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Tシャツにランニングを重ねたカジュアルな格好でも人目を引く。色合いが派手な上に眩い金髪。当人の
桜井 ラッセル
に気にした様子はなく、周囲に軽く手を振る余裕を見せた。
登山道に入ると少し態度が変わった。何気ない風を装いながらも目が周囲を窺う。
「誰もいないな」
声にした途端、顔に生気が漲る。ラッセルは走り出した。首から下げた鍵を強く握り締め、天上を目掛けて跳躍した。
「空が俺を呼んでいる!」
陽光の中、ろっこんの『黄色いピヨコ』が発動した。光に溶け込んだラッセルは一羽のカナリアとなって大空に飛び立った。
首から下げた鍵の重さを全く感じさせない、力強い羽ばたきで上空を舞う。見つけた雀は後方から華麗に抜き去った。
「ピピィ♪」
風を両翼に受けて誇らしげに飛んだ。突っ込んできた鴨の編隊には、ピッ!? と短く鳴いて避けた。
ラッセルは少し高度を下げた。
「ピ~?」
九夜山の一部が不自然に落ち窪んでいるところがあった。左に旋回して近づくと廃棄されたような拝殿や本殿が露わになった。
「ピー! ピチュン!」
ラッセルは興奮したような声で鳴き、神社を目指して下降を始めた。
「ピィーーー!」
強い羽ばたきで急減速して方向を変える。ラッセルは黄色い矢尻となって山道に舞い降りた。
「チ、チチ、チチチ」
道沿いで横になっている天吏に向かって小さく鳴いた。何も反応がない。
ラッセルは飛んだ。顔が間近に見える左手の甲に止まった。天吏の表情は乏しく、色白の肌が不安を煽る。
「ピー! ピピーー!」
鳴く声を強めた。天吏は目を閉じたまま、微かに微笑んだ。ピチュ~、と気の抜けたような鳴き方をした。
目を開けるまで安心はできない。ラッセルは鳴き続けた。天吏は瞼を閉じたまま、笑みを深くした。
「ピーーーー!」
警笛のように鳴いて手の甲を嘴で突いた。一点を狙った攻撃で瞬く間に皮膚が赤くなる。
「……カナリアさん?」
ふいの声にラッセルは剥製と化した。天吏の直視に耐え切れず、ピュイ、と顔を傾げて鳴いた。
「あなたも私と、友達になりたいのね」
「ピ、ピィ?」
「鳥は私の友達。だからもう、人間はいらない」
「ピー! ピー!」
鳴きながら身体を大きく左右に振る。
「カナリアさんも、そう思うのね。人間は理性を持っている、なんて言いながら結局は本能に従う。他の生き物を見下し、自分達のルールにそぐわないからって弾き出そうとする愚かな存在。その点では鳥の天敵の猫にも劣るわ。ああ、なんて気持ち悪い存在なのかしら」
「ピチュ、ピチュ、チチチ」
身の危険を感じたのか。自分の今の姿を忘れてラッセルは愛らしく鳴いた。天吏は微笑んだまま、ゆっくりと瞼を閉じる。間もなくして、鳥さん、と寝言のような声を漏らした。
ラッセルは猛烈な勢いで羽ばたいた。誰の手も届かない大空で、ピュイ~、と脱力して鳴いた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
ホラー
冒険
動物・自然
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年02月02日
参加申し込みの期限
2014年02月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年02月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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