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寝子島高校
いつかのあの日の、
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夕暮れの買い物客で賑わう参道商店街、学校規定通りの長さのスカートの裾と高く結い上げリボンで飾った黒髪を夕風に揺らして、
橘 千歳
は隣を歩く
御剣 刀
の少し高い位置にある横顔を追う。
寝子島神社に続く石畳の道の左右に軒を連ねる昔ながらの土産屋や本屋や飲食店を眺める振りして、千歳は夕日を浴びる刀の横顔を見る。
意志の強そうな黒い瞳と唇から顎に掛けての線を何となしに瞳でなぞって、同級生の横顔を見つめる自分の視線に気付いた。慌てて眼を逸らす。夕日の色に染まる頬を俯かせ、道の先を黒い瞳で睨み据える。
千歳の視線には気付かず、刀はふと鼻先を大通りから外れた路地へと向ける。
家と家の壁に挟まれた細い路地の奥から、いい匂いが漂ってきていて、刀は思わず帰宅するまで絶対にもたない腹を見下ろす。隣を歩く千歳に声を掛けることも忘れ、匂いに釣られるまま、路地に足を踏み入れる。
「え、ちょっと、刀君?」
千歳は旧市街地に住んでいてもあまり裏道に入ったことはない。その裏道に躊躇いなく入っていく刀の背中を、慌てて追う。
路地に入った途端に夕暮れの色が濃くなった気がして、暗さに負けぬよう、凛と背中を伸ばす。
薄暗い路地の空に響く蝉の声と、それから何だか香ばしい匂い。どうやら刀はその匂いに惹かれているらしい。
幾つか角を曲がった路地の一番奥、
「……焼き鳥屋?」
古びた店とその店先の看板を見つけて、千歳はちらりと眉を顰める。生真面目な性格もあり、育ってきた環境もあり、いかにも酔客が屯っていそうな居酒屋には今まで近づいた経験がなかった。
酒の匂いを痩身に纏わせた牛乳瓶眼鏡の男性がひとり、ふらりと立ち上がり、女将に一言礼を告げて黄昏の路地へと消えていく。
「ちょっと刀君、私こういう店は……」
躊躇って立ち止まる千歳に全く構わず、空腹に逆らえない刀は林立するビールケースを避け、店先に立つ。
開け放たれた引き戸には臨時休業のお知らせが貼られてはいるものの、店の前では女将と店員が七輪の前に並んで座り、仲良く焼き鳥や魚を焼いている。
ともかくも女将や店員に営業の有無を尋ねようとして、
「刀君!」
少し強く、千歳に名を呼ばれた。
「っと」
焼き鳥のいい匂いに夢中になって先に行き過ぎていたことに気付いて、刀は慌てて振り返る。少し離れた位置で両手を腰に当てて仁王立つ生真面目な風紀委員に駆け寄る。
「ごめんごめん」
手を合わせ、必死に謝る。白い眉間に皺を寄せ、見るからに難しい顔をする女の子に機嫌をなおしてもらうには、どうしたらいいのだろう。
「お詫びに焼き鳥奢るからさ、機嫌なおしてくれよ」
食いしん坊万歳な己ならばそうしてくれれば機嫌がなおるけれど、と思いつつ、もう一度千歳に手を合わせて謝る。
くくッ、と喉を鳴らして笑ったのは、けれど千歳ではなく、店先から離れた席で立ち上がった銀縁眼鏡の男。思わずムッと顔を顰める刀に、酒が入った上での寝起きでまだぼうやりとしている
鳳翔 皐月
を肘に縋らせた
神無月 文貴
は迫のある笑みを向ける。
「まァ、精々頑張んな、刀の坊主」
「……神無月さん」
会釈する刀に唇を歪ませて笑み、女将に軽く手を挙げ、旧市街を縄張りとする組長はその場を離れる。
「まあまあ、可愛いお客さんだこと」
組長とその愛人に向けて下げていた頭を上げ、浴衣の女将が朗らかに笑む。
「お店、開いてるんですか」
刀が問えば、説明し慣れた口調で答えが返って来る。
「だからお酒が呑めなくても、今日はゆっくりしていってね」
女将におっとりと席を勧められるまま、二人は一緒に簡易ベンチに腰を下ろす。
「さ、何にしましょう」
「ネギまにつくね、皮をタレで!」
初々しい高校生カップルに見えるお客に張り切る店員に、刀は空腹に忠実な元気な声で注文する。
「千歳、何でも頼んでいいからな」
早速漂い始める焼き鳥の匂いに眼を細めて、刀は隣の千歳を見る。機嫌が直ったかなと思ったものの、千歳は何だかまだやっぱり難しい顔。
「焼き鳥、嫌いか?」
「ローストチキンなんかは私も好きよ。でも、焼き鳥はあまり食べないわね」
ふうん、と刀はどこか無邪気に首を傾げて、
「ん、あれ、桧垣さん」
路地の向こうからゆっくりと歩いてくる
桧垣 万里
にひょいと手を振る。
「あれ、刀君」
緩く纏めた柔らかく波打つ肩より少し長い髪が揺れるように、ふわり、万里は泣き黒子のある柔和な目元を和らげた。買い物籠を片手、女将と店員にのんびりと挨拶し、刀と千歳の隣の簡易ベンチに座る。店の軒に吊り下げられた風鈴の音に色素の薄い茶色の瞳を細める。
「なんだか風情があっていいなあ」
淡く微笑み、女将が盆に載せて運んできた梅ジュース入りのコップを受け取る。
「たまには寄り道をしてみるものよね」
同じように梅ジュースを手にする刀と連れの少女に笑いかける。夕日の中に並んで座る黒髪の少年少女の姿がとてもいい絵に見えて、万里は瞳をますます和ませる。
でも、黒髪の女の子が端整な顔を曇らせ複雑そうな表情をしているのはどうしてだろう。
(お腹が空いてるのかしら?)
焼き鳥が来ればきっと元気になるわよね、とのんびりと思い、梅ジュースを口に含む。爽やかな甘酸っぱさが、暑い中買い物して回った体の疲れをじんわりと癒してくれる。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿瀬春
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年08月07日
参加申し込みの期限
2014年08月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年08月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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