いの仕業か、一晩でガラスの靴の複製でも作ったか……等と思いながらガラスの靴を履く番がネミッサにやってきた。
ネミッサと姿は消しているけれど傍にいる虹子は思い出す。原作のシンデレラでは靴に足を合わせるために踵を切り落としてしまうと言う事を。すっと息を吸い込むと、ネミッサは覚悟を決める。これも今まで虐めに虐め抜いてきた罪滅ぼしだ。
「愛する妹シンデレラ、さぁネミッサの踵をお前の手で切り落としてちょうだい」
そう言うと、どこからともなく取り出した斧をシンデレラに半ば無理やり押し付ける。そして、ワクワクとした表情で早くしなさいとけし掛けた。
「わ、私には出来ません! お姉様……!」
「何を迷うの? ぐずぐずしてるとネミッサがお前の足をちょん切っちゃうわよ?」
躊躇うシンデレラから斧を奪い、可愛らしい笑顔を浮かべてシンデレラを追い回す。逃げ惑うシンデレラ、そして斧を持って追い掛けるネミッサ。そしてそれを見て喜ぶ虹子。
「さあ、次にガラスの靴を履きたいのはどなた?」
「素晴らしいですわあ、ささやかながら私もお手伝いさせて頂きますの」
杖を一振りすれば、ネミッサの手には刃物が増えている。 血の惨劇は、まだまだこれからのようだ。にんまりと微笑むと、虹子は夢からゆっくりと覚めていった。
「ううん……むにゃ……とっても楽しいですわあ……んぅ?……あれ、何が?」
自分の寝言で目を覚ました虹子は、何かすごく楽しい夢を見たような気がしてもう一度目を閉じた。夢の続きを見る為に。見れたかは、謎だけれども。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
加持蜜子
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年08月21日
参加申し込みの期限
2014年08月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年08月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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