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『somnium』のチャイナな一日。
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お茶と甜点心を味わい終えて、
紅林 柳霞
と
花厳 望春
は、そろそろ雑貨を見にいこうか、と話していた。そうして、相席をしていた
夢宮 瑠奈
を振り返り「夢宮さんはどうするの?」と聞かれて、あたしはもう少し居るよう、と応える。
茶器を両手で包み込んで、ジャスミン茶をこくり、飲んだ。2人が居なくなってしまったテーブルは静かで、ちょっとだけ寂しいかもだけれども、まだ気配の名残はある。
「――あ、ジャスミン茶のおかわりくださぁい」
そう、通りがかった店員に頼んで、フェアに沸く店内をまた、のんびり眺めた。来て良かったな、としみじみ思う――もしかしたら周りの席からは、あの子1人でニヤニヤしてるなぁ、と思われているかもしれないけれども、この時間が幸せだから気にしない。
今日は1人で来店したから、こんな素敵なお店だったら友達と一緒に来ればよかったなぁ、なんてホントはちょっぴり思っていた。だから、偶然にも望春や柳霞と一緒にお茶と甜点心を楽しめて、それもまた嬉しくて。
ふふ~、とご機嫌にジャスミン茶がやって来るのを待っていたら、傍らを通りがかった月詠が瑠奈の顔を見て思い出したように、そうそう、と呟いた。
「中華料理店では水の代わりに烏龍茶を出すことがあるけれども、中華料理は油脂が多いから、烏龍茶がその油脂を分解してすっきり感じさせたり、血中の中性脂肪を減らすからだとも聞く。だからダイエットにも良いと言われるし、老化を抑える効果もあるし、私的にはお薦めだ――でも胃を刺激するから、胃が弱い人は注意だけど」
「え、そうなの?」
バイト先の勉強に来たのだ、という事も思い出して、瑠奈は慌てて月詠の言葉を脳内で復唱する。しっかり心のメモに、出来ればあとで本物のメモにも書いておいて、今度バイト先で言ってみようか。
そんな風にまだまだ賑やかな気配の尽きない、イートインをあとにした柳霞と望春は、言葉通り雑貨コーナーへと足を向けた。ふぅ、と柳霞が満足そうな息を吐く。
「甜点心おいしかったッ! ねえ、あれってテイクアウトできるのかな? 今日都合がつかなかったけれど、食べさせたい人がいて……」
「出来ますよ。……あ、そうだ。お土産に姉さん達の分の甜点心も買っていかないと」
柳霞にそう応えながら、望春は先ほども見た雑貨コーナーへと視線を走らせた。そもそも彼は、新しいヘアピンを探して『somnium』にやって来たのである。
さすがに、怪我は治ったとはいえまだ伊都子さんがリハビリ中だから、以前に作った紙ねんどスイーツをあしらったヘアピンはまだお目見えしていない。せっかくだから何か、中華っぽいデザインのヘアピンがないか、じっくり探してみようか。
そう考えて望春はふと、柳霞のほうへと視線を向けた。
「そうだ、柳霞さんの店にヘアピンはおいてるんですか? 俺、実はヘアピンを探しにソムニウムに来たんですよね」
「そうなの? ええとね……」
望春に尋ねられて、どうだったかな、と思い出しながら柳霞も、一緒に雑貨を見て回る。今は奥さんの怪我で少ないとは聞いたけれども、幾つかは並べられている手作りアクセサリーを見て、うぅん、と考えた。
今は『ステラ・マリス』には、手作りの雑貨やアクセサリーは置いていない。まったくないという訳ではないけれども、それらはお買い上げ頂いたお客様に、おまけとしてプレゼントをしているものなのだ。
けれども、レジンやビーズのアクセサリーはそこそこ評判が良くて、置いてないんですか、と聞かれることもたまにある。ならば『somnium』のように、『ステラ・マリス』でも手作りアクセサリーを置いてみようか。
そんな事を考えながら、手作りのものや、そうでないものをじっくり見る。そうして、フェアに合わせて仕入れたらしい、唐草模様をあしらっていたり、飾り玉のような小さな玉が可愛らしく揺れるヘアピンを幾つか物色した望春と一緒に、今度はお土産の甜点心を選ぶ事にして。
持ち帰りやすいものが良いだろうと、選んだのは桃饅頭とごま団子、マーラーカオや月餅など。それを、レジの前に居た高明さんに「持ち帰りでお願いします」と頼んだら、伊都子さんがやって来て選んだ甜点心を丁寧に、ゆっくりとした動作で箱に詰め始めて。
左腕を慎重に動かす伊都子さんを、庇うのではなくフォローするように、高明さんもそれを手伝う。それに伊都子さんがどこか少女のように微笑んで、ありがとうあなた、と礼を言う。
そんな風に、夫婦で助け合って、感謝しあってお店を経営している木原夫妻を、羨ましいと思った。柳霞にとって、一番の理想の夫婦は祖父母だけれども、木原夫妻にも憧れを感じずには居られない。
(……相手いないけど)
はぁ、と細い息を吐いて、柳霞はそう考えながら甜点心の箱を受け取った。そうして、「またゆっくりお話を聞かせてくださると嬉しいわ」と微笑む伊都子さんに是非と頷きながら、まずはそこからなのかなぁ、少し遠くを見つめたのだった。
●
日曜日の営業を終えて、後片付けを手伝ってから、時子はみんなと一緒に『somnium』を後にした。手に持っているのは、高明さんがお礼にとくれた甜点心が入った箱。
「お疲れ様でした」
「お疲れ」
「またね」
そんな言葉をかけあって、それぞれの家路につく皆を見送り、時子もまた家路に着く。ちち、と飛んできて肩に止まった小鳥の気配に、そっと微笑んだ。
この土日は、早めに行って掃除の手伝いをしたり、高明さんのお菓子作りを見学したり、とても楽しい2日間だった。まだ中国のお菓子は作ったことがなく、興味があったからなおさら、手伝わせて貰ったりして良い経験になった、と思う。
「お土産に杏仁豆腐を頂いたんです。冷たくて口どけが良くて美味しいですよね。そうそう、今日は三波さんのお友達の方と一緒に給仕をしたんですよ――」
だから時子は微笑みながら、肩の小鳥に話しかけながら歩いた。大切に、大切に今日あった出来事を1つずつ思い出しながら。
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あとがき
担当マスター:
蓮華・水無月
ファンレターはマスターページから!
いつもお世話になっております、水無月 深凪です。
この度はご参加頂きまして、本当にありがとうございました。
ちなみに、タイトルで『somnium』の綴りを間違えていた事に公開後に気付き、がっくりとしたのは全力で秘密です(何
お誘い合わせの上でご参加下さいました皆様、何となくお越しくださいました皆様、お店を助けに来てくださいました皆様、中国茶フェアはいかがでしたでしょうか。
水無月は、中国茶は何となく気になっていて、茶器を幾つか持っていたりもします。
執筆中は烏龍茶、プーアル茶、ジャスミン茶をローテーションしておりましたので、そんな雰囲気もでていれば嬉しい限りです。
甜点心は、あいにくタイミングが合わずに執筆中に味わう事ができなかったので、これから買いに行って来ようと思います(ぐっ
お届けさせて頂きましたリアクションが、皆様に僅かなりとも楽しんで頂ける物であれば、心から嬉しく思います。
またのご縁がございましたら、どうぞ宜しくお願いいたします(深々と
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
蓮華・水無月
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年03月26日
参加申し込みの期限
2014年04月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年04月02日 11時00分
参加キャラクター一覧
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