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【ネコミケ】行かねば。フツウに大変なネコミケ@1日目!
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◆
サークルEMIブース。
伊藤 佳奈
は段々と緊張が高まってくるのを感じていた。
そもそも何故、佳奈がこうしてサークル参加をすることになっているかと言えば。
昨日の夕べ、いきなり売り子をお願いしてきた母のためである。
なんでも、売り子をしてくれるはずだった知り合いが急に来られなくなったそうで。
正直、ネコミケは初めてだし自信はない。
だから、ちょっと気を抜くとつい……。
その母――
伊藤 恵美
の方はと言えば。
猫をモチーフにした白基調のドレス。
白銀のウィッグに、紫のカラーコンタクト。
そして忘れちゃいけない、太い付け眉毛。
手鏡を覗きながら、付け眉毛の細かい位置調整や、櫛でウィッグを整えて――よし。
「我ながら完璧ね♪」
と自画自賛をするは、『棺姫のニャイカ』のヒロイン、ニャイカのコスプレ姿。
修羅場を乗り越え完成させただけあって、いざこうしてバッチリ決めれば感慨もひとしおだ。
「どう、佳奈ちゃん?」
娘の方を見てみれば――なんだかとってもどよーんとしていた。
佳奈の肩にそっと手を置き、
「最初はお母さんが側でフォローするから」
と笑顔で宥める。
事情があったとはいえ、巻き込んでしまったことには申し訳無いとは思っているのだ。
どよーんとしていた佳奈は、恵美の言葉にハッと顔を上げた。
視線を動かして、恵美を見上げる。
「ありがとうお母さん、あたし頑張るね」
フォローしてもらえるなら、きっとなんとかなる。
とにもかくにも、頑張るしかない。
それにしても、と母のコスプレ衣装を見やる。
(相変わらず衣装作るの上手いなあ。子供の頃、よくアニメの登場人物の服作ってくれたっけ)
こうして考えると、母の衣装作りの上手さは……この趣味から来ているのかも?
そうこうしているうちに、お客さんがどやどやとやってきた。
「EMIさん、新刊くださーい!」
開場後真っ先にやってくるだけあって、皆恵美のファンのようで。
「うぃ、新刊、完成。読む、大事。すごく大事」
衣装だけでなく、こちらもやはり再現度の高いニャイカのカタコト口調に大喜びの様子。
ニャイカのわからない佳奈には、『変なカタコト』でしかないので何が何やら。
「し、新刊一冊500円です」
とにかく必死に売り子をこなしていると、
「ところでEMIさん、売り子さんがいつもと違わない?」
不意に、お客さんの一人がそんなことを言い出した。
すると恵美は、
「この子、私の、娘」
と笑顔で一言。
その途端、
「きゃ~、嘘~!」
「え~、EMIさんの娘さん? すごいすごい♪」
一転、佳奈が注目の的に。
「え、え?」
何がすごいのかわからないし、注目されるのは苦手だしでドギマギする佳奈。
そんな様子が、周りからは照れてはにかんでいるようにでも見えるのか、
「かわいい~!」
ますます注目が集中した。
大丈夫かな、と恵美は心配そうに佳奈を見守る。
「ご、500円のお返しです。あ、ありがとうございました!」
顔はちょっと引きつっているが、なんとか接客はできている。
とりあえずは大丈夫そうで、ほっと胸を撫で下ろした。
◇
ど う し て こ う な っ た。
深縹 露草
は、心のなかで涙をそれはもう滝のように流していた。
実際のところ、顔も泣いていた。
事の発端は、知り合いからネコミケの売り子をやって欲しいと頼まれたこと。
で、それを引き受けたところまでは、良かったのだけれど。
机の上に並べた本を見やる。
男同士が絡んであるアレやソレとか、肌色面積の多いアレやソレとか。
まあ、大体そんな感じでお察しください。
(BLとか年齢制限本だらけなんて全然聞いてませんよォォォォォ!)
周りの迷惑にならない程度の声で、叫ぶ。
腐にしても、18禁にしても。露草はあまり耐性がない。辛い。
てっきり、普通の全年齢本や、カップルがほのぼーのしている心あたたまる健全本辺りだけだと思っていたのに。
思っていたのにッ!!
(何時の間に腐趣味を嗜んでたんですかあの人はァァァァ!!)
おまけに、オタク風――それもハチマキに瓶底メガネという、実に古典的イメージに基づく格好に変装までさせられて。
辛い。
あまりにも、辛い。
今思えば、売り子の仕事を頼まれた時にジャンルを聞いておくべきだった。
あと、売り子で特別な格好しないといけないのか、とか。
後悔先に立たず。
嗚呼、辛い。
引き受けてしまった以上、その分はちゃんとやるけども!
「あ、あのー……」
悲哀にまみれた露草の姿のせいか、声をかけてくるお客さんはどこか気圧された様子だ。
ハッと我に返る露草。ハンカチで涙を拭い、
「いらっしゃいませー、新刊500円でーす!」
常日頃のバイトで鍛えた営業スマイルに切り替えた。
素早い。素早すぎて、お客さんはちょっと驚いてる様子だった。
「えっと、じゃあ新刊全部ください」
「はい、では新刊が4冊ですので……合計二千円になります。毎度ありがとうございマース!」
素晴らしい、一点の曇りもない営業スマイル。
その裏側で、悲しみの涙を流し続ける。
知り合い早く来てくれ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
風雅宿
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
1000人
参加キャラクター数
63人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年07月26日
参加申し込みの期限
2014年08月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年08月02日 11時00分
参加キャラクター一覧
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