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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
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【ネコミケ】行かねば。フツウに大変なネコミケ＠１日目！
◆
差し入れのアイスを食べた後、タルトは直前に話していた通り買い物へ。
一番最初に向かうのは、先輩のサークルである「ネフライト」。
「ネフライトのBL本、ゲットしたいな～♪」
先輩も来てるだろうけれど、会うのは難しいかもしれない。
だって、多分隠れてるだろうから。
件の「ネフライト」ブース。
一見しただけではそうとはわからない変装に身を包み、霧切 翠子はスペースの隅っこでスケブを描いていた。
何故そんなことになっているか、といえば。
今年のネコミケが、知り合いだらけだったからだ。
（何描いてるか知られたら、もう私学校に行けない！）
だから変装はバッチリだし、名義は伯父さんだし、男NPだし。
去年もバレなかったし、あとは油断さえしなければ、そして不幸な事故さえなければなんとかなる！
接客は売り子さんに任せて、自分はこっそりしていればいい！
息を潜め、気配を殺し、スケブ頼まれた時だけ反応すればいい！
「新刊くださーい」
いきなり聞こえた、聞き覚えのある声。
声の主は、猫耳を装着したポニーテールの女の子。
ターちゃん――タルトだ。
ベーコンレタス仲間だけど、隠れる方針に変更は――無いッ！
仲間だけど、やっぱ本の内容がね！ 内容がね！
まあそれ今買われたんですけどね！
「……先輩、やっぱり隠れてたな～」
首尾よくゲットしたネフライトの新刊を手に、タルトはひとりごちた。
……まあ、こうして新刊を手に入れてみると。
必死になって隠れようとする、その理由もわかってしまうのだが。
「次はどこいこっかな～♪」
ポニーテールを揺らし、タルトは次なるBLサークルを求めて歩いていく。
◇
待ちに待ったネコミケ。
紅林 千尋と櫻木 理恩は、今日この日のために入念な準備をしてきた。
バイトで軍資金の確保をするのはもちろん、カタログや配置図とにらめっこしてマッピング、下調べもきっちり済ませてきた。
当日の暑さ対策もバッチリ。
早く全部見て回りたくて、心がはやる。
「一般は手分けして回る、でよかったよな？」
千尋の言葉に、理恩はこくりと頷く。
「千尋の好きなキャラはわかってるから、任せてよ」
「俺も理恩の好みは把握してる。任せとけ」
グッと親指を立てる。
「じゃあまた後で！」
二人は、それぞれ戦場へと向かっていく……。
◆
マッピングのメモを片手に、千尋は島中を人をかきわけ移動していく。
「確か理恩はサイアスだっけ」
それと、銀髪の魔法少女マユラちゃんが好きなはずだ。
確か、猫にも変身する儚げなタイプ。買ってる
理恩曰く、「イラストも百合もいけるけど、やっぱりクールな男指揮官サイアスとのカップリングが一番好きだな」とのこと。
というわけで、
「このサイ×マユ本ください！」
サイ×マユ本は発見次第購入していく。
そして勿論――
「あったぁ！ ユリカちゃん本！ しかもシリーズ！ 一部ずつください！」
千尋自身の好きな黒髪守備型魔法少女、ユリカちゃんの本もだ！
テンションもいや増しに増し、買い占める勢いで購入を進めていく。
「――っと！ サイ×マユ本も忘れずに！ って、チェックしてなかったけどユリカちゃんのコピ本！？ すいませんこっちもください！」
一体、ユリカちゃんの何が千尋を駆り立てるのか。
それは――
「『弱気なユリカちゃんが、みんなを守るため戦うストーリーは泣ける！』って熱く語ってたっけ」
手分けの為にお互いの好みについて語り合った時のことを思い出し、理恩はくすりと笑みをこぼした。
サイ×マユ本を買いあさりながら、メモに従ってユリカちゃん本も適宜購入していく。
「さ、サイ×マユのタペストリーだ……！」
目を輝かせると同時、焦りが脳裏をよぎる。
本の方ばかりに気を取られていて、他のグッズのことを忘れていた……！
慌てて軍資金を確認する。
――大丈夫。多めに持ってきてあったし、いける！
「すいません、これください！」
そうしてひと通りこっちの買い物が済んだら、その次は。
とあるブースにて、一冊の同人誌を手に取る。
表紙に描かれているのは、とあるファンタジーゲームのシャーマンの女の子。
成長率が凄まじい、大器晩成型のキャラクター。
「このゲーム、千尋にクリアしてもらったんだよなあ」
二人分クリアすることになって、千尋が大変そうにしてたっけ――なんて思い出すと、また小さな笑みが漏れた。
手分けしているから、今は一人だけれど。
誰かと一緒に来ているということが、こんなにも楽しい気持ちになれる。
「そうだ、黒髪剣士の子のも買っておかないと」
千尋は、そのキャラクターが好きなのだ。
千尋も、同じファンタジーゲームの同人誌を見つけていた。
やはり思い出すのは、理恩の分までクリアして大変だったこと。
「あれは流石に苦労したなあ」
攻略法をメモっていたわけでもなかったから、思い出しながら進めるのも一苦労だった。
それも今となっては、いい思い出だ。
理恩の好きなシャーマンの女の子の本を購入しつつ、自分の好きな黒髪剣士の本もきっちり買っていく。
加入は遅いが戦力として申し分ない、正しく後半のエース級キャラクター。
クリア時にはお世話になりました。
差し入れのアイスを食べた後、タルトは直前に話していた通り買い物へ。
一番最初に向かうのは、先輩のサークルである「ネフライト」。
「ネフライトのBL本、ゲットしたいな～♪」
先輩も来てるだろうけれど、会うのは難しいかもしれない。
だって、多分隠れてるだろうから。
件の「ネフライト」ブース。
一見しただけではそうとはわからない変装に身を包み、霧切 翠子はスペースの隅っこでスケブを描いていた。
何故そんなことになっているか、といえば。
今年のネコミケが、知り合いだらけだったからだ。
（何描いてるか知られたら、もう私学校に行けない！）
だから変装はバッチリだし、名義は伯父さんだし、男NPだし。
去年もバレなかったし、あとは油断さえしなければ、そして不幸な事故さえなければなんとかなる！
接客は売り子さんに任せて、自分はこっそりしていればいい！
息を潜め、気配を殺し、スケブ頼まれた時だけ反応すればいい！
「新刊くださーい」
いきなり聞こえた、聞き覚えのある声。
声の主は、猫耳を装着したポニーテールの女の子。
ターちゃん――タルトだ。
ベーコンレタス仲間だけど、隠れる方針に変更は――無いッ！
仲間だけど、やっぱ本の内容がね！ 内容がね！
まあそれ今買われたんですけどね！
「……先輩、やっぱり隠れてたな～」
首尾よくゲットしたネフライトの新刊を手に、タルトはひとりごちた。
……まあ、こうして新刊を手に入れてみると。
必死になって隠れようとする、その理由もわかってしまうのだが。
「次はどこいこっかな～♪」
ポニーテールを揺らし、タルトは次なるBLサークルを求めて歩いていく。
◇
待ちに待ったネコミケ。
紅林 千尋と櫻木 理恩は、今日この日のために入念な準備をしてきた。
バイトで軍資金の確保をするのはもちろん、カタログや配置図とにらめっこしてマッピング、下調べもきっちり済ませてきた。
当日の暑さ対策もバッチリ。
早く全部見て回りたくて、心がはやる。
「一般は手分けして回る、でよかったよな？」
千尋の言葉に、理恩はこくりと頷く。
「千尋の好きなキャラはわかってるから、任せてよ」
「俺も理恩の好みは把握してる。任せとけ」
グッと親指を立てる。
「じゃあまた後で！」
二人は、それぞれ戦場へと向かっていく……。
◆
マッピングのメモを片手に、千尋は島中を人をかきわけ移動していく。
「確か理恩はサイアスだっけ」
それと、銀髪の魔法少女マユラちゃんが好きなはずだ。
確か、猫にも変身する儚げなタイプ。買ってる
理恩曰く、「イラストも百合もいけるけど、やっぱりクールな男指揮官サイアスとのカップリングが一番好きだな」とのこと。
というわけで、
「このサイ×マユ本ください！」
サイ×マユ本は発見次第購入していく。
そして勿論――
「あったぁ！ ユリカちゃん本！ しかもシリーズ！ 一部ずつください！」
千尋自身の好きな黒髪守備型魔法少女、ユリカちゃんの本もだ！
テンションもいや増しに増し、買い占める勢いで購入を進めていく。
「――っと！ サイ×マユ本も忘れずに！ って、チェックしてなかったけどユリカちゃんのコピ本！？ すいませんこっちもください！」
一体、ユリカちゃんの何が千尋を駆り立てるのか。
それは――
「『弱気なユリカちゃんが、みんなを守るため戦うストーリーは泣ける！』って熱く語ってたっけ」
手分けの為にお互いの好みについて語り合った時のことを思い出し、理恩はくすりと笑みをこぼした。
サイ×マユ本を買いあさりながら、メモに従ってユリカちゃん本も適宜購入していく。
「さ、サイ×マユのタペストリーだ……！」
目を輝かせると同時、焦りが脳裏をよぎる。
本の方ばかりに気を取られていて、他のグッズのことを忘れていた……！
慌てて軍資金を確認する。
――大丈夫。多めに持ってきてあったし、いける！
「すいません、これください！」
そうしてひと通りこっちの買い物が済んだら、その次は。
とあるブースにて、一冊の同人誌を手に取る。
表紙に描かれているのは、とあるファンタジーゲームのシャーマンの女の子。
成長率が凄まじい、大器晩成型のキャラクター。
「このゲーム、千尋にクリアしてもらったんだよなあ」
二人分クリアすることになって、千尋が大変そうにしてたっけ――なんて思い出すと、また小さな笑みが漏れた。
手分けしているから、今は一人だけれど。
誰かと一緒に来ているということが、こんなにも楽しい気持ちになれる。
「そうだ、黒髪剣士の子のも買っておかないと」
千尋は、そのキャラクターが好きなのだ。
千尋も、同じファンタジーゲームの同人誌を見つけていた。
やはり思い出すのは、理恩の分までクリアして大変だったこと。
「あれは流石に苦労したなあ」
攻略法をメモっていたわけでもなかったから、思い出しながら進めるのも一苦労だった。
それも今となっては、いい思い出だ。
理恩の好きなシャーマンの女の子の本を購入しつつ、自分の好きな黒髪剣士の本もきっちり買っていく。
加入は遅いが戦力として申し分ない、正しく後半のエース級キャラクター。
クリア時にはお世話になりました。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2014年07月26日
- 参加申し込みの期限
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- 2014年08月02日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2014年08月02日 11時00分
