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子供部屋と書かれた部屋の中は凄惨な光景が広がっていた。
血みどろの壁や床、まだ新しい血の匂い。褐色に湿った絨毯。
そして、幾何学的な文様が描かれた巨大な魔法陣が部屋の中央に据えられている。
恋々出、天満、弘明寺、桜庭、そして毒島がこの部屋を訪れ、血の匂いに顔をしかめながらも探索を開始した。
「この血の匂いはどこからだろう?」
桜庭は鼻を効かせ、臭いの元を探る。
「やっぱり、魔法陣の上が一番臭う……。それにしてもさっきから妙に疲れるなぁ?」
不思議と魔法陣の中央だけは血糊が付いていないのにも関わらず、一番匂いがキツい。
「何かが行われた痕跡? いったい誰が? 何のために?」
桜庭が推理モードに入る中、七星がのんびりと子供机を漁っていた。
「あら、日記帳ですね」
「何か手がかりがあるかもしれませんわね」
毒島は七星の手から日記を取り上げると、外へ出ようとする。
「こんなところで解読するよりも、書斎か何かを探して書籍と照らし合わせるべきでしょう?」
だが、これに桜庭が立ち塞がる。
「んー、ごめんね。ボクもそれに興味があるんだ。ここで読むのはダメかな? この人数なら襲われても対処できるはずだし」
「なら、皆さんで書斎を探しませんか?」
毒島の提案は、七星の言葉で遮られる。
「ここで内容を把握して、皆さんに伝える形で問題ないと思いますし、そもそも私たちは書斎の場所を把握してません」
「デンジャラスふわもこの正体は声からしてきっとお子様なのだよ!! 謎は全てその日記帳に隠されてるって恋々ちゃんの灰色の脳細胞が囁くんだよ!!」
恋々出も七星に同調する。
毒島は肩をすくめながら、子供机の上に日記を置いた。
日記にはこう記されていた。
――私の愛しい3人の娘が、流行病で死んだ。
――病気のためとはいえ、こんな僻地の洋館で最期を迎えるなんて不憫すぎる。
――娘に会いたい。
――いや、生き返らせたい。
――そのためなら、私は悪魔に魂を売り払おう。
――なんて幸運だ!
――憑代(よりしろ)に私の娘達の魂が戻ってきてくれた。
――生前の記憶も確かなものだし、これは間違いないだろう。
――娘たちは不老不死の体を手に入れた。もう、病に苦しむ必要はない。
――いつまでもぬいぐるみの姿というのも、娘たちに申し訳ない。
――私は更なる儀式で、娘たちを生前の姿へ戻す試みを行うことにした。
――秘密を守るため、入口に警備室を設けて厳重に管理している。
――儀式に必要な『素材』は、メイドとして雇えば済むことだ。
――私は絶望している。
――娘たちへ肉が定着しないのだ。
――その上、血肉を与えるたびに性格が凶暴になっていく。
――いざという時のことを考えなければならないかもしれない。
――儀式の中断方法の手順
――塩水をぬいぐるみに吹き掛ける
――赤い糸で縫った腹を裂き、中の呪符を取り出す
――それをすぐさま焼却する
――ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
――許して下さい許して下さい許して下さい許して下さい許して下さい許して下さい許して下さい
――助けて下さい助けて下さい助けて下さい助けて下さい助けて下さい助けて下さい助けて下さい
――(破れてこれ以降は読めない)
周囲の警戒に当たる恋々出以外の3人は日記の内容に慄然とした。
「まどか……えと、桜庭、さん」
ファーストネームで呼ぼうとして躊躇した弘明寺が桜庭を呼び止める。
「この日記、私のろっこんでと手にとって情報を入手しようと思うの。破れたページが読めるかも知れない」
弘明寺のろっこん『役立たずの逆さ時計』は、壊れたり破れたりした物について、そうなる前の姿が脳裏に浮かぶ。
「そっか、能美子ちゃんのろっこんなら出来るよね。おねがいー」
桜庭の期待に応えるべく、弘明寺は日記を手に取ってジッと見詰めた。
――日記のページが元に戻っているわね。書き殴った感じの文字だわ。
――『私が正気でいられる間に重要な事を書いておく』
――『不用意に呪符に手を出すな。強い信念がない者は、呪われて皆、狂乱する』
――『私はだめだった。父親の私のエゴは、この程度だったのか』
――『しねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしね』
――(以降、最後のページまで「しね」で埋め尽くされている)
「呪符は、生半可な気持ちで取り出すと危険みたい……ね……、って、あら……?」
弘明寺の体がダルマのようにごろんと横に転がった。
「能美子ちゃん? しっかりして!?」
桜庭の声で我に返る弘明寺。
顔色が悪くなる弘明寺の背中を、心配そうに桜庭がさする。
「気分が悪いわ……。意識してろっこんを使ったからかしら、急に目眩が……」
弘明寺の異常を見て、桜庭がはっと何かに気が付いた。
「ボクの疲れも、ろっこんが働いたあとだった。もしかして、ここでろっこんを使うといつもより消耗するのかも?」
この仮説にもれいびである全員が戸惑った。
「うーんしかし、3姉妹に3体の人形、てことは、多分……」
「ねーねー、まどっち!! 恋々ちゃんも日記の内容を教えて欲しいんだよ!!」
「恋々ちゃん様、これは実際にご自身で読んでもらったほうが……」
七星が振り返った。
その時、パラパラ、と何かが彼女の頭に降ってきた。
手に取って確かめる。
「お米……?」
七星は天井を見上げた。
次の瞬間、急に恋々出が傘を広げた。
「恋々ちゃんガードなんだよ!!」
七星の頭上からアイスピックを抱えた隻腕の兎が降ってきた!
傘の生地にアイスピックが貫通、着地の衝撃で兎の中身が漏れた。
「天井に張り付いていたとは恋々ちゃんもビックリなんだよ!!」
すぐさま彼女は七星と桜庭、毒島を優先的に逃がす。
「後で追い付くんだよ!! 恋々ちゃんに構わず逃げるんだよ!!」
3人は恋々出の言葉を信じて子供部屋を後にする。
自分以外誰もいなくなった子供部屋で、兎と対峙する彼女の表情から笑みが消える。
「……日記の内容を読みそびれましたね。まぁいいでしょう。非常に、面倒くさいですが……」
演じる必要が無くなった恋々出は、冷徹に傘の先を兎へ向けた。
「ここで私はあなたを止めます。来なさい、ガラクタ。貫かれるのはあなたの方です」
隻腕の兎は我慢しきれずに床を爆ぜるように飛び出した。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
焼きスルメ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
ホラー
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年07月09日
参加申し込みの期限
2014年07月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年07月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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