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『somnium』のチャイナな一日。
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席を外していた
アレン・クロフォード
が戻ってきて、そろそろ帰るっすか、と促した。それに微笑んで「そうだね」と頷き、
イーリス・クライノート
は立ち上がる。
すごく美味しかったな、と桃饅頭とバナナとあんの春巻きを思い出して、幸せな気持ちになった。口いっぱいに頬張るとしみじみと甘くて、上品で、けれどもどこか素朴で――ジャスミン茶も口当たりが良くて、香りも良くて、でも主張しすぎる訳ではなくて――
思い出しただけでも美味しそうな、幸せそうな表情になりながら、ちら、と雑貨コーナーの方を見る。宝石やガラスなどのようにキラキラと輝く物や可愛らしい物が好きで集めているイーリスにとって、とても気になる場所だ。
けど、こういう趣味だと知られるのも恥ずかしいから、また今度来ようと心に決めて、アレンに悟られないようにそっと視線を逸らす。そんなイーリスとは別の理由で、アレンもまた雑貨コーナーからふいと視線を逸らした。
ポケットの中でかさ、と紙袋が小さな音を立てた気がして、顔を顰める。そん紙袋の中には、さっき席を外した時にあそこで見かけた、青い硝子細工のペンダントが入っているから。
目にした瞬間、なぜかイーリスの顔が浮かんできて、「似合うかな」と買ってしまって。そんな自分にけれども、本気で苛立っていて。
イーリスの為にアクセサリーを買うなんて、もはや正気の沙汰とは思えなかった。だから結局渡さないまま、けれども返品するなんて思いも付かず、それはまだアレンのポケットの中にある。またかさりと音がして、チッ、と知らず、舌打ちした。
「何浮かれてんだ、馬鹿馬鹿しい」
「え?」
「何でもないっす。――そうだ先輩、メアド交換しないっすか? また一緒にお茶しようっすよ」
首を傾げたイーリスを笑顔で誤魔化して、アレンはそう申し出た。これはほんの好奇心に過ぎないのだと、今はまだこの苛立ちの原因が解らないから突き止める為なのだと、自分に言い聞かせる。
アレンの言葉に、良いよ、と快く頷いてイーリスは携帯を取り出した。そうして互いに操作して、メールアドレスを交換する。
「うん、ちゃんと交換できた。何かあったらメールするよ」
にっこりしたイーリスと、それにどこか不機嫌そうに目を細めたアレンが、連れ立って店を出て行った。そんな2人に、
澪乃 澄佳
は丁寧に頭を下げて「ありがとうございました」と言う。
ドアの開閉に伴って、むわりと熱い空気が外から流れ込んできて、澄佳を包み込んだ。やっぱり外の空気は暑いねぇ、と手でぱたぱた扇いでいたら、高明さんに「そろそろ休憩したらどうかな」と声をかけられる。
それにほんわり礼を言い、無理しないようにしなくちゃだねえ、と思いながらお店の奥の母屋へ行くと、先に休憩していた
伊勢 エリカ
と
御巫 時子
が話しているのが聞こえた。
「なんだ、お前も皆川の知り合いなのか」
「はい。昨日は三波さんも来てたんですよ」
驚いたようなエリカの言葉に、時子はこくりと頷く。
三波とは、偶然出会った時に一和から紹介されて、見かけたら挨拶して話すぐらいの間柄だけれど、昨日は少しだけ一緒に仕事した。「お兄(にい)に様子見て来いって言われたんだよね」と言いながら、朝早く来て開店準備を手伝い、自分の用事を済ませたらまた夜に来て、一緒に片付けをしたのだと話すと、皆川らしいな、とエリカが笑う。
エリカがそもそも手伝いにやって来たのは、隣のクラスの三波から話を聞いたからだった。だから勉強の良い機会だと、剣道部仲間の内藤と一年のときからの知り合いの澪乃に声をかけて、やって来たのだけれど。
母屋とお店を繋ぐ入り口から、ちらりと店の方を見る。見るからに良い人そうで、現に接してみてもその印象が揺らがない木原夫婦にも、『somnium』の繁盛の秘訣があるのかもしれないな、とエリカは考えていた。
客層は広く、思った以上に寝子高生の利用も多い。ふむ、と考えるエリカに、澄佳がのんびり声をかけた。
「あたしは給仕のお仕事て初めてだけど、2人もやったことさないなんて驚いたべさ」
武論についてはもちろん知らないし、エリカだってバイトしてるなんて話は聞いたことがないから、実はずっと気になっていた澄佳だ。だからちょっとだけ親近感を覚えて、嬉しくなっていたりする。
お手伝いなのに、お客様の注文したお茶とかお菓子さ美味しそうで、困っちゃうよねえ? と考える澄佳の手には、高明さんが約束通り食べても良いよと出してくれた甜点心。嬉しくて、やっぱり思った通りかそれ以上に美味しいけれども、ますます誘惑されてしまいそうだ。
「あたしは夏にも弱いし、こういうお仕事には向いてないのかもねえ」
「そうかもな……」
それに、冗談とも真剣とも付かない口調で、武諭はぐったりと頷いた。彼1人が恐ろしく疲れているように見えるのは、決して気のせいばかりではない。
何しろ武諭は朝からずっと、メニュー作り以外は2人のために奔走していた、と言っても過言ではなかった。やはり慣れない接客業、ゆっくり丁寧を心がけていてもついうっかり澄佳が水を零したと見れば「澪乃ォ!?」と飛んで行って世話を焼き、プライドの塊であるエリカが尊大な態度で客に接してトラブルになりかければ「おいィ!? 伊勢ェ!」と飛んで行って必死にフォローしていたのである。
しかし彼自身も接客業など初めてなのに、いきなりホールに立ってしかも――というのは、これも騎士たる者の務め、と自らに言い聞かせるには少し荷が勝ち過ぎた。ゆえについ疲労で目が遠くなる武諭に、「そういえば」とエリカが言う。
「内藤は、いい人と普段呼ばれているだけあって、接客がうまいな」
「伊勢の接客が特殊すぎるんだ」
即座に切り返した武諭に、でもエリカさんらしいべさ、と澄佳が名残惜しく甜点心を口に押し込みながらほわりと笑う。フォローのつもりではなく、本気でそう思っているのだろう。
そんな彼女は客に好かれていたようだと、エリカは目を細めた。癒し系のオーラとでも言うのだろうか、確かに多少のミスはあったようだが、武諭が間に入らなくても澄佳なら何とかなってしまったのではないか、と思う。
「2人とも上手くやれているようで何よりだ、はっはっは……」
誇らしげに胸を張り、腕を組みながら尊大な高笑いを響かせるエリカである。とはいえ内心、2人に負けないように自分も頑張らなければな、と決意を固くしていたり。
そんな風に話すうち、休憩が終わって4人はまた、手伝いに戻ろうと動き出した。だが、そういえば確認しておきたい事があった、と思い出して時子は、高明さんか伊都子さんを先に探す事にする。
そう広くはない店内の事、すぐに2人は見つかった。けれども、何やら話をしている風だったから、邪魔をしないよう少し離れた所で足を止め、しばしその姿をほっこりと見守る。
そんな時子に、気付いた2人が『どうしたの』と微笑を向けてくれた。それに嬉しくなりながら、最後の僅かの距離を詰めて時子は、実は、と口を開いたのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
蓮華・水無月
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年03月26日
参加申し込みの期限
2014年04月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年04月02日 11時00分
参加キャラクター一覧
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