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ネコミュージックフェスティバル in SUMMER!
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忙しなく働く裏方の邪魔にならぬ一角で、表舞台に立つべくレースやフリルやリボンをふんだんに使った色鮮やかな衣装をまとう演者達の一団がある。
「ごめん、遅くなっちゃった」
その一団に、女物の衣服を纏った
音海 なぎさ
が飛び込む。オレンジブラウンの髪を乱し、息を切らせるなぎさに、
「なぎち、大丈夫ー?」
舞台衣装姿で裏方を手伝っていた
ロベルト・エメリヤノフ
が心配げに近寄る。
「寮からここに来るまでこの格好で歩いてたらちょっとナンパされて」
「え、ちょっ、僕のなぎちにナンパ?!」
なぎさのファンを自称する、美少年好きのロベルトが赤毛を逆立てる。
「大丈夫、全力で逃げてきたから」
一見男には見えない優しげな頬に笑みを浮かべ、なぎさは首を横に振る。女性に思われること自体は苦痛ではない。けれど、ナンパめいたことをされるのは苦痛だ。
ここまで私服の女物を着てきたのは、舞台での役柄が女性であるため。なぎさは、今回の劇のテーマを恋愛や結婚とみている。その劇の女役の一人が男だと知れば、引いてしまう一般客もいるかもしれない。
自分のせいで、舞台に支障をきたすわけにはいかない。
華やかな舞台衣装に素早く着替え、なぎさはまるきり可憐な少女の仕種で、スカートを翻すようにその場でターン一回する。
いつもの『スイッチ』切り替えの儀式を行い、自分の内の女性人格『ナギ・サイレントオーシャン』を呼び出す。
(要は、)
トレードマークの丸眼鏡を掛けながら、なぎさはそっと微笑む。
『スイッチ』と自分で呼称しているものの、厳密に言ってしまえば人格が入れ替わるわけではない。
(気合入れだよね)
ふわり、夏の空気を抱いて揺れる、なぎさの軽やかな薄布の衣装を横目に、
「少し派手すぎじゃねぇか」
演者であり奏者でもある
神嶋 征一郎
は空色の眼を神経質そうに細める。
胸の辺りを飾るリボンを指で弾き、舞台裏を覗きに訪れた衣装提供者の二人に険のある眼差しを向ける。
「よくお似合いです」
征一郎に睨まれて、舞台衣装を提供した服飾店『Lechat』のデザイン担当・
葛城 璃人
は、けれどツインテールの金髪を揺らして人懐っこく笑う。
「サイズはぴったりだが結構重いんだな」
見下すように傲慢な視線で周囲の演者達を飾る衣装を眺め、
「そんなひらひらした衣装じゃ動けねぇだろ」
天女の羽衣のようなリボンが特徴的な衣装の妖精役、
鴇波 羽衣
に向けて、どこか好戦的な言葉を向ける。
「それにお前、トロンボーンも持つんだろうが」
「……うん」
背中の妖精羽を震わせ、羽衣は緊張した顔で頷く。俯く細い顎に結い上げた髪が揺れて触れる。
「妖精パック、かい?」
伏せた瞳を覗き込んで、黒髪に眼鏡、作業用の動き易い服装の
斑鳩 遙
。粗方の用意を整え、演者と奏者の様子を見に来たついで、何か不足はないか、不安はないかと訊いて回っていて、緊張に身を固くする少女に声を掛けた。
「……はい」
幼い顔立ちを緊張で蒼白にして、羽衣は頷く。
「大きな役で、……責任は重大で」
「不安を打ち明けるだけでも気持ちは軽くなるものだ」
遙は物静かに笑む。
「精一杯楽しんで来るといい」
「うん」
息を吸い込み、吐き出し、羽衣は力強く頷く。
(あたしは)
演奏も演技も未熟だと分かっている。皆のように舞台衣装が映えるような美人でもないと自覚している。大変な挑戦なのも理解している。無謀なのかもしれない。けれど。
今まで曲りなりにもNCCで活動してきたのだということを、証明したかった。
(毎日必死で練習したし、)
ダメな所はどんどん指摘してもらって納得いく形になるまで頑張った。あとは、
(自分を信じて一生懸命演じるだけ!)
小さな拳を握り締める羽衣の隣、
最上 るるか
は読み込みすぎてぼろぼろになった台本をもう一度開く。
白い眉間に皺を寄せ、学芸会以来覚えたこともなかった舞台演劇の台詞を何度となく繰り返して呟く。全部暗記出来たか、どこまで読み込んでも不安だった。ど忘れしたらどうしよう。
(あたし馬鹿だし)
舞台ではフルートも吹く。本番直前まで、フルートの演奏もしておきたい。
(読モのお仕事で撮影には慣れてるけど)
それとはまた違うプレッシャーにドキドキする胸を押さえて、ふと、自分が今纏う衣装が目に入った。璃人と日菜が仕立てた衣装の素敵さに、思わず胸を塞ぐ不安が吹き飛ぶ。
栗色の瞳を明るく輝かせ、るるかは英国人の祖母譲りの赤毛をふわり揺らす。うきうきと跳ねるような足取りで向かったのは、裏方や奏者の皆と本番前の打ち合わせして回っている
篠崎 響也
の前。
心底嬉しそうに近付けば、響也は忙しげな足を止めてくれた。こちらを見る真剣な表情にどきどきしながら、るるかは衣装の裾を摘まんでくるり、ターンしてみせる。
「どう、似合う?」
子供じみてさえ見える同級生の少女の仕種に、響也は怖いほどに真摯な瞳を僅かに和らげる。
「ああ」
短く頷くだけ頷いて見せて、再び打ち合わせに戻る。
でも、恋する乙女はそれだけで踊りだしたくなるほど嬉しかった。劇に対する不安も忘れ、るるかは頬を桜色に染めて笑う。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
阿瀬春
笈地 行
雨音響希
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
定員
1000人
参加キャラクター数
91人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年06月09日
参加申し込みの期限
2014年06月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年06月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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