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\ オーバータイム!/
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佐藤 タカシ
の場合
タカシが噂を聞いてここへ来たのは、彼なりの理由があった。彼の印象を誰かに聞くとしたら、概ねこう言う答えが返ってくるだろう。地味で大人しい、喋った所をほとんど見たことが無い、授業中に声を聞いた事はある、だ。
別に障害があるとか、トラウマがあるとか、人が嫌いだとかそういう事ではなく……口を開くのが面倒くさい、彼が無口な理由はただそれだけだった。
もし自分が無口な理由を誰かに話したとすれば。理解できる人は少なく、困惑と疑問で返されるであろう事はわかっていたので説明した事もない。説明する為に口を開くのも億劫だ。
そんな彼の前に現れたもう一人の自分は、タカシよりも口数が多く、笑ったりもする……そんなもう一人の自分だった。
『こんばんは、初めまして……無口な僕』
人当たりの良さそうな、にこやかな笑顔。毎日身支度を整える時に鏡は見るけれど、こんな顔をした自分は見た事が無い。だからタカシは、ぼーっとその顔を見つめる。そんなサトシをわかっているのか、特に言及もせずもう一人の自分はタカシに語りかけた。
『君がここに来た理由、言わなくても僕は知っているよ』
なんだ、言わなくてもわかっているなら話は早い……タカシはそう思いながらぼんやりと考える。それにしてもこのもう一人の自分は良く喋るし、よく笑う。自分がやったら翌日顔面筋肉痛になっているんじゃないかと思うほどだ。
だいたい、自分が最後に口を開いたのはどう記憶を遡っても一週間は前だ。タカシにとって、普通に生活していたら授業中にでも当てられない限り喋る必要も、その機会もないのだ。
『自分を引退したいって考えているんだよね? 自分の生活をもう一人の自分、僕に丸投げしたいって』
タカシはもう一人の自分の言葉に、肯定の意味を籠めて頷く。
ここに来るまで、もしも現れたもう一人の自分が乱暴者だったりしたら考え直そうとも思っていたが、目の前に現れたもう一人の自分は自分よりも10倍以上まともそうだし、学校生活もきちんとこなしそうだ。
自分の代わりにちゃんとやってくれるなら、それでいい。鏡の中に世界があるなら、静かに暮らせそうだし……そこまで考えていた彼の思考はもう一人の自分の言葉に止まる事になる。
『甘えないでくれる? あのね、僕だってこうやって笑って喋ってるけど、できたら喋らない方が楽だって思ってるんだ』
にこやかな笑顔のままで、そこそこ辛辣な言葉が投げられる。タカシはその目を僅かに見開いて、もう一人の自分を見つめた。
『君は喋らない事を選んだけど、僕は面倒ながらも喋る事と人付き合いをする事を選んだだけで、根底は変わらないと思うよ』
だって、もう一人の自分なんだから。要は選択肢の一つだという事、自分も面倒だと思いながらも喋る事を選んでいたらこういう自分になっていたのだろう。
なんだ、結局自分の事は。
『自分でやれって事さ。無理強いする気なんてないけど、喋ってみたら面倒くさいなりになんとかなるんだ』
今の自分にはとてもそんな風には思えなかったけれど、そういう日も来るのだろうか。タカシはもう一人の自分に首を傾げてみせる。それに笑って、もう一人の自分はタカシに軽く手を振って、それから消えた。
当てが外れたな、と思いながらタカシはその足を自分の帰る場所へと向けた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
加持蜜子
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年07月02日
参加申し込みの期限
2014年07月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年07月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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