this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
学校で満喫するサマーバケーション
<< もどる
1
…
8
9
10
11
12
…
21
つぎへ >>
【図書室ではお静かに】
ぱさりとページをめくる乾いた音、かりかりとノートへ何かを書き付ける筆記音、そして時折聞こえる、生徒たちの含むような笑い声。ひんやり、クーラーが利いて程よい室温が心地良い、こちらは図書室です。
「ごめんね。もう少しだけ、静かに……」
恵御納 夏朝
がやんわりと言うと、雑談に夢中だった男子学生たちは、申し訳無さそうな顔を浮かべ、ぺこりと頭を下げてくれました。
これも、お仕事。夏朝はにこりと微笑むと、いくつかの本を小脇に抱え、本棚の整理へと戻ります。
今日の夏朝は、図書委員の当番です。夏休み中の彼女は、所属する演劇部の活動などもあって、思いのほか多忙だったりするのですが……今日くらいはと、精一杯仕事に打ち込んでいます。
「夏朝ちゃん、この本は、どのあたりの棚だったかしらね?」
「えっと、これは……あっちのほうかな」
同じく図書委員の当番である
青龍寺 琴理
と手分けして、ここを利用する生徒たちによって少々乱されてしまった本棚を、丁寧に整頓していきます。
本たちには、ちゃあんと所定の位置というものがありまして、収められる場所、その法則性は決まっているものです。ただ、利用する生徒ひとりひとりがそれを把握しているわけもなく、時にあっちへ、時にこちらへ。意外なところにすっ飛んでいたりすることも、決して少なくは無いのです。
「結構、乱れてるわね」
「うん。でもその分、お仕事のしがいもあるかな……」
「ふふ、確かにね。頑張りましょう」
琴理と一緒に、利用者の邪魔にならないよう、てきぱきと作業を進めていきます。
かりかりかり。近くの机では、女子生徒が参考書とにらめっこしつつ、宿題の問題集に取り組んでいるようです。純粋に本を読みに訪れる生徒に加え、今時期は特に、夏休みの宿題を涼しい図書室でこなしてしまおう、という人も良く目に付きます。中には、必至な形相でプリントへかじりついている、なかなかに追い詰まった様子の生徒も、時折見られるのですが、
(……でも、僕もまだ、自由研究とか残ってるし……人のことは言えない!)
と。
手元の本を収めるべき場所をたどっていた夏朝の指が、ぴたり、止まりました。
目に止まったのは、寝子島特有の伝承に関する資料。
(あ……これ、らっかみ伝説の)
色褪せて古い本に、夏朝は興味を惹かれます。
寝子島の出身ではなく本土からやってきた夏朝にとって、まだらっかみ伝説には知らない部分も多く、機会があれば調べてみたいと思っていたのです。
少しだけ……その本を、手に取ってみようか、と思ったところで。
「……おーい、図書委員さんよ。返却、いいかー?」
「あ……はーい」
ちょっぴり、後ろ髪を惹かれつつ。
(今度、借りてみようかな)
勝手知ったる場所だと思っていた図書室に、あんな本があったなんて。ふいに見つけた一冊の本、その発見は、夏朝の気分を少しばかり、高揚させてくれたようです。
そのうち、それを手にとって見ることを楽しみにしながら、夏朝は軽い足取りで、カウンターへと戻りました。
「こんにちは、お待たせ。今日は暑いね……」
「ああ。悪いな、呼びつけて。ほい、これ」
「ううん、お仕事だもん、気にしないで。……うん、確かに、返却受け付けました」
「ああ、サンキュ」
追分 義一
は、応対してくれた図書委員の夏朝に礼を言うと、図書室の中をひとつ、ぐるりと見回します。室内には、少なくない利用者がありながらもしんとして、独特の空気が流れています。
「今日は、夏休みの宿題、しにきたの?」
「ん? ああ、そんなところだな」
義一が返却したのは、彼の苦手な、物理の参考書。彼の手元の問題集にも、夏朝は見覚えがあったのでしょう。
「僕もまだ、少し残ってるから……お互い、頑張らないとね」
「だな。きっちり終わらせちまわねえと」
義一は今日は、丸一日図書室に詰めて、できる限り宿題を進めておくつもりです。何せ彼には、この夏休み中に、大きな予定があるのです。
「ま、頑張ろうぜ。何なら、一緒にやるか? そうすりゃ、苦手な科目なんかもすぐに終わんだろ」
「ほんと? じゃあ今度、お仕事の無い時にでも……」
「おう。そん時ゃ、よろしくな」
夏朝へ軽く手を上げて、義一は参考書関連の本棚へと向かいました。
かりかりかり。かりかりかり。
がりがりがりがり。
「うーーーん……」
義一は背を伸ばし、凝った肩をごりごりと回してほぐします。
図書室の涼しさは、確かに宿題の進みを捗らせてはいるものの……やはり義一にとって、この高校物理というやつは、なかなかの難敵であるようです。
(けどまぁ、寮でやるよか、全然捗ってんだけどな)
内心、桜花寮の自室の棚に収められたコレクションを思い浮かべ、ふう、とひとつため息。
そもそも彼が図書室へ訪れたのは、自室で勉強に励もうとすると、休憩を挟むたび、無意識に撮り溜めたアニメを消化しようとしてしまうため、でありまして。
一向に進まない宿題、しかしこれを早々に打破してしまわねばならない、大いなる理由が、義一にはあるのです。
そう、彼が真っ直ぐに見据えるは、夏の一大イベント。
(ネコミケの開催までには、あらかた課題を終わらせちまって。万全の態勢で挑みてえからな……!)
かの『ネコミックマーケット』なのです。
彼は一般参加ですが、毎回ごったがえす人の波で、まさにイモ洗い状態のネコミケ。生半可な気持ちで臨んでは、並居るライバルたちに蹴落とされてしまうことは必定。待ちに待った二次元の祭典を全身全霊で楽しむためには、宿題など、早めに脳の片隅から放逐してしまわなければならないのです。
とまぁ、そんなわけでして。気合一発、課題を少しでも終わらせてしまうべく、環境が良く、義一を誘惑してやまないアニメも置いていない、図書室を訪れたわけなのですが。
ネコミケのためとはいえ、さすがに根を詰めすぎたのか、少々集中力が落ちてきた様子。
(少し、休憩するか……)
義一はもうひとつ伸びをしてから席を立つと、何か面白い本は無いものかと、本棚を物色します。
と。
「お、茂さん。来てたのか」
「ん。ああ」
図書室をぶらつきがてらに目に付いたのは、クーラーの直下の席へ陣取り優雅に読書中、
海原 茂
でした。彼もまた、夏の暑さを回避しつつ有意義に過ごすため、ここを訪れていたようです。
「茂さんも、図書室に宿題をしに……って感じじゃ無さそうだな」
「夏休みの課題なら、もう全部終わらせた」
足を組んで椅子に腰掛け、読書に興じるその姿は、さすがのカンロク。実に絵になっておりましたが、
「今日は、新刊が入ったと聞いたんでな」
「新刊? 何の?」
義一は尋ねたものの……まぁ、あれです。ほら。茂くんの愛読書と言えば、つまりは、ご想像のとおりでもありまして。
彼が見せてくれた本の表紙は、
「うちの学校の図書室は、いつも入荷が早くて助かるな」
『おちこぼれ姫のしっぽり京都どすえ』。でした。
「へ……へえ、なるほど? そういうのが好きなのか。なるほど、ねえ……」
くるり、会話を切り上げきびすを返すと。怪訝そうに小首を傾げた茂をよそに、義一は、そそくさと席へ戻ってしまいました。
スキンヘッドに切れ長の瞳、無表情とも相まって、一見コワモテな彼ですが……純情なのか、潔癖症なのか。実は、いわゆるエッチなネタが、大の苦手なのでした。それはもう、吐き気を催してしまうくらいに、徹底的に。
とはいえ基本的には気のいい彼ですので、おおっぴらに他人の趣味をこきおろしたりするのは大嫌い。そんなことは、クズにも劣る所業だとまで思っているのです。
(……よ、よし。集中だ。宿題に集中するんだ……)
予期せぬタイミングで襲い来るエロネタ。けれどその反動か、図らずも、彼の宿題は驚異的に捗ったということです。
<< もどる
1
…
8
9
10
11
12
…
21
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
学校で満喫するサマーバケーション
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年07月07日
参加申し込みの期限
2014年07月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年07月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!