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【私の夢、彼の夢】
ついつい、じっと見つめていたら。
「……どうかしたの?」
「えっ?」
はっとして振り返ると、きょとんとして覗き込む、
恵御納 夏朝
の顔。
青龍寺 琴理
はひとつ、小さく咳払い。
「ううん、何でもないのよ」
「そう……? なら良いけど」
夏朝は怪訝そうな顔を浮かべておりましたが、ふいに利用者に呼ばれ、受付カウンターのほうへ歩いていきました。
ああ、しまった。琴理は思います。
ちょっと、油断しすぎよね。
視線の先には、読書に耽る、彼の顔。
琴理の好きな人……
海原 茂
が、今日も一人静かに、本を読んでいます。
この恋はまだ、秘密なのです。
(だって……今は、からかっているほうが楽しいんだもの)
ふと、湧き上がる悪戯心。琴理は、読書中の茂の背後へと回ると、そーっと覗き込み、声をかけました。
「何を読んでるのかしら?」
「? ああ……いや、今日は新刊がな」
顔なじみの二人。何気ない茂の返答ですが、心なしかそれが弾んでいるのが、琴理には分かりました。
茂が見せてくれたのは、彼の愛読書である『おちこぼれ姫シリーズ』、その最新刊であるという一冊。琴理も大方、予想はしていたのですけれど。
過去の既刊は、琴理も以前、茂の好きな本だということで、読んでみたことがありました。まぁ、タイトルから推察できる通りに、若干特殊な本ではありましたけれど……何だかんだで、意外と楽しんで読んでしまったのを覚えています。
「そう。面白い?」
「ああ、もちろん」
ふうん、どれどれ……なんて。少しばかり顔を近づけて、肩越しに覗き込んだりしてみれば、茂もまた、自然なそぶりでスペースを開けてくれたり。
二人はしばし、そのまま読書を堪能しました。受付カウンターの中から、時折、夏朝がその様子を眺めておりましたが……気を利かせてくれたのでしょう、微笑ましそうな笑みを浮かべただけで、あえて琴理を呼び戻すことはありませんでした。
茂が木天蓼大学を受けるつもりらしいというのは、琴理も知っていました。何せ彼女自身、今の一番の目標が、彼と同じ大学へ入ることだったりするのです。
「ねえ、茂くん。あなたは、将来の夢とか、目標とか。そんなのって、ある?」
ふとした気まぐれ。好きな人のことを知りたいというのは、当然の欲求ではあるのでしょう。琴理は唐突に、そんな風に茂へ尋ねました。
「……夢?」
「私はね、司書になりたいの」
彼の夢を尋ねる、その代わりに。琴理は、自身の夢を語ります。
琴理が図書委員をしているのは、疲れたときや気分が落ち込んだとき、そんなときに触れる本の一冊が、彼女にとっての何よりの癒しだから。それに、図書室に詰めている司書の資格を持つ先生から、必要な知識や裏話など、様々に興味深い話を聞けるから、というのもありました。
本に囲まれているのが好きな琴理。司書を目指す彼女にとって、これほどに心落ち着く場所は、他にありません。
「そうか。それで、司書か」
「ええ。それで、茂くんは? あなたの夢は……?」
しばし、口を閉じ。茂は彼女の問いの答えを、真剣に考え込んでいるようでした。
やがて。
「……考えたことも無かったな。ただ、大学でやるべきことは決まっている。俺は、社会学を学びたいと思っていてな」
茂の口からもれた言葉に、琴理は、ぐいと身を乗り出して聞き入ります。
「俺たちを取り巻く世界……社会というものは、実に、不思議に満ちている。社会構造や、時折そこに起こるムーブメント。その原因や、社会へと波及していく影響……それらの仕組みをより深く知ることができれば、世間に満ちる不思議の、その一端でも紐解き、理解することが……どうした?」
「……ううん」
琴理は、首を振りました。大したことでは無いのです。
「なんでもないわ。それって、すごくあなたらしくて。良い目標だって、そう思う。私も応援するわ」
ただ。彼が、真剣な表情で自分のことを語ってくれるのが、何だか嬉しくて。つい黙って、じいっと見つめてしまった……それだけのことなのです。
そろそろ仕事に戻らなくちゃ、と席を立った琴理。
「そういえば……茂くん、受験勉強もいいけど、ちゃんと休んでる? しっかり寝てる?」
「もちろん、体調管理にぬかりは無いさ」
こうして今日図書室へやってきたのも、息抜きを兼ねてのことだったのでしょうが……何だか、心配です。
「そう。受験日まで、身体には気をつけてね」
「ありがとう。そうするよ」
ああ、そうだわ。と、ふいに琴理は茂を振り返り、
「良かったら、今度。一緒に勉強してみる?」
「ん……そうか、青龍寺も木天蓼大を受験するんだったな。それも良いかもしれないな」
「ほんと? じゃあ、場所はどこがいいかしら。図書室で? それとも……」
そして、悪戯っぽい笑顔を浮かべ、言いました。
「私の家にでも、来る?」
「……え? いや、それは……」
珍しく、うろたえた様子の茂へ。
「ふふっ。冗談よ」
この恋はまだ、秘密なのです。
だって今は、こうして彼をからかっているほうが、楽しいんだもの。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年07月07日
参加申し込みの期限
2014年07月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年07月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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