this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
小さな公園
<< もどる
1
…
2
3
4
5
6
…
8
つぎへ >>
「今日も集まってるですねー」
旧市街の小さな公園の一角に、パンク風味の独特の衣装とツインテールの長い髪を揺らして現れたのは、中学2年生の
猫屋敷 姫
。
小柄ながら発育が良く、女性としての魅力も感じさせる少女だ。
公園には、今、人間は姫一人。
昼に近いせいも、あるのかもしれない。明るい声を上げて滑り台の順番を待ったり、ブランコを揺らす子供達の姿は見られない。
そんな静かな公園に姫はやってくると、いつものようにバッグから煮干の入った袋を取り出して、ガサガサと振ってみせる。
その音を聞いてたのは、子供達の代わりに公園を占拠していた猫達。
姫だって、ちゃんとそれを分かっている。
猫達は音を合図に、あっという間に姫の足元に群がってきた。
「よーう、調子はどうですー?」
軽い調子で話しかければ、猫は「に」と鳴いて、姫の脛に額をこすりつける。
鳴き始めしか聞き取れない掠れた声に味があって、なんとも愛らしいサビ猫だ。
他の猫より、ワンテンポどころかツーテンポくらい動作が遅れる、ぼんやりした性格の猫だが、いつも訪れる姫を心待ちにしているらしく、行くと必ず出迎えてくれるようになった。
他にも縞三毛や、体の一部だけ白い黒猫など、たくさんの猫が鮮やかな虹彩の大きな瞳で姫を見上げていた。
餌をやろうとかがみこむと、袋を開けようとする手にも、熱心にすりするしてくる。
「ぐわー、魔王め卑怯なりー」
笑いながら、おどけてみせる姫。
実際、こうすりすりされまくっていると、じらしているわけではないのに、手がブレてうまくいかない。
猫達のすりすり攻撃を一身に浴びながら、姫はようやく煮干の袋をあけてやった。
サビ猫は他の猫が置かれた煮干に殺到している今も、純粋に気付いていないらしく、姫を見上げている。
「油断大敵ぞよ?」
苦笑しながら、開けてやった猫缶を食べやすいようフォークでほぐして、見やすいようサビ猫の目の前に置いてやる。
「フハハハハハ、くらえぃ」
そこまでしてやって、ようやくサビ猫は餌に気付いて、モタモタと食べ始めた。
しばらく猫達の食事風景を眺めていた姫だったが、視線を公園の入り口の年上の少女に流すと言った。
「そこで見てる方も、如何です?」
「こんにちは」
にこり、と微笑みかけたのは姫より二学年上の、
綾辻 綾花
だった。
猫好き同士、通じるものがあるのか互いに自己紹介すると、ブランコに腰掛けて二人は綾花が持参したお茶を飲む。
「あら、こんな所まで来てるんですね?」
綾花が顔なじみの猫をみつけて、身を屈めた。
「この子、私の住んでる猫鳴館にも、よく遊びに来るんですよ」
説明しながら、猫を撫でる。
後で、猫メモにも追記しておこう。
「猫鳴館……ああ、寝子高の裏手にあるっていう寮です?
飼い猫と比べると、ノラの行動範囲は結構広いですからね」
姫も近づいてきた三毛猫に、指を差し出した。すぐに鼻先をすりつけてくる。
「ええんです? ここがええんです? うりゃうりゃーです」
耳から顎の下にかけてを、存分に指で掻いてやりながら「フッ。三丁目のミケとあろう者が、こんな手に釣られ……ニャー!」と、姫は猫の気持ち(?)を代弁している。
綾花も耳の後ろを掻いてやりながら、頬を緩める。
「猫ちゃんと私達の他は誰も居ないから、貸しきりみたいですね」
一人芝居を続けていた姫が、フッと真顔に戻った。
「ここはまだいいです、都会では子供は外で遊ばなくなったというです」
「そうなんですか?」
「まあ当然です。何もかもが、禁止されて何も出来ないもの。
ボール遊びどころか、遊具が閉鎖されたり、ホームレス対策としてベンチが撤去される始末です。
お蔭で休む場所を失った、御老人方も寄り付けず……人が居ない場所は荒れ果てるです」
「……何だか、寂しいお話ですね」
「自然に還ってる、と言えば聞こえいいですけどね。猫は廃墟好きですし……。
とーきょーじゃんぐる、物に罪はないはずですのに」
やがて、猫はどこか巡回する時間なのか、立ち去って行った。
「さて」
姫はメモを取っている綾花を尻目に、ブランコから立ち上がった。
「堪能したですし、私はこれで。お茶、ご馳走様でしたです」
「はい、またお会いしましょう」
「ええ、またです」
姫の猫の尻尾のように揺れるツインテールを見送って、猫メモを更新し終えた綾花も立ち上がった。
丹念に出会った場所や健康状態、イラストまで描き込まれたメモは、日々更新され充実していっている。
このまま先日見かけた仔猫の様子を見に、別の公園にも足を伸ばすつもりだ。
仔猫の成長は早い。どのくらい大きくなったのか、会えるのが楽しみだ。
「お母さんの気分になっちゃいますね」
寮に戻ったら、猫メモを見直してみよう。
きっと出会いの多さに、嬉しくなるはずだから。
<< もどる
1
…
2
3
4
5
6
…
8
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
小さな公園
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
メシータ
つづり
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
11人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年08月20日
参加申し込みの期限
2014年08月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年08月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!