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【仇敵相見ゆ】
突き付けられた切っ先。肌にちりりと感じる殺気。高まる負の感情がそのままこちらへと向けられているのが、痛いほどに分かります。
幾度と無く繰り返された、あの死闘。宿敵との因縁の邂逅。
だからこその、
七峯 亨
の口から漏れた、この言葉。
「げえっ……鬼矢萩!」
ざざーっという水音が耳に聞こえ、周囲には、日差しをいくらか和らげてくれる、ひんやりとした空気が漂いつつ。
亨の鼻先へ照準を合わせた竹刀の先端が、ぴくり。鬼矢萩こと
矢萩 咲
は、プール上がりで濡れた身体もさておきまして、じろりと亨を睨みました。
「げえっ、とは何ですか。私と出会うことに、何か不都合でもあるのですか? 七峯君」
「い、いやー? そういうわけじゃ……」
はたと気づけば、二人が対峙するこの場所はと言いますれば、女子更衣室の扉の前。
「……まさか七峯君、あなた! また何か良からぬことを、破廉恥なことを企んで……!?」
「いや、今日はただ泳ぎに来ただけで。PECの活動でも無くて……」
「さては女子の着替えを覗いたり、水着を盗んだり、更には盗撮したり、あまつさえ……あ、あまつさえッ」
ぶるぶるぶる。震える拳に竹刀を握り締め、ヒートアップする咲。
「……もしもーし?」
「問答無用ッ!!」
びしり! 荒っぽい風紀委員、咲の両の手には、竹刀が一振りずつ。竹刀二刀流、その恐るべき攻撃力については、亨も身に染みて分かっているのです。
「今日こそは、その歪んだ根性、叩き直してあげます! 覚悟ッ!!」
凛とした瞳、隙の無い構えに、咲の本気がびりびりと伝わってくるようです。
ことここに至っては、もはや、覚悟を決めるほか無いようです……!
亨はにやり、口角を上げました。
「やれやれ、仕方ねぇ。こうなりゃヤキが回るまで、楽しんでやらぁ!」
普段の彼の言動を省みてみれば、確かになるほど、納得してしまいそうなところではありましたが……今日の亨は、本当にただプールへ涼みに来ただけ、なのです。少しばかり、一緒になった
戌井 創
や
風雲児 轟
と会話など交わしつつ、冷たい水を堪能したくらいで。彼にはやましいところなんて、一つも無かったはずなのです。多分。
咲にしても、夏休みの宿題を片付ける日々の傍らに、ちょっとした気分転換として、プールへ一泳ぎに訪れただけ。真面目な彼女の夏休みにおける、少しばかりの癒しの一時……だったはずで、決して不埒者へ制裁を下すべく、こんな風に校内を駆けずり回るはめになろうなどとは、露とも思っていなかったのです。
それが、なぜ! なぜこのようなことになってしまうのでしょうか……この二人ときたら!
「ひょいっ、と」
「ひゃあんっ!?」
廊下にこだまする、何と言いますか、艶っぽい咲の声。
びゅおっ、と風を切りつつ振り抜かれた竹刀を、持ち前のろっこんである縮身を活かしてするりとくぐり抜けた亨が、咲の脇腹を、つつつっ、と撫でたのです。
「こ、この……良いでしょうッ! 私の全力を賭して、あなたに、天誅を下して差し上げます!」
垣間見えるのはまさに、キレると止まらない『鬼矢萩』の誇る、圧倒的な威圧感。
とはいえ、亨も男の子。受けた勝負を、今更投げ出すことなど、できようはずも無いのです。
「やれるもんならやってみな、鬼さんこちらーってな」
「ぬぐぐぐぐっ……か、覚悟ーッ!」
絶え間なく振るわれる竹刀の連続攻撃。突き! 斬り! そして、今の咲には、それを使うことに、もはや躊躇いはありません。そう、自身の負の感情を漆黒の波動と化して迸らせる、必殺のろっこんを!
「受けなさい、この一撃……」
「よっと」
「ひゃあ!? こ、この、ちょこまかと……ええいッ」
「ほいっと」
「きゃあんっ!? そ、それ……それ、だめ……」
「つんつん、つんっと」
「ひいいいん……!」
……なんともはや。咲の誇る、瑞々しい敏感おハダ。その、いかにもーっなツボですとか、神経あつまってそーっていう部分を目がけて、縮身で小人サイズにまで小さくなった亨が、一緒に小さくなった裁縫針でもって、つんつくつくと突っついたものですから。
「ひ、ひきょうれすよ、ななみれくん……」
「ははっ、どうだ、感じやすいのはお見通しだぜ!」
みょんみょんみょん、と元のサイズに戻った亨くんの勝ち誇った笑顔の前で、咲はたまらず腰砕け。呂律も回らないアリサマです。
そして、泣きっ面にハチとでも言いましょうか……もう一つ。咲には、悲しい事実が待ち受けておりまして。
「なあ、ところで……さっきから気になってたんだけどな。それ、いいのか?」
亨がぴっ、と指差した先を追ってみれば……視線は、自分の胸元。学校指定のスクール水着に包まれた、水も滴る……。
「…………~~~~~~~~ッ!!」
そう。咲は今の今まで、濡れた水着を身につけたままに校舎の中を走り回り、一心不乱に亨を追い掛け回していたのでした。
ぽたぽた、ぽたり、滴る水。気づけば廊下には、彼女自身の濡れた足跡が、ぺたぺたぺたと続いています。
「さあ、どうする、鬼矢萩さんよ。その格好で、まだ追いかけっこを続けるか?」
「…………ら」
「ん?」
ゆらーり。
「……こうなったら……巨悪を打ち倒すため。どんな屈辱に塗れようとも、どこまでも追いかけ、粉砕するのみ……!」
ぎくりと強張った亨の前で、ぎらり。瞳が剣呑な光を帯び……一周回って吹っ切れてしまったのでしょうか、咲の猛追は凄まじいばかりで、追走劇の舞台は、学校中へと及びました。
回りまわって、再びプールへなだれ込んだ二人。対峙するのは、女子更衣室の前。
そう、因縁は全て、ここから始まったのです。
幾度もぶつかりあった二人の決着を着けるのに、これほどふさわしい舞台がありましょうか!
「ふっ……どうだいお嬢さん。ここはひとつ、最後くらい、ステゴロで決着をばぶうッ!?」
言い切る前に、亨のみぞおちへ、竹刀がどずんとめり込みます。
「ひ、ひきょうな……」
「卑怯? 馬鹿ですか? 喧嘩に卑怯もクソもないでしょ、馬鹿ですか? 勝てばいいのですよ、勝てば」
何だかもう、これでもかと降りかかる恥辱の数々にやさぐれ切った咲さん、風紀委員とは思えないセリフで凄みます。
あまりの痛みに、くねくねくね。亨は身悶えしつつも……再び取り出しますのは、裁縫針。得意の縮身と共に繰り出せば、それは必殺の武器となるのです。
「……それでこそ我が宿敵、鬼矢萩。そろそろ、ケリを着けようぜ……!」
「望むところッ!」
最後の決戦、対峙する二人。同時に駆け出せば、交錯の刹那。その背後には、かかっ! と走る、稲光……!
の、代わりに。
ぴりぴりぴりぴり!
「はいはいそこの二人ーっ、そこまで!」
くわえた笛をぴりぴりと鳴らし、びしりと彼らを指差したのは、眉をきりりと吊り上げた、
相原 まゆ
先生でした。
「もーっ咲ちゃん、風紀委員が何やってるの、学校中を水浸しにして! 亨君もほら、ちょっと来なさい! 職員室!」
……その後二人は、職員室の真ん中で先生たちに囲まれ、こってりと絞られたということです。
この勝負……引き分け?
亨と咲、二人の因縁の対決は、この先もまだまだ続いていくようです。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年07月07日
参加申し込みの期限
2014年07月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年07月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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