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【ネコミケ】行かねば。フツウに大変なネコミケ@1日目!
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◆
同人ブースのオリジナル島の一角。
これが人生初のネコミケ参加になる、
響 タルト
と
北原 みゆき
のサークルはそこにあった。
タルトは猫耳装備、
みゆきは素顔の見える着ぐるみ。
それぞれ目立つようにアピールしているし、タルト手製のカラフルな宣伝ポップもある。
ちなみに、二人のサークルの販売物は、
・マイスターゾンビ
タルトが夢で見たゲームを元に、とある先輩をモデルにして作ったBL本。
・トータス島戦記
よくある剣と魔法のファンタジーもの、ただし戦闘の部分はかなり満足な出来。そしてキャラがどこかしら誰かに似ている。
・ぬこだらけ
無駄にバラエティに富んだ、可愛いけどどことなくキモイネコたちのやりとりが必見なシュールギャグ。
そして、夏休み課題で出す予定だったみゆきのコスプレ写真集――の合計四冊だ。
「そうだタルトちゃん、私店番してるから買い物に行ってていいよ」
ふと思い出したように、みゆきがそんな事を言う。
「え、でも午前中の混雑すごいんだよね? だったら、みゆきちゃん一人に任せるのは悪いよ~」
初参加だし、そんなにわんさか人が来ることは流石にないとは思うけども。
するとみゆきは、おもむろに足元に置いてある衣装鞄を指した。
「私、午後になったらコスプレの方に行くから」
なるほど、確かにそういうことなら午前午後で分担した方が良いかもしれない。
「そっか、みゆきちゃんはそうだったね! じゃあお言葉に甘えちゃおっかな~♪」
と、そんなやりとりをしているところへだ。
「みゆきちゃーん、タルトちゃーん!」
手を振り振り、駆け寄ってくる影が一つ。
「真央ちゃん!」
みゆきとタルトの声が被った。
「差し入れ&購入&撮影に来たのだ!」
真央が保冷キャリーを開けると、辺りにひんやりとした空気が漂う。
そこから真央が取り出したのは、
「アイスどうぞなのだ♪」
よく冷えたアイスが二つ。食べている途中で溶けても平気なように、カップタイプのやつだ。
「わわ、ありがと真央ちゃん」
「わーい、アイスだ~♪ ありがとー!」
「1日目頑張ってほしいのだ! 売れ筋はどれなのだー?」
新聞部の取材も兼ねているため、取材用のメモ帳を取り出す真央。
「えーっと、今のところ一番売れてるのは……」
「これじゃないかなぁ? みゆきちゃんの」
タルトが掲げたのは、みゆきのコスプレ写真集。
初参加、しかも版権モノに比べて規模の小さいオリジナルの二人のサークルにあって、この写真集だけは飛ぶように……とまでは流石にいかないが、なかなか好調な売り上げだった。
「なるほどなのだー。それじゃあ次は、二人の写真を撮らせてもらってもいいのだ?」
「いいよね、タルトちゃん?」
「うん! 可愛く撮ってね~♪」
撮影の後、真央は二人の新刊を一揃い購入していった。
◇
人でごった返す寝子電スタジアムを眺め、
骨削 瓢
は心のなかでほくそ笑む。
今日持ってきたのは、サンマさんモデルのグッズが多数。
島外の人間には、良いお土産効果があるはずだ。
(こりゃあ、思った以上に稼げるかもねぇ)
そんな瓢の隣では、
天馬 ひびき
が身振り手振りを交えての呼び込みを頑張っていた。
テーブルの上には、一番のお気に入りであるペガサスのぬいぐるみ「はやぶさ」がマスコット代わりに鎮座している。
「サンマさんグッズ売ってるよー! 島外の人はお土産に一つどうー!」
道行く人達によく見えるように、とグッズを目一杯高く掲げる。
根付とか、金属・アクリル製のしおりとか。A4サイズのクリアファイルも。
次から次へとグッズを掲げていくうちに、ひびきが手にとったのはサンマさんパーカー――の、パチもんのナマズちゃんパーカー。
「あれ? コレはサンマさんじゃないんだね?」
不思議そうな顔をしたひびきに、瓢は片目を閉じた悪い笑みを向けた。
「そいつは短期決戦で売るよぃ。ひびき嬢、よろしくぅ」
あの魚類、もといサンマさんに見つかって訴訟でも起こされるのは勘弁願いたいところである。
「短期けっ……とにかく、頑張って売ればいいんだね!」
「その意気でお願いするよぃ」
ぐっと握りこぶしを作って意気込むひびきに、瓢はニィっと口の端を吊り上げた。
そうこうしていると、お客さんがブースを訪れる。
「サンマさんのクリアファイル、1つください」
「あはっ、ありがと♪」
「あと、そこの人形って」
と、お客さんが指さしたのははやぶさ。
「あっあっ、はやぶさは売り物じゃないの。ゴメンにゃあ」
すまなさそうに頭を下げるひびき。
「あ、そうなんですね。じゃあクリアファイルだけで」
「はいよー、1つ300円だよぃ」
商品を受け取って去っていくお客さんの背中にお礼を言いつつ、瓢がふと思い付いた顔で言う。
「『非売品』って札でも作って、はやぶさにかけとくかい?」
いちいち訊かれるのも面倒だし、確かにそれが楽かもしれない。
こくこくと、ひびきが頷く。
「にゃ、その方がいいかもしれないね」
「んじゃ、さくっと作っとくよぃ」
「わーい、ありがと瓢さん!」
◆
後輩の四月から、ネコミケの存在を教えてもらった
倉前 七瀬
。
なんでも、そこに行けばたくさんの本があるとかで。
その四月も本を出しているらしいので、それも是非とも読んでみたいという気持ちがあって。
何より、本がたくさんあるのだ。
行かねば。
というわけで、人生初のネコミケに参加を決めた七瀬だった。
会場のすさまじい活気は、空気を本質的な意味で読めない彼にも足を踏み入れた途端に伝わってきた。
なにせ、参加者達の熱気が暑さに還元されているのだから。人口密度に季節柄もあって、相当に蒸し暑い。
午後の方が空いていて過ごしやすいらしいが、それでは本が売り切れているかもしれない。
それを考えれば、午前中に来る以外の選択肢は七瀬にはなかった。
人の流れに逆らわないようにしながら、会場を進んでいく。
辺りを見回せば、なるほど確かに色んな所に色んな本がある。
話に聞いていた通りで、なんだかとてもわくわくしてくる。
こうなってくるとどこから回るかつい迷ってしまうが、とりあえずは知り合いの居る所がやはり良いか。
(四月のサークルにお邪魔しましょう。ええっと、どこでしたかね……)
ありがたい忠告により済ませておいた、最低限のマッピングメモを見ながら七瀬はサークル「エイプリルタイム」を目指して歩いて行く。
時々、他のサークルに目を惹かれて足を止めかけたりもしながら。
◇
――ついに着てしまった。
サークル「エイプリルタイム」のブースに立ち、
時枝 香苗
はそんな言葉が心に浮かぶ。
ネコミケどころか、こういったイベント自体が人生初の経験。
つまり今日この日が、彼女の同人デビュー。
隣には、小学校から参加しているというベテランが居てくれているから安心だ。
そのベテランというのは、寮のルームメイトでもある
常盤 四月
。
「ありがとうございましたー!」
笑顔で元気よくお客さんに対応する四月。彼女の足を引っ張るまいと、
「お買い上げありがとうございました!」
香苗もできるだけ愛想よく、頑張って接客。
自分の作ったものが、誰かの――知らない誰かの手に渡っていくのは、恥ずかしく嬉しく、複雑なものがある。
それに、やっぱり緊張もしてしまう。
「あの、スケブお願いしてもいいですか?」
「す、スケ……?」
聞きなれない単語に戸惑う香苗に、
「スケブですね! どうぞどうぞ!」
四月が横から助け舟。
「あ、ありがとうございます常磐さん」
「いいのいいの。わからないことあったらなんでも聞いてね」
流石ベテラン、頼もしい一言だ。
「ね、時枝さん。やっぱ緊張してる?」
「え? あ、まあ……はい」
だよね、と四月は笑う。
「あたしもそうだったもん」
でも、と新刊を一冊手に取り、表紙を眺めた。
「自分の作品を他の人に買って貰える、読んでもらえる、好きだと言って貰えるのは格別でしょ」
その言葉に、香苗は思った。
今自分の感じているこの複雑な気持ちも、やがてはこんな風に変化していくのだろうか、と。
それからふと、これとは全く関係ない、でもどうしても気になることが一つ。
「……常盤さん、その声は」
四月の声が、モザイクがかかったような変に高い声なのだ。それに、目悪くないのに伊達メガネだし。
「これは……まあその、色々あってね、うん」
その色々とは、具体的には知り合いに対してとぼける必要性とかそういう話なのだが――まだ、香苗には何のことだかピンとこないだろう、多分。
「は、はあ……」
実際、何か説明しづらい事情があるのだろうかときょとんとするばかりだった。
「ちょっと乱れてきたでしょうか」
新刊を求めて並ぶ人の列を眺め、香苗は呟いた。
このままだと、他の所の邪魔にもなりそうだ。
「常磐さん、列を整えてきてもいいでしょうか?」
「え? あー、そう……だね、うん。じゃあお願い」
四月も列の様子を眺め、整理の必要性を認めたようだ。
ブースを出て、列の特に乱れてだしている所へと向かい、
「そこの方々、他のサークルさんの邪魔になりますので、もう少し綺麗に並んで頂けますか」
てきぱきと、列を整えていく。
◆
「四月のとこは合同サークルでしたか」
その声に、四月は一瞬ぎょっとなった。
視線の先に居るのは、七瀬である。
「な、なんのことでしょう?」
変に高い声で、伊達メガネをくいくいっとやりながらとぼけてみせる。
この変な声――なおヘリウムガスによるものだ――と伊達メガネは、こんな時のため!
これなら自分とはわからない、はず! 普通に今名前呼ばれたけど!
隣で香苗がきょとーんとしている。こっちからバレる心配はなさそう、よし!
しかし――
「何でヘリウムなんか吸っとるんですかキミ」
もうダメだ。
七瀬の視線が、平積みされた新刊をざっと眺める。
香苗の小説本はNLで、四月の漫画はBL――というところか。
七瀬はNLだBLだというのは、正直よくわからない。
「要は恋愛モノってことですよね?」
「そういうことになりますね」
香苗が頷く。
それだけわかれば、後は七瀬にとってはさして重要ではない。
彼としては、文字さえあって面白ければ、後はマンガだろうが小説だろうが、女同士でも男同士でもなんでもいいのだ。
スーパー雑食系活字中毒男子、それが倉前七瀬という少年である。
「というわけで、お2人の本全部ください」
「ありがとうございます!」
「アリガトウゴザイマス」
香苗の元気な声と、四月のヘリウムボイスが同時に響いた。
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シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
1000人
参加キャラクター数
63人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年07月26日
参加申し込みの期限
2014年08月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年08月02日 11時00分
参加キャラクター一覧
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