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くるくると良く動く、猫のような緑の双眸が暗闇を横切っていく。
「流石にこんな時間だと誰もいないのだ。寂しいけどこれはこれで贅沢気分満喫なのだ♪」
ステップを踏むような足取りに合わせて、頭頂部のピンと跳ねた髪のひと房が楽しそうに踊った。
小さな公園に訪れたのは、青いクーラーボックスを抱えた一人の少女。
後木 真央
だった。
身の軽い彼女は、するするとジャングルジムの天辺に登ると、招き猫のように両手を丸めた。
「にゃにゃにゃがおー!」
「フニャー?」
真央の元気な声と同時に、福々しく太った三毛が空中に現れた。
ろっこんで召喚された、猫の『がおー』だ。
「……フギャーッ!!?」
すぐに身を支える地面が無い事に気付き、四肢を突っ張らせて、必死にもがく がおー。落ちてくる がおーを、真央は腕を広げてキャッチした。
ずっしりとした重みからくる反動に、感じる至福。
もっふりとした腹毛に顔を埋めて、瞳孔全開で興奮さめやらぬ がおーに、彼女は にぱっ~と笑って命令した。
「がおー、真央ちゃんと一緒に居るのだ!」
規則正しい息遣いと、力強い足音が住宅街に響いていた。
トレーニングウェアに身を包んだ少年が、児童公園の横を走り抜けて……そのまま、バックで戻ってきた。
「後木? こんな所で何やってんの?」
拍子抜けしたような声で問い掛けたのは、真央と同学年の
御剣 刀
だった。
彼が驚くのも無理は無い、真央はジャングルジムの天辺で、でろーんとだらしなく伸びた状態で、口にアイスを咥えていたのだから。がおーはその隣で、くたっとジャングルジムに引っかかっている。
刀に気付いた真央は、人懐こい笑みを浮かべた。
「刀ちゃん、やっほーなのだ♪ 真央ちゃん夜空眺めてアイス祭り中なのだ」
「アイス祭り?」
「じゃじゃーん! コンビニでいっぱい買って来たのだ」
刀の疑問に応え、かぱっと真央がクーラーボックスを開いて見せる。
サーッと冷気が降りてきて、トレーニングで火照った刀の頬にかかる。一瞬、心地よさに目を細めかけたが、飛び込んで来た光景に、刀はぎょっとして中身を二度見した。
大きなクーラーボックスには、これでもかと言わんばかりに、アイスと氷が詰まっていた。
「アイス食べ飽きるか、クーラーバックの中でも溶けちゃうか実証実験中なのだ!」
それはまさにロマンであった。
子供のころ誰もが一度は考えた事がありそうな(?)、なんとも夢のあるチャレンジ。
「ふーん、実験はいいけれども……そんなに食べたら腹壊すぞ?
それに後木だって女の子だろう? こんな時間に一人で居るな、危ないよ」
苦言を呈する刀だったが、ずいっと目の前にクーラーボックスを突き出されて、閉口した。
「刀ちゃんもアイス食べないのだ?」
ぱりっとアイスの袋を破る音に続いて、もぐもぐと咀嚼音が響く。
がおーは真央のお腹を暖めていた。
「よっつも食べたら流石に冷えてきたのだ……?」
アイスはまだ、たんまり残っているのに。
鳥肌を立て、明らかにペースダウンしながらも、尚アイスを口に運ぶのをやめようとしない主人に抱え込まれて、がおーは諦めているのか大人しくしている。
「あまり無理するなよ。今日は俺もここで練習するから、実験終わったら一緒に帰ろう。猫鳴館まで送る」
こちらも二つ目。アイス最中を齧りながら、刀は苦笑した。
ずっと走ってきたから、丁度いい糖分補給とクールダウンになっているようだ。
とはいえコンディションを考え、冷たいものはこのくらいにしておこうと、刀は立ち上がった。
地面に木ギレで線を引くと、真剣な顔つきで反復横跳びを始めた。
誰よりも、何よりも速くなるため、刀は日々の努力を惜しまない。
右へ左へキレのある彼の動きを、真央はしばし目で追っていたが、唐突に口を開く。
「真央ちゃん空気読むのだおデェト中は邪魔しないのだ、だから今日はいいかなって思ったのだ」
「え?」
きょとんと振り返る刀。ジャングルジムから見下ろした姿勢で、真央は足をぷらぷらさせている。
「へー。誰のデートかは知らないけれども、後木も空気は読むんだよなー、流石だな~」
ズレた答えを返しながらも、刀は鍛錬を続けている。
「刀ちゃんと言い、旧市街の人は人情派ヒーローだなぁって思ってたのだ」
「……俺はヒーローなんて、立派なもんじゃない。失敗の方が多いさ、助けられてないし救えてもない」
自嘲的な笑みを浮かべる刀に、真央は身を乗り出した。
「大丈夫なのだ!
刀ちゃんにはラキスケ属性あるのだ。ラキスケ属性人情派、他とは違いが分かる男なのだっ!!」
「ラキスケ……」
その言葉で、あーんなハプニングや、こーんなハプニングを思い出して、刀は見る間に赤くなる。
「ああ、うん……うわっ!」
つい集中が乱れて、足がもつれた。
焦る刀を微笑ましく見守りながら、真央はマイペースに続ける。
「真央ちゃんの猫鳴館的ヒーローは……」
思いつく名前を、真央は指折り数えて読み上げる。
「……だから違うヒーロー属性の刀ちゃんに興味あるのだ。取材対象?」
(それって、ラキスケヒーローって事!? 俺って一体……)
軽く首を傾ける真央の視線を受けて、刀は茹蛸のように真っ赤になりながら、青くなっている。
「はい」と差し出された、シャリシャリくんアイスを「ありがとう」と素直に受け取って、放心したまま齧りつく。
「桜花寮より猫鳴館を選ぶ人間にクセはあるのがフツウなのだ。刀ちゃんはそう思わないのだ?」
「住む所は、人の好みだからな~。猫鳴館とか桜花寮とか、違いが出るのはフツウだよ。
俺だって桜花寮に入らず旧市街に住んでいるのは、ここが気に入ったからだし」
「ふぅん……ところで刀ちゃん、修行撮ってもいいのだ?」
女の子の話題は、展開が速い。
だが、最速男も即答だった。
「取材? あーそういうのパス、面倒くさい」
あとで刀に想い寄せる女の子にあげて、友情UPなのだ♪ なんて真央の期待を、ばっさり切り捨てた……かに思えたが、真央と がおーの瞳孔開ききったダブルアイズに凝視されて、慌てて両手を振って訂正した。
「うをっ!? わかった! わかったから! 時々、時間があったらな……てか、俺なんか撮って面白いか?」
「刀ちゃん、かっこよすなのだ♪ もっと自信を持つのだ」
「……自信、か。……そうだな、もっと自信が持てるように、頑張るしかないよな」
気持ちを切り替えた刀に、真央はこくこくと頷いた。
「そういえば後木……お前、夏休みの宿題やった?」
不意に刀が尋ね、真央はアイスの木へらを取り落としそうになった。
「宿題……て、提出日までに終わればいいのだ」
「そうか、俺はやってない」
冷や汗を流しながら、紡がれた真央の声は若干震えていたが、刀は堂々と言い切った。
「逃げ切りの構えなのだっ!?」
「いや、最終日に頑張れば何とかなるかな~っと……うん、偉そうに言えることじゃないね」
もそもそと、アイスを頬張る。いい加減、寒気を感じ始めた。
その隣で、真央は二の腕を擦っている。
「やばい、流石に冷えてきた。ちょっと体動かそう」
「真央ちゃんもやるのだ」
短距離ダッシュを始めた刀に、真央が並んだ。
「
陸上部
の本領発揮なのだ。体あったまったら、また食べるのだ」
「まだ食うのかよ!?」
「にゃはは♪ 真央ちゃん懲りないのだ」
呆れながらも、明るい友人に思わず笑みが零れてしまう、刀なのだった。
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
11人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年08月20日
参加申し込みの期限
2014年08月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年08月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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