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羽根が生えるまで
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真夏の太陽に手をかざすように、
檜山 立樹
は細身の体全部で伸びをする。折角の休日、
(家でごろごろするのもいいけど、やっぱり体動かさないとすっきりしないんだよねー)
じりじりと照り付ける太陽の下、シーサイドタウンのアパートを出て旧市街まで足を伸ばしてみたはいいものの。
「あっつ……」
首筋を伝う汗を掌で拭う。昼時の太陽に反応してか、胃が空腹を訴える。
眩しい陽を照り返すアスファルトの熱に茶色の瞳を細めて、その道の先、古びた居酒屋を見つけた。『カフェ&BAR エルデスト』でバーテンダーを勤める立樹は、『やきとり ハナ』の如何にも旧市街の居酒屋な雰囲気に思わず足を止める。
(ああ、でも、)
引き戸の脇、焼き鳥やビールの食品サンプルが飾られたガラスケースの前に立ち尽くす。
(小さなお店だし一見さんは入りにくいかなぁ……)
細い顎を流れ落ちる汗を拭いながら、店に入ってもいいものか迷っていて、
「OHー! 久々の『ハナ』で焼き鳥デース!」
不意に道の向こうから賑やかな女性の声が聞こえた。立樹が顔を向ければ、黒いタンクトップから褐色の肌を惜しげもなく晒した女性が跳ねるような足取りで歩いて来ている。
「柘榴と一緒ネ! お昼からデートネ!」
「カカッ、今日は『初デート記念日』だからな!」
深い青の目をした褐色美女、
毒島 イヴ
の隣には、白髪交じりの髪を結い上げた、傷跡だらけの強面に引き締まった筋肉の男。
「久々に若返った気分で飲み食いもいいよな?」
「いっぱい食べるネ!」
険しい表情が地顔なのか、難しい顔をほとんど崩さない
毒島 柘榴
の腕に両手で抱きつき、全身でラブラブオーラを発しながら、イヴは立樹が開けるのを躊躇う引き戸を勢いよく開けた。
「Hey! 女将! 生ビールに焼き鳥じゃんじゃんネ!」
思い切りの良過ぎる入店の仕方に、立樹は思わず眼を丸くする。イヴに続いて縄暖簾を潜りながら、柘榴は店の前に立つ青年をちらりと見遣る。言葉は掛けぬまま、戸は閉めずに内に入る。
「豚もネギマもぽんぽちも! いっぱい頼むヨ!」
元気いっぱいな褐色美女の声に、立樹はひとつ頷く。
一見さんの敷居はちょっとばかり高く見えるけれど、
(でも、今日はとっても焼き鳥が食べたい気分だ)
思い切って縄暖簾を掻き分け潜れば、熊のような店員と割烹着姿のおっとりとした女将がよく似た愛想良い笑顔で迎え入れてくれた。勧められるまま、先に入店し真中の席に着いていた夫婦とひとつ空けた隣の席に座る。
「あっ、レモンいっぱいつけてネ! 最近すっぱいものが食べたいノ!」
「婆さん、いつもの『猫殺し』と今日のおすすめ頼むぜ」
「お昼に来てくれるのは珍しいわねえ」
幼い頃から変わらぬ割烹着姿の女将が差し出すお絞りを、柘榴はいじめられっ子だった幼い頃とは大幅に変わった無骨な手で受け取る。
「今日は記念日だからな」
隣でお通しのポテトサラダをぱくつき始める妻をちらりと見る。最近妙に食欲が増して見えるのは気のせいだろうか。
「イヴと二人で祝杯をあげに来たぜ」
「うん! シュクハイ! 乾杯ネー」
『毒島家』と書かれたキープ用の札が掛けられた『猫殺し』一升瓶とコップが柘榴の前に、生ビール大ジョッキがイヴの前に、それぞれ置かれる。
「乾杯!」
「おう」
大ジョッキとコップ酒が掲げられる。
カラリ、と引き戸が静かに開いた。構わず酒をあおる柘榴とイヴ夫婦に柔らかな視線を向けつつ、ふらりと訪れた金髪の青年が静かに入り口近くの端の席に着く。
「いらっしゃい」
「今日は」
ごつい店員に穏かな物腰で微笑み、
日向 透
は品書きを眺める。然程悩む様子も見せず、ねぎまとぼんじりを塩で頼む。
「お酒も頂けますか」
「冷で?」
「はい、冷で」
透は緑の眼を柔和に細める。
「……モモとつくねかな」
女将が届けた生ビールのジョッキを片手、立樹が注文を決める。はいよ、と店員が勢いよく応じ、炭火の熾る焼き台に串を並べる。焼き上がりを待ちながら、生ビールを一口。
「あー」
うっかり声が漏れた口を押さえれば、淡く微笑む透と目が合った。
「やっぱりこの爽快感がいいですよねー、特に夏は最高だ」
照れ笑いしつつ話しかけてみる。金髪の青年は人当たり良く笑み、手にしていた日本酒入りのコップを小さく掲げて見せた。
自分と同じに休日を居酒屋で楽しむ、勤め人らしい雰囲気の金髪の青年の同意を得て、立樹は明るく笑う。
昼間から酒を飲むことにちょっと後ろめたさはあるけれど、
「特別な感じが堪らないですよね」
それは確かだ。
「こんな贅沢もたまにはいいでしょう」
社交的な黒髪の青年に紳士的な微笑みを返し、透は供された焼き鳥に手を伸ばす。どこか上品な仕種でゆったりと酒と焼き鳥を味わい、
(美味しいですね)
しみじみと、思う。此処でならもう少し食事を続けても良さそうだと判断し、店員にお勧めの品と酒を注文する。
少し離れた席の黒髪の青年の前に焼き鳥が並べられる。待ってましたとばかりに焼きたてのモモにかぶりつき、ビールを喉に流し込み、
「あー……」
幸せー、と顔中で笑う。
(お手軽な幸せですね)
ちらり、黒いことを思うが、表には決して出さず静かに同意を示して微笑む。猫被りの唇を酒に浸して、引き戸の向こうから聞こえた声に耳を傾ける。
「付き合えよ、松崎、鹿黒」
「昼間から酒かい? いや組長、俺ァ飲めねェの知ってるだろ」
「組長……いくら時間あいたって言っても」
よく響く威勢のいい声の主の誘いを、戸惑ったような声と温厚な声の主が窘め、
「積もる話もあることだしな」
「まだ仕事があるから遠慮して……」
「昼間っから酒は……」
どうにか居酒屋の前を通り過ぎさせようとして、
「……逃がさねえぞ」
失敗したらしい。引き戸の摺り硝子にスーツ姿の人影が写る。
「遠慮はいらねえ、親父の代からの行きつけの店だ」
戸が開けられる。縄暖簾を潜って現れたは、銀縁眼鏡に黒スーツ、黒髪をオールバックに撫で付けた優男。
「あら、神無さんちの」
「邪魔すんぜ」
女将の出迎えに
神無月 文貴
は片手を上げて応じる。
「はぁ、仕方ないですね……」
「……逃げ遅れた……」
旧市街に育った神無組組長の後に続いて、灰色スーツに禿頭の大男と、黒スーツに黒の中折れ帽、全身黒ずくめの細身の男とが入ってくる。
「って、」
見るからにその筋の御一行に、立樹はぎくりと眼を丸くする。まさかこんなところで……!
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿瀬春
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年06月03日
参加申し込みの期限
2014年06月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年06月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
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