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【寝子島高奇譚】
(……あら……?)
家庭科室で賑やかな一時を過ごし、部室へと戻る途中。ふと
神野 美野梨
の目に入ったのは、とある教室。彼女は何とは無しに、そっと扉の小窓から、中を覗き込みました。
ざわつく胸に湧き上がる、好奇心に導かれて。
教室の中には、二つの人影。いずれも、この学校の女生徒です。
(……あれは)
あれは、誰だったろう。二人の女生徒の、片方。あれは、誰だったろう。
面識は無いはず。けれど美野梨は、その少女を、どこかで見たような気がしてならないのです。
一体……あれは、誰だっただろう?
気づけば、しんとして静まり返り、周囲には人気も無く。
夏休みとはいえ……学校とは、こんなにも静かな空間だったでしょうか?
「……そうそう。君は、心霊現象が、噂から始まることもあるらしい……なんて話。知ってるかい?」
しかし、
晴海 飛鳥
は、それに気づくこともなく。
「何か曰くのある場所で、それらしい噂をしてみたとする。すると、本来は何も起こらなかったはずの場所で、奇妙な現象が起こったりすることがあるのさ」
「まぁ、そうなのですか。それは興味深いお話ですね」
相手の反応に気を良くして、飛鳥は揚々と話を続けます。
「例えば、霊。僕のおばあちゃんいわく……あ、祖母は、拝み屋をやっていたんだけどね」
「ええ、存じていますよ」
「そうだっけ。おばあちゃんが言うには、霊っていうのは案外、自分の行き先が分かっていないことが多いらしくてね。そんな噂を聞くと、霊は、自分がそうしなきゃいけない、噂のとおりに行動しなきゃいけない……そんな強迫観念に囚われてしまうことがあるんだってさ」
飛鳥がオカルトや心霊現象、不可思議な噂などに心惹かれるのは、まさにそういった、大好きだった祖母の薫陶によるたまものだったりもするのでしょう。目の前に説明のつかない不思議が存在すれば、飛鳥はどうしても、そこへ首を突っ込まずにはいられません。
「幽霊というのは、随分と流されやすいものなのですね」
「うん。こんな話もあるよ。イギリスで行われた、とある心霊実験の話でね」
自分が日頃培っている知識、その引き出しを思うさま披露できる機会というのは、誰しも嬉しいものです。どこか熱に浮かされたように語り続ける飛鳥も、まさに、そんなところだったのかも知れません。
「卓を囲んだ四つの椅子に、三人の実験者たち。彼らは、空いた椅子にもう一人、彼らの設定した架空の人物が座っていると仮定した上で、会話をしていたんだ……するとやがて、空いた椅子に一人の霊が現れて、さも彼らが作り出した人物であるかのように振る舞い始め、様々な霊現象を引き起こしたというんだ」
「霊は、自分が四人目の人物だと思い込んでしまったのですね」
「うん。そう考えると……案外、都市伝説なんていうものも。そんな風に、何気ない誰かの噂から、ひょっこりと生まれたりするものなのかもしれないね」
噂。怪談。都市伝説。それらが、そんな風にして生み出されるものなのだとしたら。他愛の無い噂に過ぎなかった現象が、そこに佇む茫洋とした何かと結びつき、実際の現象としてこの世に誕生するのだとしたら。
飛鳥はそこに、ロマンを感じてやまないのです。
「可能性があるというか、夢があるというか。でも、最後まで正体が分からないっていうのが、一番ワクワクするんだけどね。…………?」
正体。
そこで、ふと。飛鳥は気が付きました。
(あれ。この子、誰だったかな……? そもそも、僕は何で今日、学校へ来たんだっけ……?)
そう、特別な用事など、何も無かったはず。気づけば、飛鳥は教室の真ん中で、見も知らない女の子と二人向き合って、オカルト談義に花を咲かせているのです。
(……見も、知らない? 本当に、そうだったかな?)
どこかで見たような。その存在を、自分は確かに、どこかで感じたことがあったような……。
「えーっと。ところで……君、誰だったっけ?」
だから、飛鳥は、尋ねました。目の前の少女に。
にちゃり、と。どこか粘着質な音を立てながら、口を開き……そして少女は、笑いました。
「つれないですね、晴海さん。わたくしは、あなたのこと、とっても良く存じてますのに……んふふ!」
……まどろむような、ぼんやりとした頭が、いくらかはっきりとしてくると。
「あっれー??」
あの少女の姿は、既に無く。代わりに、きょろきょろと周囲を見回していたのは、
八十八旗 信彦
でした。
「おっかしーな、ミステリアスなレディを見かけたと思ったのに……ねえキミ、今話してた彼女、どこへ行ったか知らないかい?」
「……彼女?」
問われて、飛鳥は少しばかり、首をひねります。
そう、確かに誰かと、話をしていたはず。
「さあ……分からないな」
「そうかー、ありがとう。うーん、別のところを探してみるかなぁ」
頭をぽりぽりとやりながら、信彦は立ち去って行きました。
がらんとした教室に、飛鳥は、ぽつん。けれど、先ほど感じた静寂はどこへやら。今は、学校中に活気が満ち溢れているような、様々な音や声が、いくつも耳へと届きます。
来る予定もなかったはずの、夏休みの学校。白昼に訪れた、何だか奇妙な出来事。
「……ま、いっか」
学校とは不思議な空間で、来いと言われて毎日通っているのは面倒でも、いざ来なくていいと言われてしまうと、何だか寂しいもの。
予期せぬ事があったにしろ、こうして今、寝子高の教室に立っていることが、飛鳥は何だか、不思議と嫌ではありませんでした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年07月07日
参加申し込みの期限
2014年07月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年07月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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