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星ヶ丘で獣医師をしている、
ジェレミア・ベルトーニ
もまた早くに家を出た。
オレンジ動物病院
も、今日は休診日。
彼は自身が営む動物病院の、程近くにある公園で過ごす事に決めていた。
ランチボックスには、お気に入りのパニーニを。
チーズとトマト、上質のハムを挟んであるそれは、どこか母国を思い出させる。
飲み物には、コーヒー。
「にゃんこ達に、お土産も忘れずにね」
小分けにしたドライフードも、しっかりと詰めて。ジェレミアは愛猫の すみの額を優しく撫でると、病院に併設された自宅を出た。
ジェレミアが公園に足を踏み入れると、どうやって察知したものか、馴染みの猫が1匹、2匹と姿を見せる。
寝子島では野良とはいえ、地域猫として可愛がってくれる住民が多いから、あまり人見知りをしない子が多い。
「ちょっと待ってね、カリカリをあげるから」
袋の口を開けて、手ずから餌を差し出してやると、猫達はさして警戒する様子もなく、あっという間にジェレミアの掌に群がって、カリッカリッと音を立て始めた。
走り回れるようになったばかりの仔猫達も、最初は警戒して物陰からジッと窺っているだけだったが、母猫が構わず餌を食べるのを見て、それに倣った。
「ふふ、くすぐったいよ。暑いけど、みんな食欲旺盛なようだね、良かった」
猫達を満足させると、ジェレミアはふいに獣医師の顔つきに戻って、手帳を取り出した。
手帳には丹念に、猫達の数や性別、身体的特徴が書き込まれている。
彼はこうして、星ヶ丘で暮らす猫達を集計しているのだ。
たまにケンカで欠いている猫もいるが、たいがいは耳のカットの有無で、避妊手術済かどうか判断出来る。
「仔猫ちゃんは、漏らさず記録しなきゃね」
特に三毛は、他の子より早熟な傾向があるから、避妊手術をするなら早い方がいい。
お腹が満ちた仔猫達は、ゆらゆら揺れる母猫の尻尾を追いかけて、右へ左へ跳ね回る。
たどたどしい足取りが、なんとも可愛らしくてジェレミアは口角を上げた。
「いつか触らせてもらえるぐらい、仲良くなれるといいなあ」
抱えた膝に頬杖をついて、しばしその様子を眺めていたが、猫達は急に茂みに飛び込んでいった。
怪訝に思って顔を上げると、3頭の犬を連れた少年がこちらへ向かって来るところであった。
よく躾けられているようで、どれも主人に歩調を合わせ、横にピッタリついて歩いている。
「おや、君は……」
「先生?」
向こうも、ジェレミアに気付いたようだ。
それは場所が近いこともあり、最近、彼の動物病院にペットを診せに来るようになった、修だった。
「カーキー、カエサル、カール。皆、元気かい?」
名を呼べば、3頭はジェレミアを思い出したのか、ワンと一つ鳴いて挨拶をくれる。
「お陰さまで、夏バテもせず元気ですよ」
「そうか、それは良かった」
円らな黒い瞳で見上げてくるカーキーの頭を、ぽふぽふ撫でてやると、ジェレミアは携帯用ウォーターボウルで、犬達に水を与えてやった。
「さすが先生、用意がいいですね」
「夏場は、特に犬は熱中症に注意しないといけないからね」
美味しそうに水を飲んでいる愛犬達を、しばし眺めて、修もリードをフックにとめて、木陰に腰をかける。
「リードを離すわけにはいかないし、ゴメンな。自由に走らせてあげれなくて」
黒いカールの背中は、太陽光線でだいぶ熱くなっている。
ひとしきり撫でてやり、首に腕を絡めて抱きしめた。
「家に帰ったら、広い庭で走っていいからな」
「ふふ。この子達は、幸せだね」
ジェレミアが言えば、修は照れて はにかんだ。
「でも……」
「でも?」
ふうと一つ息を吐き出して、修は肩を竦める。
「犬の散歩は、やっぱり大変ですね。ちょっとバテ気味です」
「あはは、おっきい子達だからね。飼い主さんにも、覚悟がいるよ」
しばし歓談し、それが途絶えると修が持参した学術書を開く。
「あー、おっきいわんこなのー!」
のどかな公園に、少女の甲高い声が響き渡った。
中学生の、
四月一日 菊乃
である。
くるんと巻いた、アホ毛をゆらして楽しそうに犬達に近づいてきた。
「こんにちは、お嬢さん」
ジェレミアは人好きのする、笑みを浮かべた。
彼の国では、男性が女性に声を掛けないのは失礼にあたる。ましてや凹凸の少ない日本人女性は、欧米人から見れば天使のように美しい。放っておくなんて、考えられない。
もっとも今回は菊乃の年齢が年齢だけに、あくまで礼儀として声を掛けた程度だが。
「こんにちは~ですのー!」
軽く膝を曲げて、元気に挨拶をした菊乃の視線は犬達に釘付けだ。
「撫でてもいいですか、なのー」
「ああ、どうぞ。うちの子達は、皆良い子だよ」
修が言えば、3頭は誉められた事が分かるのか、誇らしげに姿勢を正した。
犬達を紹介し、しばらく菊乃を遊ばせて、呼吸が整った所で修は立ち上がった。
これ以上遅くなると、アスファルトが焼けて犬が可哀想だから。
「それじゃ、俺はこの辺で。先生、それから君も、またの機会に」
「うん、気をつけて帰ってね」
「またねーなのー!」
ジェレミアと、力一杯手を振る菊乃に見送られて、修は家に帰った。
「かなり暑くなってきたね」
形ばかり南仏風の町並みにしていても、やはり漂う空気は全然違う。
慣れない日本の湿気が、ジェレミアはどうしても苦手だった。
首筋にまとわりついた髪を払うと、慰めるように木陰を穏やかな風が吹き抜ける。
小さな公園の百日紅(さるすべり)の枝が揺れて、白い花弁が揺れる。
こじんまりとして、アジアらしい光景だと思った。
見上げれば、木漏れ日がどんな宝石よりも、輝いていた。
「さて。そろそろ、お昼にしようかな。君も良かったら、食べるかい?」
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
11人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年08月20日
参加申し込みの期限
2014年08月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年08月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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