this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
異界の願い ~騎士アルバート~
<< もどる
1
…
3
4
5
6
7
…
9
つぎへ >>
◆
~戦場・作戦ポイント~
◆
伊織と佳奈がオーガと交戦している頃、
東中居 陽二
は作戦用のトラップを仕掛け待機していた。
このトラップは彼のろっこんの発動を前提条件に考えられている物である。
陽二がろっこんで足止めし、そこに弓隊、魔法隊の総攻撃が浴びせられる……そういう作戦であった。
現に周りには多くのゴブリンの死体が転がっている。効果は上々のようである。
「よし、この方法ならゴブリンを相手取っても遅れは取らない。あとは……オーガだけか。
ゴブリン以上の体格と体力。あまりあるほどの攻撃力。真面に戦えば勝ち目は薄い」
だからこそ、作戦が重要。いかな強敵と言えど、無敵ではないのだから。
そう自分に言い聞かせオーガへの不安を払拭しようと陽二は試みていた。
確かに自分には事態をどうにかする力が備わっている……だが、ここは異世界。
異形の怪物相手に全くの恐怖なく立ち向かえるというわけではないのだ。
そうしているうちに遠くに伊織と佳奈が見えた。
二人は適度にオーガの攻撃をいなしながら、こちらへ一直線に向かってきている。
一本の線を引く様に自らの結界の起点となる私物を配置した範囲はどうやらオーガも収まりそうである。
これなら発動タイミングさえしくじらなければあの屈強なオーガでさえ致命傷を与えることができるだろう。
(思った以上に速度が出ているか……タイミングを合わせるのは難しいけど、上手くかかれば
その勢いは全て武器となってあいつを襲う……チャンスは一度)
走って迫るオーガは片腕を失っている様であった。かなりの量の出血が見て取れるが、あのオーガは
特に痛みで動きが鈍るという事はないらしい。むしろ楽しそうな笑みを浮かべながら二人と打ち合っている。
更に接近してくると、剣と拳の激しく打ち合う音が耳に届いた。
陽二はしゃがむと、タイミングを計り始める。もしもタイミングを計るのを失敗すれば、彼の身はあの
オーガによって物言わぬ肉塊へと変えられてしまうだろう。
そう思うと陽二は肌に死神の手を感じた気がした。寒気が背筋を走り、腕を少しだけ震わせる。
いつもはまるで関係ないように思える【死ぬ】という事が間近に迫っている。死に対する恐怖。
それは誰しも持つ当たり前の事。
歯を食いしばり、陽二は迫りくる死の恐怖と戦いながら発動の一瞬を見計らう。
今だ恐怖を拭い去れない彼の横を伊織と佳奈が走り抜けた。
「任せた」
「頼んだよー」
それはどんな言葉よりも頼もしい言葉であった。恐怖に押し潰されそうになっていた心が軽くなる。
彼らは信じている、自分が結界を張り、オーガを止めることを。ならそれに答えなくては。
仲間の信頼……それは何にも代えがたい大きな力なのである。
「ああ、任せろッッ!」
言葉を放つと同時に彼は地面に両の手を突いた。
青白い閃光が辺りを包むと、オーガの踏み入った場所に三角形の囲い……結界が出現。
目を閉じ、集中すると彼は事前に渡しておいたある物……絆創膏に張り付けた小石の侵入を拒否する。
次の瞬間、オーガの動きが止まる。そして次々と銃で撃たれたかの如く、身体に多数の風穴が開いた。
「がああアアアアアアアァァァアアアア!!」
咆哮を上げる間も穴は開き続ける。それはオーガの身体に貼られた絆創膏に隠されていた小石の仕業である。
速度を生かして結界中央まで侵入したオーガであったが、身体に貼られた小石は結界に弾かれるように
外に出ようとするのである。肉を裂き、貫きながら結界の外へと小石が排出されるそのダメージは
決して低いものではない。
身体から血を吹き上げながら、オーガはその場に倒れ伏した。もう動く気配はない。
「なんとかなったか……ふう。こんな緊張は、心臓に悪いな」
額から流れる冷や汗を拭うと、陽二は他の場所にいる味方を救援する為に伊織、佳奈の二人と共に
その場を離れるのであった。
◆
~戦場・左翼側面~
◆
召喚された者達の働きにより、騎兵隊が部隊を再編し方向を転換する時間を稼ぐことに成功。
戦列を整えたファルチェ率いる騎兵隊は再度突撃を敢行した。今度は分断するのではなく、
ばらばらに散っている残敵を掃討、味方の救援が目的である。
長柄武器ハルバードを振るい、ゴブリンや手負いのオーガを騎兵隊は撃破していく。
その攻撃に合わせ、前線で戦っていた砦側の一般兵達が八神の号令により全員突撃をかけた。
後方からの攻撃と減っていく味方を見て動揺する魔物達を撃破する事はそう難しい事ではなかった。
次々と駆逐され、敵前線維持を務めるはずのゴブリン達はその数を急激に減らしていく。
そんな戦場のど真ん中。ゴブリンとぶつかりあう一般兵の中に彼はいた。
走る彼に対し、三体のゴブリンが飛び掛かる。三本の刃が時間差で彼を襲った。
しっかりと地面を踏み締め、横薙ぎを放つ。一体目のゴブリンがその身を横に両断され地に落ちた。
頭の中で撃鉄が落ちる、その瞬間彼の速度は常人を超える。世界の動きがゆっくりとなり、
ゴブリンが振り下ろす武器の軌道が容易に予測できた。ショートソードで二体目のゴブリンの剣を
打ち払うと鋭い突きで無防備な頭部を潰した。屈んで、落ちるゴブリンの死骸を回避した彼は
そのまま立ち上がる勢いで剣を斬り上げる様に振り抜き、三体目のゴブリンを斬り裂いた。
身体が二つに両断され、ずりゅっとずれて地に落ちる。
べじゃりという嫌な音が耳に届いた時、世界の速度は元に戻っていた。
(殺さなければ、こちらが殺される……そういう世界なのはわかっているけれど、
あまり気持ちのいい感触じゃないな。でも――――)
見渡す戦場には減ったとはいえ、まだ敵がいる。
それらは確実に此方の息の根を止めようと向かってくるのだ。そこに迷いも憂いもない。
生きる為に殺す。死の上に成り立つ生。それを本能的に把握している……それが魔物。
(……やるしかない!)
御剣 刀
は再び走り出す。迷いは捨てた。今、自分は生きる為に戦場に立つ。考えるのはそれだけでいい。
再び撃鉄が落ち、世界の速度が遅くなった。
眼前に飛びかかってきたゴブリンを一刀の下に斬り伏せる。そのまま身体を一回転させながら、更に迫る
ゴブリンを横に両断した。鎧の継ぎ目を狙っての一撃の為か豆腐でも切る様に抵抗なくその身は裂けた。
下段を狙うゴブリンの一撃を地面を蹴って背面宙返りで躱すとがら空きのゴブリンの背に剣を突き立てる。
小さく呻いたゴブリンは地に縫いとめられ、そのまま動かなくなった。
剣を引き抜くよりも先に襲い掛かるゴブリンに対し、御剣は鋭い蹴りを放つ。
腹部にめり込んだ足先にゴブリンは身体をくの字に曲げた。流れる様な動作で剣を引き抜いた御剣は
ゴブリンが態勢を整えるよりも先に心臓を貫く。剣を振って死骸を投げ捨てると、迫る手負いのオーガの
金棒を受ける。真面に受ければ折れてしまう為、少々剣を傾け刃の上を滑らせるように受け流した。
そのまま金棒を滑らせながら右へ大きく剣を振り抜く。紅い火花と紅い血が辺りに咲き乱れた。
「……はぁ、はぁ……はぁ」
世界の速度が戻り、御剣は肩で息をする。連戦に次ぐ連戦、実戦に慣れているならいざ知らず、
この前まで普通に学生生活を送っていた身にはきつい疲労であった。
見渡すといつの間にか周囲は味方兵で溢れ、地上の戦況が騎士団側へと大きく傾いている事がわかる。
いまだ空を飛ぶガーゴイルの数は多いが自分達地上部隊には何をすることもできない。
ならば、後方の弓隊、魔法隊を信じて任せる他ないのである。
しかし諦めずに突破を計るゴブリンや、手負いになり一矢報いようと迫るオーガが残っているのもまた事実。
御剣は刀を振るうと、剣に付いた血を飛ばした。
「ここから先は……通行止めだ。それでも通るというのなら――――斬り捨てるッ!!」
気迫十分。彼は迫るゴブリンやオーガに対して後方を守る鉄壁の壁として、対峙するのであった。
◆
第四章
「それぞれの役割」
◆
前線部隊の善戦もあり、敵歩兵部隊はほぼ駆逐されつつあった。
しかし空のガーゴイルに対する攻撃は薄く、砦近くまで進行されている状況下であった。
砦からの攻撃や後方に配置された弓隊、魔法隊の弾幕により突破される事こそないが、
前線の援護を行えないのは大きなマイナスである。
地上の戦況とは対照的に、空の戦況は厳しい状況下であった。
左翼の弓隊、魔法隊を一手に任された
天馬 ひびき
は状況を見つつ後退しながらの反撃を行っていた。
各個撃破による確実な戦闘方法では効果が薄いと判断し、ひびきは作戦を変更する。
「いーい? 私と弓隊のみんなで足止め、魔法隊のみんなが止めを刺してね!」
雷の杖を構え、薙ぐようにひびきが振うと先端から放たれた雷がガーゴイルの一団を襲った。
そこにひびきの合図で弓隊による弓の一斉射が行われる。降り注ぐ矢の雨がガーゴイルの身に傷を付けるが、
元々物理に耐性の高いガーゴイル達の為か、弓隊の細い矢では大きなダメージは与えられていない。
精々足止めが限度である。それでもないよりかは幾分かましであるのは事実であった。
そこに魔法隊の魔法が放たれる。雷、氷、炎、三色の閃光がガーゴイル達に終わりをもたらしていく。
が、その数が多い為か落ち切らず、お返しとばかりに放たれたガーゴイルの炎のブレスに弓隊の前列が
焼き払われた。
(このままじゃ、まずいよっ……どうしたら……)
そこに八神からの指示が天満を解して伝えられた。
それは圧倒的多数を相手にするのに実に有効な戦術であった。
指示を理解したひびきは連絡に了解とだけ返すと、各兵に指示を飛ばす。
「よーし、みんなっ! 作戦変更だよっ! 弓兵のみんなと私で足止めするまでは一緒。
変わるのは魔法隊のみんなね。魔法隊のみんなは魔法を炎に限定、わざと精度を落として広がる様に
連射しちゃって!!」
それは点ではなく、面での制圧。精度を上げれば確実に相手に命中し、高い確率で撃破は可能である。
だが詠唱時間というものがある以上、多くの敵を相手取るにはあえて威力、精度を落とし連射。
広がる炎の弾幕で制圧する方が多大な効果を上げられることだろう。
更にいえば、ガーゴイルは高機動で回避するような魔物である。本能的に炎を避ける動きを見せるので、
次第に面の密度を上げていけば、避け切れずに炎に捕まる事は簡単に予測できた。
予測の通り、広がる炎を避けようとしたガーゴイルは次々と飛来する炎の弾丸に捉えられ、ついには
被弾し衝撃で動きを止める。そこに飛来する矢と魔法の雨に焼かれ、仮初めの命を空に散らすのであった。
これならばいける、一気に押し返せ……そう指示を出そうとしたひびきの目の前で激しい閃光が発生する。
突然の事でわけもわからずにいる間に届いたのは凄まじい衝撃波と轟音であった。
「きゃあああああああ!!」
吹き飛ばされ、地面を転がるひびきが見たのは信じがたい光景であった。
今までかなりの数がいた左翼の弓隊、魔法隊の半数が消えていたのである。それも跡形もなく。
辺りには呻き声が響き渡り、生き残った兵達が負傷した兵を救援している。
中には腕や足を失った者もいるようだ。ひびきはその光景に気を失いそうになるが、根性で踏み止まる。
(今の私は、この人達の命を預かってるんだもん! 先に倒れちゃいけないよねっ!)
痛みに震える手でクッキーを取り出すと、それをかじって立ち上がる。
少し遠くに砲火獣アンフェールが見えた。その砲口が此方を向いている。
アレが放たれればまた多くの命が吹き飛んで消える。そう思ったら彼女は自然と声を発していた。
「だめえぇぇぇぇぇぇーーーーーッッッ!!」
彼女の口から発せられた音は空中で形となる。次第にその形をはっきりとさせた【ソレ】は
物理的な強さを持って、アンフェールへと一直線に向かった。
直後、アンフェールの砲口から炎弾が放たれる。【ソレ】――形を得た言葉が炎弾と正面衝突し、
激しい閃光を放つ。再び爆音と衝撃波が巻き起こった。
空中で炎弾を爆砕したおかげで今度は味方の損失はない。ほっと安堵したひびきは兵達に後退の指示を出す。
砦には魔法障壁がある。その中に退避して、アンフェールが撃破されるまで回復に勤めた方が得策である。
ひびき達は即座に後退し、砦内へと入っていくのであった。
<< もどる
1
…
3
4
5
6
7
…
9
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
異界の願い ~騎士アルバート~
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
ウケッキ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
バトル
定員
30人
参加キャラクター数
27人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年04月19日
参加申し込みの期限
2014年04月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年04月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!