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異界の願い ~騎士アルバート~
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◆
第八章
「歴史の行く先」
◆
戦いが終って、数分後。異世界から召喚された彼らは元の世界へ転送された。
転送されている間、頭の中にあの謎の女性テューアの声が響いた。
淡々としているどこか他人事のような口調である。
「よくやってくれました。これで彼の歴史は正されました。ありがとうございます。
それもまあ、ひとまずは……といった所でしょうが」
含みを持たせるような彼女の言動が気になっていると、それに気づいたのかテューアは
少し笑って、言葉を続けた。
「そうですね、あなた達にはこの先を少し知る権利がありますものね……いいでしょう。
少しだけ彼の歴史の行く先をお見せしてさし上げましょう」
そうテューアの言葉が響いた直後、再び彼らの意識はあの世界へと飛んだのであった。
――――戦闘終結から数週間後。
戦闘の事後処理に追われ、アルバートが城に戻ったのはちょうどそのぐらい経過してからの事だった。
戦闘に参加した仲間は大勢死んだ。勿論生き残った人間の数の方が多い。死者はあの規模の戦闘にしては
奇跡といってもいい程の数であった。
それもすべてあの謎の傭兵達の働きによる所が大きい。
謎の傭兵……だれが言い出したのか、彼らはそう呼ばれていた。なぜなら、戦闘の終結が確認された後、
何処を探しても彼らの姿が無かったからである。傭兵ならば戦後報酬を受け取ってから姿を消すはずなのだ。
しかし、どこに問い合わせてみても彼ら謎の傭兵達に報酬を支払ったという事実はなかった。
「彼らは一体、どこの誰だったんだろう」
そう考えている間にアルバートは目的の場所に着いた。
そこは豪華な調度品に彩られた廊下。更に周囲よりも豪奢な装飾の施された扉が目の前にある。
大臣の中でもその頂点に立つ国王補佐官……レナードの部屋の前であった。
彼は王都に到着早々、名指しでレナードからお呼び出しがかかったのである。
理由はいまだ不明。
「……正直、入りたくない……やっぱり勝手に戦列を離れた事がまずかったかな」
頭を掻きながら深呼吸をすると彼は意を決して部屋へと入った。
「よく来たな、近衛騎士……アルバート君」
「……」
「まあ、かけたまえ。紅茶は好きかな?」
レナードは椅子に座ったアルバートに対し紅茶を振る舞う。
そして自分も座り、一口飲んでから彼女は話し始めた。
「いや、先刻の戦いでは実にいい働きをしてくれたそうじゃないか。なんでも傭兵と共に
ブラックドラゴンを見事撃退したとか」
「いえ、私は助けられただけです。あの傭兵がいなければ私はここに座ってはいられなかったでしょう」
「まあ、謙遜しなくてもよい……君の働きは確かに目覚ましいものだ。現に騎士団内でも君の名は轟いている。
だが、作戦中に戦列を離れた事もまた事実。軍として機能する為にはそういう自由を認めるわけには
いかないのだよ。ここまでは分かるね……?」
「はい……如何なる処罰でもお受け致す所存であります」
身構えるアルバートの肩を叩き、レナードは笑いながら話を続けた。
「そう固くならなくていい。別に死罪を言い渡すつもりはないよ。そんな事をすれば騎士団内から確実に
不満が出るからね。そこでだ……実は辺境の地に凶悪な魔物が現れる場所があってだな」
その次の言葉をアルバートは予測していた。
そうこれは体のいい厄介払いである。作戦通りに動かない騎士はいらない、とそういう事だろう。
「その近くの駐留地にいけと……そういう事ですね?」
「おお、察しが良くて助かる。まあ、駐留地と言っても小さな村だがね……のどかな、ね」
「……」
「さて、これが命令書だ。下の方にサインしてから出立するように。では私からは以上となる。
下がりたまえ」
「はっ。失礼いたします」
アルバートが部屋を出てからレナードは舌打ちをする。
イライラが収まらないのか机の上にあったカップを床に叩きつけた。
カップは衝撃で粉々に吹き飛んで床に散らばる。
「あの小僧……忌々しい。此方の狙い通りに命令違反してはくれたものの、手柄を立てたがって。
更にはこれだけの嘆願書があっては命令違反。敵前逃亡で死罪、というのもできないではないか」
そういうとレナードは紙の束を見る。そこにはファルチェを始め、あの戦いに参加した騎士達の
連名で書かれた嘆願書であった。
内容を簡単に言えば、命令違反したアルバートを見逃してやってくれ、というものである。
「まあ、いい。辺境の地に飛ばしてしまえば此方のもの……不慮の事故は大いに有り得る事だからな。
何せ辺境の地は未開の場所が多い……やりようはいくらでも……くっくっく」
立ち上がったレナードは窓辺で空を眺めた。
その表情は妖しく、底知れぬ何かを秘めているようにも見える。
「あの忌々しい小僧がいなくなれば……私の目的にも一歩近づく。もうすぐだ、もうすぐ……」
――――レナードの部屋を後にしたアルバートは中庭である人物に引きとめられて振り向いた。
「振り向かないで答えてください、私は誰でしょう? ふふっ」
後からの見知った声。そして城の中庭というこの場所。
答えは一つしかなかった。
「フィーリア姫、貴女様しかいませんよ」
「ふふっ……正解ですっ。流石はアルバート、近衛騎士の鏡ですね」
「近衛騎士、それも今日までのようです……申し訳ありません」
どうして、と言いたそうなフィーリア姫にアルバートは背中を向けて話し出す。
「大臣のレナード様から命令書受け取りました。私は近衛騎士の任を解かれ、辺境勤めになるそうです」
「……そんな、どうして! まさか……っ!」
何かを言おうとしたフィーリアの口をアルバートは指で静かに塞いだ。
「そこまでです。どこに耳があって、聞かれているかわかりませんからね。
それに心配ご無用です、しっかり手紙は出しますから。まあ、検閲されて届かない可能性が高いですが」
「あら、検閲官と私は親しいんですよ? レナードの思うようにはさせませんっ。
返事、しっかりお出ししますからねっ」
「はい……お待ちしております」
フィーリアとアルバートの楽しげな会話を聞いていた彼らの意識が再び遠くなる。
どうやらタイムリミットらしい。もう少し見ていたかったな、と思った時には既に意識は眠りに落ちていた。
そして再び彼らが目を覚ますと、そこは見知った自分の部屋。
時刻は明け方である。
今までの事は夢であったのだろうか……そう考えて動こうとした時、手の中に違和感があるのに気付く。
そこには自分が選んだ贈り物と同じ形をしたネックレスが握られていたのである。
随分と小さく縮小されたそれは力こそ失っていたものの、確かにあれが夢ではなかった事を示す、
彼らの中であの世界とこの世界を繋ぐ証であった。
謎の女性、テューア。
彼女はそれ以降、夢に出てくることはなかった。
そしてアルバートの夢も見なくなった。
あの世界は救われたのだろうか。
彼はあの後どうなったのであろうか。
其々の想いを胸に抱えながら、今日も平穏な日常が始まりを告げる。
【フツウ】ではない事態など、始めからなかった事の様に。
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あとがき
担当マスター:
ウケッキ
ファンレターはマスターページから!
お初の人もそうでない人もこんにちわ。ウケッキです。
今回、大いに遅れまして大変申し訳ございません。
体調の管理不足など完全に自分のミスです。
次回に至ってはまだ予定は未定ですが、
体調と予定と相談しつつ、無理のない範囲で
出していこうと思いますので、次何かしらガイドを見かけたら
一読いただけると幸いです。
では今日はこのへんで。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
ウケッキ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
バトル
定員
30人
参加キャラクター数
27人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年04月19日
参加申し込みの期限
2014年04月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年04月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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