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一方、アトリエに迷い込んだ3名も捜索を開始していた。
「描きかけの油絵や水彩画ばかりだわ……」
意味がありそうね、とエヴァがカンバスをしげしげと眺める。
「俺も何かあるんじゃないかと思うんだ。そういえば、ここを出るにはどうすればいいんだろうか?」
篠崎がふと疑問を口にする。
「鍵が必要だと思うんだ、きっと」
こめかみを抑えながら、御剣は返答した。
「頭が、痛い……くそっ……!」
御剣の脳裏に様々なイメージが去来する。
幾つも置いてある描きかけの絵、洋館、殺意を感じさせる遊び。
それは彼に
目の前で殺された2人分の魂を持つ白亜の少女
を思い出させた。
「大丈夫か、御剣?」
篠崎が心配して、御剣の顔を覗き込む。
「無理はするな。この状況だ、休める時に休んだほうがいい」
「……すまない、篠崎。でも慣れているから」
最近、御剣は頭痛に悩まされていた。慣れてる、というのは本当だった。
エヴァは画溶液を何本か手に取り、カンバスに垂らしていた。
そしておもむろに階段に集まった際に融通してもらっていたマッチを擦った。
画溶液に炎が引火することを確認した彼女は、リネン台車から拝借したタオルにくるんで持ち出した。
「ブランシェ、それは?」
篠崎が気になって声を掛けた。
「あのぬいぐるみを燃やせないかと思って。燃料の代わりになるものを探していたのよ」
「……油絵って、石油が原料なんだっけ? ッ痛……!」
エヴァの説明で、勝手に御剣の記憶から知識が溢れ、頭痛の度合いが増していく。
その時、篠崎が何かに気が付いた。
「……これを見てくれ。絵の一部に何かが埋め込まれている」
唯一、描き上がっている絵画――とある聖人の磔刑の足元付近、厚く絵の具が塗り込められている。
篠崎はパレットナイフで絵の具を削り取ってみると、中から金属片を掘り当てた。
「この形は鍵だ」
御剣が断言する。
「鍵を隠すなんて、よっぽどあたしたちを逃したくないのね」
敵の意図に不快な表情を出すエヴァ。
と、その時、篠崎の足元に転がっていた鞄がガタガタを急に動き出した。
「……なんだ、これ?」
篠崎が半歩下がる。
だが、鞄の中から「助けて、捕まった!」と助けを求める少女の声がする。
エヴァは「罠よ、開けちゃ駄目!」と警告する。
「でも、本当だったら見過ごせない! 助けないと!」
篠崎はこの館の行動において、命を尊重する考えを持っていた。
だから、とっさに彼は救出のため鞄を開けた。
ぬぅっ、と鞄から伸びる長柄の得物。
中から姿を見せた目の前の熊が、ほんの少しだけ笑った。
――ありがとう、おにいちゃん。だあいすき。
篠崎の頭に、振り下ろされた鉄槌が直撃した。
悲鳴の1つも起きない、呆気ない絶命の様にエヴァと御剣の理解が追い付かない。
篠崎の体を熊は鞄の中へ器用に折り畳んで詰め込むと、そのまま鍵を掛けて何処かへワープしていった。
「……篠崎……篠崎ィィィッ!!!!」
御剣の怒号がアトリエに響く!
エヴァは目眩を起こしてその場にへたり込む。
「鍵も奪われたわ……なんてことなの……」
そこへ、薄気味悪い笑みを浮かべた骨削がやってきた。
「おやぁ? もしかして誰か死んだのかい……?」
土気色の顔、充血した両目、とめどなく流れる唾液。すぐに骨削が常軌を逸していることは見て取れた。
「抜け駆けなんぞ気に食わないねぇ。まぁ、いい。いずれ全員、あっしが焼肉定食にするつもりだからねぇ?」
「ふざけるな」
御剣が怒りに打ち震える。
怒りをぶつけるために、手に持っていたラバーカップを骨削へ投げ付けた。
「バッチイじゃないかい! なんてことを……!」
骨削が飛び退いて嫌悪感を顕にしている間に、御剣は左腕にリネンカートから調達したテーブルクロスを巻き付け、即席グローブを作る。
「どういうつもりだ、骨削?」
「どうもこうも、あっしは好きなようにやるだけだよぃ!」
赤黒く変色したお守りと包丁をチラつかせる骨削に、御剣は理解した。
「つまり、敵か。もしかして操られてるのか?」
「失礼な。自我はあるに決まっとろうが。あっしはただ、このお守りからの心地いい衝動に身を委ねているだけさぁ」
愉快そうに高笑いする骨削へ向かって、御剣は素早く1歩踏み込む。
そのまま左拳を骨削の顔面のド真ん中を渾身の力で打ち抜いた。
「そうか。だったら俺の、いや俺たちの敵だな。こいよ、やってやる! 今、俺は怒ってるんだ!」
まるで頭痛のいら立ちをぶつけるように、骨削を正面から再度殴り飛ばす御剣。
しかし、骨削は一向に反撃してこない。笑っているのが不気味だ。
御剣は構わず拳のラッシュを仕掛けた。
鼻血が出ようが、口の中が切れようが、骨削は何度も立ち上がってくる。
そして倒れるたびに絵の具の中に突っ込み、道具をばら蒔いた。
御剣は怒りに身を任せ、骨削を馬乗りになって掴み掛ったその時だった。
骨削の後ろに掲げてあった絵画が燃えていることにエヴァが気が付いた。
いつの間にか骨削は入手したマッチで火を起こしていたのだ。
「まずいわ、画溶液に引火する!」
エヴァは御剣の襟を掴んで無理矢理アトリエから逃走。
「放せ、俺はまだ許していない!」
怒り狂う御剣の声だけが廊下に響いて遠ざかっていく。
「酷い目にあったねぇ。でも、そろそろ終いにしちゃる」
アトリエの火の勢いは急速に増していく……!
エヴァに愛想を尽かされた御剣は、やむなく子供部屋を覗く。
そこで誰かが横たわっているのを発見した。
声を掛けようとして部屋に踏み込む御剣だが、すぐに頭痛に見舞われた。
恋々出 オリーブ
が、心臓を抉られて息絶えていた。
「畜生……! 畜生……ッ!」
手の届かない場所で、次々と仲間が脱落していく。
「何が足りないんだ? 俺には一体、何が足りない? こぼれ落ちるフツウを、どうやったら救える!?」
もっと、成長したい。強くなりたい。力が欲しい……!
いや、もっと違う何かだ。今の俺に足りないのは――。
「速さが足りない。誰かが泣き出す前に駆けつけられるくらいの速さが、足りないんだ……!」
しばらく、恋々出の亡骸の前で、御剣は自分の無力さに憤っていた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
焼きスルメ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
ホラー
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年07月09日
参加申し込みの期限
2014年07月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年07月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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