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\ オーバータイム!/
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鏡の中の、あなた。
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●
花風 冴来
の場合
その足取りは重く、怯えが滲み出ていた。深夜の校舎が怖いのではない、本当に鏡を見つけたら……自分は自分と向き合う事ができるのだろうか、と言う思いが冴来の歩みを鈍らせる。
けれど、ちゃんと向き合わないといけない……その時が来ているのだと自分に言い聞かせ、踊り場までやって来た。そして、現れた鏡に姿を映す。
いつの間にか自分の心の中に生まれていた、もう一人の自分。鏡が消えたその場所に、彼女は立っていた。嫉妬と憎しみに溢れた瞳を、冴来に向けながら。
『憎いの、私以外の幸せな誰かが、憎くて憎くて……その幸せを壊したくて堪らないの……っ!』
吐き出される怨嗟の声。胸が重くて苦しい、だけどこの子だって私なのだと冴来は俯きかけた顔を前へ向けた。
「……貴女の言う通り、だね……何もかも……壊し、たくなる……。だって、手が届く気、なんて……しないん、だもの……」
幸せそうに笑って生きている人達が羨ましくて仕方ない。自分はこんなにも寂しくて苦しいのに、見たくもないのに見せ付けられているようで、悲しくて苛々する。ずっと、ずっとそう思っていた。
そして、そんな自分が浅ましくて惨めだと言う事も知っていた。だから、ここへ来たのだ。顔を歪ませて呪いのような言葉を吐き続けるもう一人の自分に、冴来は途切れ途切れになりがちな声を紡ぐ。
「……だけどね、諦め、なければ……私、だって……。ううん、私達、だって……いつかは、幸せになれるの……っ」
そう思えるようになったのは、誰のお陰だったのだろうか。胸の中にいるのは、冴来が幸せになりたいと願うのは――。
『本当に……?なれる、の?こんなに、こんなに人の事を妬んで恨んで……自分を、愛せなかったのに……っ』
「……大丈夫……幸せになる、権利は……私達にだって、ちゃんと、あるから……」
『でも……っ』
「……沢山の人が、幸せを……願ってくれて、いるのが、その証拠……。……もう、一人ぼっちなんかでは、ないから……」
冴来のその言葉を疑うように、もう一人の自分は顔を歪ませる。
貴女は自分じゃない、大嫌い、こんな自分は嫌い、必要ないと拒絶し続けたのは私だと冴来は思う。その度に、自分に拒絶され続けたこの子はどれだけ傷付いたのだろうか。心が動くままに、冴来はもう一人の自分を抱きしめた。ごめんなさいと、その思いを籠めて。
「……今すぐは、無理かもしれない、けれど……いつか私は、貴女を含めた私自身を……愛せるように、なって、見せるから……だから、お願い……もう、泣かないで……」
『……ありが、とう……』
冴来の心は届いたのだろうか。気が付けば抱きしめたその腕の中から、もう一人の自分は消えていた。
その胸はまだ甘く痛むけれど、どれほど時間が掛かっても幸せになるのだと冴来は呟いた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
加持蜜子
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年07月02日
参加申し込みの期限
2014年07月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年07月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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