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真夜中シンデレラ
シンデレラ サイドストーリー
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●シンデレラ~side story~
これはたった一夜の夢物語。夢ならば覚めないでと願うよりも、夢だから自分がしてみたい事をしてもいいのではないだろうか?
紅 双葉
は自分がシンデレラなのだと漠然と察していた。ズタボロな衣装、意地悪な継母に継母の連れ子である姉達。そして扱き使われる自分! 健気で可哀想なシンデレラを徹底的に演じてみるのも悪くないかもしれないと、双葉はせっせと家事をこなしていた。
「シンデレラー、お茶ー。それから全身のマッサージに美顔マッサージもしてちょうだい」
「はい、ただいま!」
「シンデレラー、お城の舞踏会へ行く衣装を選んでちょうだい、とびっきり目立つ奴よ!」
「はい、お姉様! お姉様にはこちらの緑色のドレスが似合うと思いますわ。アクセサリーはこちらで……」
意地悪な姉達の舞踏会だって完璧なマネージメントにコーディネイト!
「よくやったわシンデレラ、私達はお城へ行くからお前は帰ってくるまでに掃除を済ませておくのよ!」
「はい、いってらっしゃいませ……」
笑顔で見送ってみたものの、やっぱり双葉だって年頃の女の子だ。舞踏会には行ってみたい、華やかなドレスで着飾って……王子様と。王子様、私の王子様ってどんな人だろう? そこまで考えた時、魔法使いが現れてあれよあれよと言う間に魔法で双葉を灰かぶりじゃない『シンデレラ』へと仕立ててくれた。
いってらっしゃいシンデレラ、0時の鐘が鳴る前に帰ってくるんですよー! そんな声を聞きながら、南瓜の馬車は双葉を舞踏会が行われているお城へと連れて行ってくれたのでした。
桐野 正也
は舞踏会が行われている大広間にいた。その辺にいる男達と同様、貴族風の衣装を身に纏い辺りをキョロキョロと見回している。近くにいた男達に、これは一体何の催し物かと聞けば我が国の王子がお妃様を探す為の舞踏会だと笑って教えてくれた。
「なるほど……こりゃシンデレラが舞台の夢か」
お約束に則って、ほっぺたを抓ってみたけれど痛くはなかったので夢なのだと正也は理解する。
「なんともメルヘンチックな夢を見るもんだな、俺も。しかし退屈だな……」
そう思いながらふっと壁際を見れば、正也の目の端に赤毛が見えた。なんとなく気になって、その視線を顔に移せば可愛らしい女の子が。
「可愛い……さすが俺の夢、ちょっと好みの子が出てくるなんて。うん、折角の夢なんだし思い切らないと損だな」
うんうん、と頷くと正也は赤毛の女の子のもとへと移動する。そして赤毛の少女――双葉の目の前に立つと、見よう見真似で一礼をするとそっと手を差し伸べた。
「お嬢さん、よろしければ一曲いかがですか?」
舞踏会の雰囲気に圧倒され、ほんの少し口を開けていた双葉は一瞬びくんとなって一文字に口を結ぶ。それから、改めて声を掛けてきた相手を見た。
これはひと時の夢……そう、夢なのだ。普段の自分なら、もしかしたら誘いを断っているかもしれないけれど、夢ならば話は別だ。声を掛けてくれた相手の顔は、知っているような知らないような……けれど差し出された手に自分の手を重ね、双葉は笑ってこう言った。
「はい、喜んで。私でよければ一緒に踊りましょう」
正也は心の中でガッツポーズを決めると、彼女の手を取ったままフロアへと進む。ワルツの踊り方なんて二人とも知らなかったけれど、夢のお陰なのか多少のぎこちなさはあれどスムーズに手足が動いた。
やろうと思えばできるもんだな、そう思いながら正也は双葉をリードするように踊る。時折目線が合うと、照れたようにふわりと微笑んでくれる彼女が可愛く思えて、自然と微笑み返していた。
きっと私と踊ってくれている彼は私の理想の人なんだと思いながら、相手の足を踏まないように気を付けて双葉はステップを踏む。ずっとこの時間が続けばいいのにと思うけれど、これは舞踏会。曲が終われば踊る相手を変えなければならない。緩やかに曲が終われば、他の人々も一礼をして違う相手を探しに行く。
だけど、さっきの彼女とが一番楽しかったな。
でも、やっぱり、貴方ともう一度踊ってみたい。
一度離した手を、正也はもう一度掴む。ルール違反なんて知った事ではなかった、他の男に彼女を取られるなんて我慢できなかった。
「もう一度、踊って頂けませんか」
「は、はい……!」
僅かに俯いて頷いた彼女を連れて、正也はバルコニーから月と星の光りが優しく照らし出す美しい庭へと向かった。自分がルール違反をして白い目で見られるのは構わなかったが、彼女がそう思われるのは嫌だったのだ。
彼女の顔をしっかり見る事はできないけれど、フロアから聞こえてくる演奏に合わせてもう一度踊る。柔らかな月明りの中で踊る二人は、舞踏会場で踊るよりも楽しげだった。
今夜は君だけと踊っていたいなんて、夢の中でも言ってしまったら逃げられてしまうだろうか? そこまで考えた時、それも大事だけどよく考えたら名前すら聞いてないと言う事に正也は気が付く。
「あの」
「は、はい」
「ぜひ、貴女のお名前を教えて下さい。俺は桐野正也」
「えっ」
理想の彼だと思っていた相手から、思いもしなかった名前を聞いて双葉は驚いて相手の顔をしっかり見ようと顔をほんの少し近付ける。言われてみれば、そうだ。きりのん先輩だ! と双葉は嬉しさと恥ずかしさで口をパクパクさせる。
「あの、どうかした? 具合悪くなったとか……」
「あ、いえ、その」
自分の名前を言わなきゃ、そう思った瞬間に双葉の視界は歪んでいく。同じ様に、正也の視界も。
待って、私まだきりのん先輩に言いたい事が……!
待ってくれ、まだ彼女の名前を聞いてない……!
そうして彼女と彼は目を覚ます。
チュチュチュ、と鳥の鳴き声が聞こえる。
「んぁ……朝か」
布団の上でぼんやりと正也が薄目を開けて、明るい日差しに目を閉じる。そして、不思議な夢を見た事を思い出していた。一言で言ってしまえばハチャメチャシンデレラ、そんな夢だ。そこで一緒に踊ったあの子を思い出したくて正也は夢の記憶を辿る。
「どっかで見たような顔だったんだよな……あ。え?」
パチリと目を開いて、身体を起こす。そして自分の考えに首を振った。
「いやいや、まさかそんな……双葉ちゃんと? いやいや、俺はなんて夢見てんだよ!! 夢だとしてもリアルすぎだっつの……!」
夢の中ではあったけれど、触れた手の感触は今でも思い出せるほど。ドキドキする胸を抑えて、正也は顔を洗う為に自室の戸を開けた。
「あぁ……やっぱりあれは、夢だったんですね」
起き上がって眼鏡を掛けた双葉はそう呟く。夢だけど、ちょっと良い夢だったなと知らず笑みを浮かべる。
夢で、内容だってはちゃめちゃではあったけれど。学校で会う事があったら、こんな夢を見たのだと自慢してもいいかもしれない。
「うん……なんだか、そんな気分ですよー♪」
ひとつ伸びをして、双葉は笑って部屋を出た。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
加持蜜子
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年08月21日
参加申し込みの期限
2014年08月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年08月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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