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真夜中シンデレラ
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●魔法使いとその弟子と
赤銅 スフィア
は既に涙目だった。気が付いたら知らない場所だったし、一緒に寝ていたはずのウサギのぬいぐるみはいなくなっていたし、どうすればいいのかわからなくなっていたからだ。
「え、え、え……どうしよう……」
よく見てみれば、いつもは着る事のないフリフリの洋服を着ていて余計にスフィアの頭はパニックになっていく。ぽろりと涙が零れて、スフィアはスカートの裾をぎゅっと握り締めた。
「何をしているの、シンデレラ」
「え……」
「貴女以外に誰がいるの?」
私の事をシンデレラって、言った? 涙が引っ込んでしまうくらい吃驚したスフィアは、とっても怖かったけれど自分をシンデレラと呼んだお姉さんの話を聞いてみる事にした。
時折何を言ってるのかわからない部分もあったけれど、スフィアは頑張って頭の中で話を整理した結果、これはシンデレラの世界なのだと理解する。そして、夢なのだと言う事も。それで少し安心したけれど、絵本の中のシンデレラに自分がなっているなんて信じられなかったし、何より自分はこんな変な頭をしているし、可愛くないし……お姫様なんかじゃないと目が潤んでしまう。
「とにかく、何を寝惚けているのか知らないけれど! 今日はお城の舞踏会へ行くからお前は留守番よ、わかったわねシンデレラ!」
そうスフィアに告げると意地悪な姉は部屋を出て行った。暫くすると、継母や姉達は出掛けて行ったようでスフィアは一人になってしまった。
「シンデレラのお話……ええと、シンデレラはこの後……どうやってお城の舞踏会に行ったんだっけ」
「教えてあげましょう! それはこのあたし、魔法使いの手によって舞踏会へと向かうのです!」
「ふえっ!? お、お姉ちゃん、誰? どこから入ったの……?」
「細かい事は気にしないで下さい! 魔法で何とでもなるものです」
素朴な疑問をなかった事にし、突如スフィアの前に現れたのは魔法使い……
檜扇 舞華
だ。赤毛のツインテールを揺らし、如何にも魔法使いですと言わんばかりの衣装を着て杖を振ってみせる。
「さぁ、シンデレラ! 早速ですがこちらの衣装なんて如何でしょうか! これで王子様だってメロメロですよ!」
舞華が出してきたのは、ほぼシースルーのドレスと言うかメイド服とネコ耳だ。完全に彼女の趣味を前面に打ち出している。
「えと、えと、そう言うのはちょっと私には早いと、思うの……」
しどろもどろになりながらも、なんとかお断りの言葉をスフィアは口にする。
「冗談ですわよ、お望みのドレスですね! それならこちらがお似合いだと思いますよ」
しゃらん、と音がして舞華が出したのは正統派シンデレラのドレスだ。プリンセスラインの美しい薄い水色のドレスで、スフィアは目をパチパチと瞬いてそれを見ている。
「お着替えもお任せ下さい、この杖を一振りすれば……イリュージョーン!」
効果音とキラキラとした光、そしてスモークにスフィアは包まれる。けほけほ、と咳をして無意識に閉じた目を開ければあら不思議! スフィアはいつの間にかドレスを着ていたのである。髪も綺麗に整えられていて、用意された大きな鏡を見ればそこにはいつもと違うスフィアの姿があった。
「ガラスの靴は防弾にも使われる強化ガラスを採用しており、更には魔法の力によって軽量化に成功した一品です。とっても薄く見えますが、落とした程度ではビクともしません」
「あ……、シンデレラってガラスの靴、落としていくから、かな……?」
「そうです! ご明察です! そして防犯性能として履いた方の足の形状を記憶しますので、盗まれてもこの靴は最初に足を入れた方しか履けないと言う優れ物なのです」
「王子様が、ガラスの靴を持ってシンデレラを探しに行く……から」
「はい! ですので、かかとを削ごうが親指を落とそうが合わない物は合わないのです」
舞華のその言葉に、スフィアは怖くなって泣きそうになる。そう言えば、無理やりガラスの靴を履こうとした意地悪な姉達はそんな事をしていた気がする。
「だ、だめだよ落とせないよ……」
「仕方ありませんね、では代わりに違う物を落としていきましょうか?」
「な、何を落とすの……?」
「ガラスのニーソックスです。魔法と付けば何でも許されるご都合主義でございますから!」
魔法って便利だな、と子どもながらにスフィアは思う。それから、魔法使いの話に圧倒されていたけれど自分はどうしたいかを考えた。
「わ、私は舞踏会には行きたくないです……」
「え!? 何かお気に召さない物でもありましたか?」
「ううん、どれも素敵だと、思う……。けど、王子様は男の子だし、年上だし……こ、怖いもん」
「あぁ……でも王子様ですし、野蛮な事はないと思いますよ?」
「わ、私は舞踏会に行くより、魔法使いのお姉さんの……弟子になりたい」
「えええ!?」
舞華はその意外な言葉に驚きを隠せなかった。女の子であれば、ましてこんな小さな子だったらお姫様に憧れるものだろうと思っていたからだ。きっと何か事情があるのだろうと思い、舞華は聞いてみる事にした。
「どうして、お姫様より魔法使いの方がいいんです?」
「魔法をつかえるようになって、ネズミさんやネコさんとお喋りできるようになったら、それだけで幸せだなって思って……」
「……お友達が欲しいんですか?」
その言葉に、こくりとスフィアは頷く。そして、彼女にはわかっていた。魔法でお友達が出来るわけがないと言う事を。自分は、変な頭で変な目をした子で、泣き虫で弱虫だ。じわりと涙が溢れてくる。
「変な頭じゃないですよ? 貴女の頭、あたしと一緒の赤毛ですけれど……あたしは変ですか?」
「変じゃないよ! 魔法使いのお姉さんは、変じゃない……!」
「じゃあ、貴女にも変なところなんてないですよ」
にっこり笑って舞華はそう言う。その言葉をすぐに信じられるほど、スフィアは素直にはなれなかったけれどいつしか涙は止まっていた。
「いいですよ、弟子にしてあげます!」
「ほ、ほんとに……!?」
「はい、だからもう少しだけ自分を好きになってあげるといいです」
「自分を……好きに……?」
なれるだろうか。好きなところなんて今はないけれど、いつか。
思案顔のスフィアに舞華は笑って、それじゃ一緒に違うシンデレラの元に行きましょうと言うと、杖を一振りして空を舞った。ふわふわと空を飛ぶ感覚に、スフィアは笑って……それから二人は目が覚めたのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
加持蜜子
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年08月21日
参加申し込みの期限
2014年08月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年08月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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