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『somnium』のチャイナな一日。
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イートインスペースに入ったところで足を止め、あれ、と
小山内 海
は目を見開いた。テラス席も良いけれど暑そうだな、と考えていた時のことだ。
ちょうど向こうからお皿を下げてきたのは、海もよく知る友人で。それも、中国茶フェアに行ってみよう、と思った理由の1つを提供してくれた相手で。
円ちゃんに能美子ちゃん、何をしてるんだろう――パチパチ目を瞬かせて考えた後、海は慌てて筆談用のスケッチブックを開いてペンを走らせると、同じく海に気づいて目を丸くしていた
桜庭 円
と
弘明寺 能美子
に見せた。
『おてつだい?』
「そうなんだ! 海ちゃんはフェアに来たの?」
『うん そのふく にあう』
「そ、そうかしら」
海の言葉に、円が嬉しそうに笑い、能美子がつんとそっぽを向く。そうして席に案内すると、歩き出したカンフー服の背中に、円と顔を見合わせて小さく笑い。
そこそこ混み合うイートインの中を歩く、円達の姿に気が付いたのは
御剣 刀
だった。甜点心を色々食べて、その甘味をお茶で飲んで洗い流しては次の甜点心へと手を伸ばす、そんな風に色々な味を楽しんでいたところ。
よう、と小さく手を挙げると、気付いたあちらがあれ? と目を丸くする。今日はフェアのせいもあってか、刀も店を手伝っているらしい2人に気が付かなかったが、あちらも同様だったらしい。
「桜庭に弘明寺。お店を手伝っているのか? ――にゃーくん、こんにちは」
――にゃぁ。
2人に挨拶をしたついでに、一緒に居た猫のにゃーくんにもいつも持ち歩いている煮干を振りながら挨拶すると、きらん、と目を輝かせたにゃーくんが獲物を狙う眼差しになった。そんな仔猫とひとしきり戯れてから、2人の後ろからちょこちょこ付いて来ていた海へと視線を向ける。
円と能美子が案内していたということは、これから何か注文するのだろう。そう判断して、小山内、と声をかけた。
「席は空いてるし、一緒に飲まないか?」
刀の言葉に、嬉しそうにこくん、と頷いて海は刀の正面の席にちょこん、と座る。それからスケッチブックをめくって『ありがとう』と刀に見せた。
良いよ、と首を振り、メニューを彼女に手渡す。それからちらり、円を見て。
「俺もちょうど、お代わりを頼もうと思ってたんだ。桜庭と弘明寺のうんちくを聞きながら、次のお茶をどうするか決めようかな」
「うんちく~?」
刀の表現に、円は不満そうに唇を尖らせた。けれどもすぐにぱっと表情を変えると、ええとね、と元気に言葉を紡ぎ始める。
実のところ円は、手伝いに行くと決めてから中国茶の淹れ方を調べたり、それぞれの効能を調べたりしていた。例えば烏龍茶は中性脂肪が減少すると言われているとか、プーアル茶は血糖値を下げるらしいとか。
それらをイラスト入りの資料にして持ってきたら、よく調べたね、と高明さんにも褒められた。その成果は今、コピーをして、筆ペンで書かれたメニューと一緒にテーブルの上に置かれている。
「というかプーアル茶もそうだけど、身体を暖めて日常の改善の効果があるのかな? 美味しくて体質改善ってすばらしいよね! でも、中国茶用の茶器は難しそう!」
「ふふ」
そんな円の素直な言葉に、能美子は小さな笑いを零した。彼女自身は昔、母親がお客様を招いてサロンで中国茶を淹れているのを見ていたから、何となく手順も覚えていたし、中国茶器にも馴染みがある。
あくまで何となくだから、もちろん、もう一度きちんと予習はしてきたのだけれども。それこそ本物の中国茶器を使って、お茶を淹れる練習だってしてきたし。
そんな能美子と円に海は、凄いなぁ、という眼差しを向けた。お茶はそこまで種類を出しているわけじゃないみたいだと、改めてメニューを眺めてみると烏龍茶、ジャスミン茶、プーアル茶という名前が並んでいる。
(あの時の工芸茶は茉莉花がベースって言ってたっけ?)
ちら、と能美子を見ながら今度は甜点心のメニューを見てみると、こちらは驚くほどたくさん名前が並んでいて。見た事のないものもあるから試して見たいし、と言ってあまり食べ過ぎると後が怖いし、と気付けば真剣にメニューと睨めっこをしていた海の耳に、「真剣勝負をしてるみたいだな」という刀の笑いを含んだ言葉が滑り込む。
まさにそんな気持ちだったので、う、と頬を赤くした海にまた、刀が笑った。そうして注文をと言いかけた視線が、ふとテラスの方へと流れる。
「旅鴉も居るのか。よう、良かったら一緒にどうだ?」
そこにいた、
旅鴉 月詠
の傍へと立って行って誘った刀に、構わないが、と月詠は常と変わらぬ表情で頷いた。ちょうど、色鉛筆で描いた杏仁豆腐とマーラーカオも、納得の行く出来栄えに仕上がった所だ。
とはいえ、と遠慮なく画材一式と移動しながら――もちろん飲み掛けのお茶と甜点心は刀に手渡した――月詠は小さく呟いた。
「お邪魔虫にはなりたくないけどね」
「……ッ!? なッ、なんだ?」
「一般論だよ。――ああそうだ、せっかく誘って貰ったのだし、奢ってあげようか」
あくまでクールに告げる月詠に、なぜだか弱みを握られたような気分になって、それを誤魔化すように席に戻ってお茶を飲む。そんな店内の騒ぎとは、どこか無縁な様子で
八神 修
は、ブルーを時折撫でながら楽しげに参考書に目を走らせていた。
もちろん飲茶も楽しんでいるし、色んな人と話もしたいけれども、こうして参考書を開き、問題集をひたすら解いて行くのも同じ位、修にとっては心躍るひと時で。今は邪魔をするのも悪そうだし、後で声でもかけに行くかと考えていたら、ふいに横合いを猫耳メイドが通りかかった。
猫耳メイド――
後木 真央
も修に気付き、おおッ!? と愛嬌のあるオーバーリアクションをする。
「修ちゃん! いらっしゃいませなのだ、中国茶フェア開催中なのだ! 楽しんでるのだ……おぉッ?」
そう言いながら修の手元を覗き込んだ真央は、再び今度は眩しそうに仰け反った。休みの日にまで勉強してるなんてさすが修ちゃんなのだ、と大いに納得してしまう。
そんな真央に、修はふ、と笑みを漏らした。
「ああ、楽しいよ。外でするのも良いものだよな」
「そ、そうなのだ? ちなみに何を勉強しているのだ」
「今日は英語と数学かな」
猫連れの修が気になってちらちら見ていた
花菱 朱音
は、そんな2人の会話についに、「ねぇ!」と声をかけた。かけてから何を話そうか考えてなかった事に気付いたが、かけてしまったのだから仕方がない。
少し考えてから、ひとまず当たり障りのなさそうな話題を口にした。
「えぇと……勉強好き、なの?」
「好きですね」
「修ちゃんは頭が良いのだ」
朱音の言葉に、2人から同時に言葉が返って来る。それに、すごいのねぇ、と感心するしか出来ない朱音だ。
この子ならこのメニューだって読みこなしちゃうのかしら、と目を落とした紙にはたくさんの漢字。さすが四千年の歴史と言うべきなのか、色々な種類の甜点心がずらりと並んだメニューはまるで、何かの呪文のようだ。
(……いやいや、普通に楽しみに来たんだし)
ついついオカルトな方向に思考がずれる自分を戒めていたら、今度は逆に『中国茶が好きなんですか?』と聞かれた。それに少し唇を尖らせて、何よ、と唸る。
「私がオカルト以外の事に興味を持ってるのが不思議?」
「そういうわけじゃ……」
「私だって花の女子学生ですよ! ネイルにだって興味あるし、可愛い雑貨とかも興味あるし」
とはいえ、デフォルメゾンビのTシャツを着ながら力説しても説得力はないかもしれない、とがっくり肩を落とす。我ながら、明らかに間違ったチョイスだ。
そう反省して、朱音は修と真央に向き直った。
「つまり、まぁ、私だって人並みの趣味はあるわけですよ。お菓子も美味しそうだし……せっかくだからいろんなお茶を試してみたいな、って思って」
「そうですね。茶と茶葉を入れて作ったパウンドケーキも美味しいですよね。後木、それは置いてないのか?」
「よく聞いてくれたのだ!」
修にそう話を振られて、えへん、と真央は大きく胸を張る。心なしか、彼女の身に着けている猫耳と猫尻尾も、それに合わせてピクピクぱたぱた動いた様子。
張り切って、実は金曜日から『somnium』を訪れ甜点心を作る手伝いを申し出た真央である。木原夫婦もこれにはさすがに驚いたようだったけれども、じゃあせっかく来てくれたんだし、と幾つかお手伝いをさせてくれて。
中には真央が提案した、烏龍茶を使ったブランマンジェや、せっかくだから鹹点心も作りたいと頼んで作らせてもらったソーセージやはんぺんの茶葉燻製や、茹でて一晩醤油や砂糖、烏龍茶で味付けした鶉卵の細切り揚げ雲呑添えもある。
「真央ちゃんとても頑張ったのだ、もちろん試食もしたのだ、修ちゃんも朱音ちゃんも食べるのだ」
「ふうん。じゃあ後で貰おうかな」
さらに胸を張った真央に、修は相槌を打ってメニューに目を落とした。結局答えのなかったパウンドケーキは、あとで木原夫妻にでも聞いてみよう。
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担当ゲームマスター
蓮華・水無月
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年03月26日
参加申し込みの期限
2014年04月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年04月02日 11時00分
参加キャラクター一覧
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