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【補習授業、化学編】
五十嵐 尚輝
先生の授業を受けるのは、ちょっぴり、大変です。
「……の式は……係数を…………次に、右の……原子が…………」
かりかりと黒板にチョークを走らせながらも、その説明は何だかぽそぽそと小声で、どうにも聞き取りにくかったり。時折、ふいに何かを思いついたようなそぶりを見せては、ぽけっと窓の外を眺めていたり。かと思えば、生徒たちを前に始めた実験へ、生徒そっちのけでのめり込んでしまったり。
そんな五十嵐先生の受け持つ、化学の補習の時間。多くの生徒が、難解な化学式にうんうんと唸りを入れたりする中で。
御巫 時子
にとっては、この時間こそが、至福の一時だったりするのです。
もともと、時子は今日、補習を受ける予定ではありませんでした。彼女はいつものように、何かと不摂生になりがちな五十嵐先生へ、お弁当を届けに来ただけだったのです。
そもそも彼女、化学の成績は悪くありません。五十嵐先生のぽそぽそトークも、彼女にとってはクリアな美声に聞こえますし、むつかしい化学式を覚えるのだって、大好きな先生の教えてくれる知識なら、何だって吸収してしまいたいと思えます。
乙女の恋の底力は、それはもう、ちょっとしたものなのです。
そして、自主的に補習を受けたいという彼女の申し出を、五十嵐先生もまた、快く受け入れてくれました。
「……うーん。うーん……」
隣の席で、机にべったりと頬を引っ付け、頭を抱えながらうめいているのは、
野々 ののこ
。1学期の化学の成績がいまひとつだった彼女は、共に補習を受ける仲間……なのですが、複雑怪奇な化学反応式の絶え間ない襲撃に、少々、オーバーヒート気味のようです。
「ののこさん……よければ、お教えしましょうか……?」
「ほんと、時子ちゃん!? やったね、ありがと~! 教えて教えてっ!」
願っても無い申し出に、ののこは途端、ぱあっと顔を輝かせました。
さっそく時子は、ノートに書き入れた化学式を、優しく丁寧に解説してあげます。
「ふえー、なるほど、こうなるんだね~。時子ちゃん、すごいなぁ。私、化学って眠くなっちゃうんだよねー……時子ちゃんは、好きなの?」
どきり。見透かされたような気がして、時子の胸が、とくんと高鳴ります。
もちろん、ののこの何気ない問いは、化学、好きなの? というところを指しているはずなのですが。
時子はふっと、視線を前へ。
そこには、ちょっと汚れた白衣を羽織り、チョークでくりくりと黒板をなぞる、ボサボサ頭の……。
「……はい。大好き、なんです」
授業は、黒板へ書き付けられた化学式の示すところの、化学実験へ。
「……あ、尚暉先生」
「御巫さん、分からないところがあれば、聞いてくださいね」
教壇に立っていた時に比べれば、いくらか通る声で。やってきた五十嵐先生は、笑みを浮かべて時子に言いました。
「はい、ありがとうございます。……あ。あの、先生。ここの手順が、少し……」
「ああ、ここですか? ここは、この薬品を、こちらへ移してから……」
それは時子にとって、純粋に、もっと化学を理解したい……そう思ってのことでした。
「……あ……」
薬液が揺れるフラスコを一緒に覗き込めば、頬が触れ合いそうなほどに、近くて。
すぐそばに、先生の……尚暉先生の、顔が……。
「御巫さん?」
「え……あ、はい。大丈夫です」
「そうですか? それで、次はこちらの溶液を……」
なんて。ちょっぴり慌てた時子の気持ちにも、まるで気づかず。五十嵐先生は生き生きとして、実験の手順を教えてくれるのです。
「と、いう感じですね。……あれ、何か可笑しかったですか?」
「……ふふ。いえ、何でもないんです。尚暉先生……」
きょとんと首を傾げる、先生の顔。それが、こんなにも近くにあることが、嬉しくて。幸せで。
やがて補習も終わり、化学準備室にて。
「いつもありがとう、御巫さん。とっても美味しいですよ」
「……先生、放っておいたら、いつまでも食べないから……心配なんですもの」
「ほんとだよね~。毎日ちゃーんと食べないとダメだよ、先生ー?」
時子は、ののこと五十嵐先生にコーヒーを淹れてあげ、自分の作ったお弁当を頬張る先生を、ゆったりと眺めます。
夏休みの、とある一日。それはいつもと変わらない、何気ない風景。
それでも、時子の胸には……じんわりと暖かい気持ちが、いっぱいに満ちているのでした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年07月07日
参加申し込みの期限
2014年07月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年07月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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