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真夜中シンデレラ
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●王子様だって大変だ
煌びやかな城内で、優しい笑顔を浮かべているのは
ジェレミア・ベルトーニ
だ。ここが夢の中で、シンデレラの世界で、自分は王子である事を理解した上で、どうやってこの夢を楽しもうかと考えていた。どうせなら、お嬢さん方とダンスをしたり楽しくお喋りしてみるのもいいかと思い、頷いて優雅にフロアを歩き出す。
よくよく見てみればシンデレラは何人も居たし、王子も自分以外に何人も居た。自分はその内の一人なのだと把握すると、どんな王子がいるのか観察してみる事にした。
積極的に女性に話し掛けて行く王子や、引っ込み思案なのか世話役と思わしき人の背中に隠れたままの王子、めんどくさそうに……眠そうにしている王子……そして、シンデレラも同じ様なものだった。
「色んな王子とシンデレラがいるものだね」
ふふ、と笑うと舞踏会に訪れたお嬢さん達を誘い、ワルツを踊りながらひと時のお喋りを楽しむ。舞踏会を主催する側としては、当然の事でありゲストである女性達をもてなすのは重要な役目だ。それにいずれ王子として他国の実力者を相手にするのだ、その前に自国内の相手で訓練しておくのも悪くはない。
舞踏会の開催は自国の文化レベルを向上させ、人脈を広げる効果があるとジェレミアは考察する。諸外国との外交も大切だけれど、自国内の掌握は統治の基本だ。それに女性の噂話は馬鹿にならない。情報収集の場としてもかなり役に立つ、舞踏会はそういう目的もあるのだ。
さり気なく女性達の話に聞き耳を立てると、どこぞの貴婦人がとある大臣と通じているだの、隣国で扱われている美容法がとてもいいだとか、最新のファッションや注目のデザイナーは誰だとか……それこそ多岐多様に渡って女性達の話題は尽きない。
ふと、目を惹く女性を見つけてジェレミアは声を掛ける。
「素敵なお嬢さん、一曲いかが?」
優しく微笑むジェレミアに、シンデレラは頷いて手を差し出す。ダンスが苦手だと言うシンデレラをリードしながらジェレミアはワルツを踊る。
「素敵なドレスだね。君の可憐な姿が更に美しく見えるよ」
「そんな事……でも、嬉しいです」
ほんのり頬を染め答えるシンデレラをジェレミアは穏やかに見つめながら、内心では冷静に相手の反応を観察していた。『観察力が高く、機転が利き他人の眼を意識し適切な対応ができる事』これは妃には必須だ。外見などは化粧でどうにでもなる、けれど頭の良さは資質だ。曲が終わり、一礼してシンデレラと離れると表情には出さなかったが心の中で溜息を吐いた。
(実は王子も娘達を内緒で値踏みしていたんだね)
そのまま笑顔を絶やさずに、また辺りを見回せば先程見た面倒臭そうに、眠そうにしていた王子がシンデレラと踊っているのが見えた。なんとなく気になって、ジェレミアはその王子をそのまま観察する事にした。
ぐ~たらダメ王子であり、ジェレミア曰く面倒臭そうにしていた王子……
日暮 ねむる
がシンデレラと踊っていたのは成り行きだった。ダンスなんか踊っている暇があったら眠っていたかったのだが、一人くらい踊っておけと父王が言うならば仕方ない。全く気乗りしなかったが、その辺にいた適当なシンデレラをダンスに誘ったのだった。
そしてダンスが終わった後すぐに消えようと思っていたのだが、何故かシンデレラのペースに乗せられてしまい、何故か0時前にお城の階段を駆け下りるシンデレラが落としたガラスの靴を拾ってしまったのだ。
「靴が脱げたのくらいわかるだろ……なんでそのまま行っちゃうんだよ」
至極もっともな事を言いながら、ねむるは拾ったガラスの靴を眺める。結婚なんて全く興味のないねむるは、持ち主がもしも城に取りに来るようなら返却ついでに自分はそんなつもりは全くないと言う事を伝えて丁重にお断りしようと考える。
「うん、それが一番いい……ふぁあぁ……っとっととぉ!?」
欠伸を一つした瞬間、上ろうとしていた階段にねむるは足を取られてしまう。なんとかバランスを取ろうと一歩、二歩と足を上げるが取り切れずに躓いてしまった。そして聞こえるガラスが割れる音――。
「いってって……げ、割っちゃったよ。ガラスの靴……」
起き上がった足元には割れたガラスの靴。即座に思い浮かんだのは、もしもさっきのシンデレラが諸国の女王だったとしたら最悪外交問題に発展しかねないと言う事だ。
「うーん……どうしようか」
「お困りかい、兄弟」
「ん? え?」
思案していたねむるに、声を掛けたのは
ジェレミア・ベルトーニ
だった。ねむるがシンデレラと踊り、外まで見送った後……ガラスの靴を割ってしまう所までの一部始終を見ていたのだ。
「ジェレミアだよ、王子の……兄弟の数が多いから覚えてなくても仕方ないかな」
「あーあー、うん、ごめん。僕はねむる、丁度困ってるとこで……シンデレラが落としていったガラスの靴割っちゃったんだ」
「あぁ……これくらいで割れるガラスの靴も良くないね」
「僕もそう思う。取り敢えず、爺を呼んで王国中の職人や知恵者を集めようと思って。夜明けまでにガラスの靴を再構築すれば……なんとかなると思うんだ」
「ふむ、中々面白そうだ。俺も協力しよう」
一刻を争う事態だと言う事で、秘密裏に職人や知恵者……果ては怪しい錬金術師なんかも集まった。
「ここにガラスの靴の破片があるんだけど、夜明けまでにコレの構造を復元して最も早く贋作を作れた者に巨万の富を得る権利を与えよう! 賽は投げられた! さぁ、じゃんじゃん作っちゃってね~」
「城が用意できる物は用意しよう、控えの者に声を掛けるといい」
ねむるとジェレミアが集まった有志諸君へと声を掛けると、皆が皆一斉に動き出す。それを満足気に見ると、ねむるは召使いに淹れてもらった最高級豆を使ったコーヒーをジェレミアと飲みながらのんびりと完成を待つ事にした。
「それにしても、こんな時間だと言うのに集まるものだね」
「そうだねえ、僕もこんなに集まるとは思ってなかったよ。優秀な国民を持ってこの国は幸せだね~」
「これなら夜明け前にはなんとかなりそうだ」
そんな話をしている内にねむるはうとうとし掛けたのだが、従者の声で目を開く。そこにはシンデレラのガラスの靴が寸分違わぬ形でねむるとジェレミアの前にあった。しかも、ちょっと落としたくらいでは割れない強度を誇っている。
「うん、合格! 約束通りこれを完成させた者に、この靴を大量生産するための設備を作ってあげよう。この靴はきっと流行るだろうしね」
「そうだね、それにシンデレラは沢山いるんだ。同じ様に落として割ったシンデレラもいるだろうし……何なら我が国の名産品にしてもいいね」
そしてその後、二人の王子の読み通りガラスの靴は馬鹿売れし、近隣諸国にもその名が轟く事となったのであった。めでたしめでた……し?
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
加持蜜子
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年08月21日
参加申し込みの期限
2014年08月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年08月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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