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寝子島高校
『somnium』のチャイナな一日。
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「中国茶フェア?」
同級生の告げた言葉に、
アレン・クロフォード
はひょいと左眉を上げて復唱した。何だそれ、と言外に尋ねたアレンにその同級生が説明してくれた事には、何でもシーサイドタウンにある『somnium』とかいう店で、この土日限定で中国茶と中国菓子――甜点心(テンテンシン)とか言うらしい――のフェアをやっているのだという。
ふうん、と浮かべた笑顔は崩さず頷きはしたものの、面倒だな、というのが本音だった。だから適当な理由をでっち上げて断ったきり、忘れていたはずなのに。
「あのッ!」
「うん?」
「ソムニウムってカフェで中国茶フェアがあるらしいんすけど、こないだはゆっくり話せなかったし良かったらご一緒しないっすか? ご馳走するっすよ」
なぜ自分は今、その忘れていたはずの話を蒸し返してまで必死に彼女に声をかけているのだろうと、アレンは真剣に自問自答していた。自問自答し、そんな自分が理解できなくて混乱して、いて。
けれども声をかけられた彼女、
イーリス・クライノート
はといえば、いつも通りに浮かべられたアレンの飄々とした笑顔の下の混乱になど、気付くはずもなかった。『中国茶フェア?』と図らずも数時間前のアレンと同じセリフを呟き、首を傾げる。
何とはなしに放課後の、ざわついた雰囲気が漂う廊下を見回した。それから再び、アレンへと視線を戻し。
「良いよ。どんなフェアなんだろうね」
凛々しく爽やかな王子様スマイルを浮かべ、イーリスは快く頷いた。先日、アレンとは猫カフェで偶然一緒になったのだけれども、それがとても楽しかったから。
また一緒に、過ごしてみたいなと思った。そうしてもし叶うなら、彼ともっと仲良くなれたら良いなと思ってもいたから――頷いたイーリスに、けれどもアレンは複雑な心境になる。
快諾してもらえて嬉しい気持ちと、なぜ自分は嬉しいと思っているのだという怪訝な気持ち。それらが胸の中にもやもやと渦巻いて、どうにもすっきりしない。
とまれ「それじゃ」と待ち合わせの約束を取り付ける、2人以外にも『somnium』でのフェアに行こう、と話す生徒はちらほら居た。『somnium』の常連客でもある
桜庭 円
もその1人だ。
彼女の愛猫・にゃーくんを同伴出来る、あまり多くはないカフェである。だからいつもお世話になっているし、何より伊都子さんがリハビリ中で、中国茶フェアをする今週末は大変そうだと聞いたから。
「恩返しも兼ねて、手伝いに行こうかなって思って! 土日のお手伝いがんばるぞー!」
「中国茶かぁ……え、桜庭さん、お手伝いに行くの?」
「うん。能美子ちゃんも一緒行く?」
「だ、だったら、わ、私も。――土日のお手伝いね、分かったわ」
円の話を、ふうん、と頷いて聞いていた
弘明寺 能美子
は、慌ててそう主張した。そんな能美子に嬉しそうに、じゃあ一緒にがんばろう! と円が天井に拳を上げる。
そうね、とそんな円を見ながら、能美子は小さく頷いた。それからさらに小さな声でぼそり、呟く。
「お茶ねえ。……うん、試してみようかしら」
「え? 能美子ちゃん、何か言った?」
「な、何でもないわ! うん、何でもないわよ」
それに、気付いた円に尋ねられて、慌てて能美子は全力でぶんぶん首を振ったのだった。
●
「へぇ」
思わず感嘆の声を漏らして、
蓮見 紫音
は足を止めた。目の前には小さな、けれどもちょっと洒落た雰囲気の雑貨屋さんがある。
紫音が寝子島に来て、そろそろ一週間が経とうとしていた。今日は幸い日曜日で学校もないし、何か面白いものがないかとあちらこちらぶらついていたら、ひょいとこの店に巡り合ったのだ。
(こんなところにお店なんてあったんだ)
この辺りは洒落た雰囲気ながらも路地裏のような、どちらかと言えば目抜き通りからは外れていて、そういう意味でも以外だった。つい物珍しさで近寄って行くと、ふわり、鼻腔を甘い匂いがくすぐる。
きょろ、と辺りを見回してから、紫音は改めて目の前の店に視線を戻した。
「いい匂い。この店から?」
しっかり覗き込んでみると、雑貨屋さんと見えたそこはどうやら、お菓子も売っているようだ。ますます興味を惹かれて、紫音はきぃ、と心地良く軋むドアを潜り抜け、店内へ足を踏み入れた。
入ってみると、すぐ右手にケーキなどが並ぶショーケースが置かれていて、正面には様々な雑貨が、まるでそれ自体が店の装飾品であるかのように並べられている。中には手作りの品も僅かながらあるようで、少し歪で素朴な感じがなかなか良い。
ついと視線を左に向ければ、奥にはイートインが設けられていて、結構な人の姿が見えた。どうやらここで売っているお菓子は、店内でも食べられるようになっているらしい。
せっかくだから何か食べさせて貰おうと、そちらへ足を向けた紫音に最初に気づいたのは、手伝いとして今朝からやって来ていた
伊勢 エリカ
だった。
「おや、いらっしゃいませ。お召し上がりですか、お持ち帰りですか」
「ちょッ、伊勢……ッ! い、いらっしゃいまそん……ませ!」
口調こそ丁寧だったけれども、堂々と胸を張り、何かの風格すら漂わせんばかりに尊大にそう言ったエリカに、さすがにその態度はマズイだろう、と慌てて
内藤 武諭
がフォローに入った。ぐい、とエリカを押し退けて何とか口上を述べはしたものの、日ごろ接客業などした事がないのでつい、セリフを噛んでしまう。
エリカと武諭に、はぁ、と目を丸くした紫音に
澪乃 澄佳
は、のんびりと声をかけた。
「お席にご案内しますさねえ」
「――あ、はい」
まだびっくりしている様子の紫音を席まで案内し、ご注文決まったら呼んでくださいねえ、と言いながら澄佳は手書きのメニューを、ゆっくり丁寧にテーブルに置く。それからエリカと武諭を振り返って、んー、と小さく首を傾げた。
(エリカさんはなしてあたしさ誘ったんだろう、て気になるねえ?)
日頃は時計店でアルバイトをしているけれど、飲食店での接客が得意という訳でもないし、なしてかねえ、と考えるたびに気になって仕方がない。とはいえせっかくのお手伝いだし、この機会にエリカや、その友達である武諭と仲良く頑張れたら良いな、と思う。
やる気さ出して頑張るよう、とこくり頷いて澄佳は再び、2人の元へと戻った。そんな澄佳を、エリカは満足そうに見る。
いずれ指導者たるを目指すエリカではあるが、こうして店の手伝いに回るのも、その為の勉強と思えば悪くない。こうして現場を知らなければ、皆の負担を減らす事も叶わないのだし。
(まずは内藤と澪乃の負担を少しでも減らせたらいいのだが)
そう真剣な眼差しで腕を組んで頷くエリカが、目下一番の武諭の悩みだったりすることにはもちろん、気付くはずもなかった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
蓮華・水無月
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年03月26日
参加申し込みの期限
2014年04月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年04月02日 11時00分
参加キャラクター一覧
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