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黄色いポロシャツの軽装で
刻人・F・ミセリア
が山道を歩いていた。興味深げな視線を方々に向ける。
「夏の山歩きもいいもんだね。特に今が最高かな。真夏ほど虫がいないし、うだるような暑さでもない。とても歩きやすくて、ほら、海風とは別の風が吹いてるよ」
隣には黒を基調にしたパンツルックの
オーマ・トンノ
がいた。鋭い眼光で刻人を見下ろす。頬を流れる一筋の汗は親指で弾き飛ばした。
「まあ、季節がいいと言っても夏だからね。それに山登りだし、平地のようにはいかないよ」
朗らかに語る刻人にオーマは口を閉ざしたままだった。無言で被っていた紫紺の帽子を掴み取り、赤茶けた前髪に手を入れて後方に流した。
「わかった。少し暑いのは認めるよ。夕方の方が歩きやすいとは思う。でも、夜は街中で情報収集することが多いから。オーマにもわかるよね?」
オーマは静かに息を吐いた。そうだね、と刻人は声に出して頷いた。
「君には海が似合うよ。心からそう思う。その分、夏の山は苦手かもしれないね。でも、山にも楽しみってあるでしょ。視界が悪いから想像力が働くっていうのかな。木に覆われた道なんかは洞窟みたいで探検してる感じがするよね」
熱を帯びた話に加わるかのように蝶が現れた。優雅に動かす青い羽根は角度によって色を変える。
一目で刻人の目の色も変わった。
「すごいよ。あんなの見たことない!」
風に舞う木の葉のような蝶の動きに誘われて刻人はふらふらと付いてゆく。
「台風で運ばれてきたのかな。それとも新種? 世紀の大発見だったりして」
陽光の中を歩く刻人が遠ざかる。オーマはひんやりとした大気を求めて暗がりの道へと入っていった。
シダ類を踏み締めて奥へと向かう。邪魔な蜘蛛の巣は拳で打ち抜いた。斜面に差し掛かると、木の幹を支えにして登った。その果てに視界が開けた。
オーマは古びた拝殿の横に出た。鋭い視線を四方に飛ばし、奥まった本殿の方向を睨み据えた。
太った白猫が視線に気付いて振り返った。腫れぼったい目のせいで不機嫌そうな顔に見える。
白猫はオーマを見据えて、ゆっくりと右に歩いた。重たそうな腹を揺すって左に戻る。木々の手前で立ち止まり、じっとした。
白猫は進んで近づいてきた。
「姉ちゃんにもワシが見えるんかい。ここのチビッ子と同じやな」
白猫が野太い声で言った。オーマは答えない。
「黙っていてもワシにはわかるんや。姉ちゃんの突き刺さるような熱い視線、ワシにはようわかる。惚れたんやろ、このワシに惚れたんやな。なら、貢物を出さなアカンで。なんでもええけど、最低ラインは煮干しやで」
オーマは白猫の首根っこを掴んで持ち上げた。
「おいおい、姉ちゃん。いきなりなにすんねん。いくらワシがラブリーゆうても、お持ち帰りする時間やないで。お楽しみは夜に決まっとるがな」
ゲヘヘ、と品のない嗤い方をした。
白猫が呼称に反して黒であるのならば、現れた
サナリアナ・アークロット
は見た目の通りの白であった。純白のワンピースには品を感じさせる。青い瞳を探るように動かして白い手帳に何かを書き入れていた。
サナリアナは手帳を閉じると、目にしたオーマに静々と歩み寄る。
「あの、初めての方にこのようなことを聞くのは失礼になるかもしれないのですが、先程の声は貴女なのですか?」
オーマは白猫を高く持ち上げた。不機嫌そうな顔で尻尾を振って一言も喋らない。
「どうかしましたか?」
サナリアナが不思議そうな顔をした。
突然、オーマが歩き出した。木の根の一部から二本の尻尾が見えている。こちらの様子を窺うかのようにゆらゆらと揺れていた。
急速に近づいて暗がりに手を突っ込んだ。
「な、ちょっと、驚いて術が解けて――」
白猫と同様に首を掴まれた黒猫はオーマの顔を見て黙り込んだ。足音をさせて引き返すと、サナリアナの胸に黒猫を押し付けた。
「え、この黒猫はどこから?」
疑問の声に背中を向けて、オーマは手土産を片手に来た道を戻っていった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
ホラー
冒険
動物・自然
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年02月02日
参加申し込みの期限
2014年02月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年02月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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