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鈴島、森に隠された古代遺跡
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●大広間その5
御剣 刀
だった。
ある危険性に思い至った刀は、仲間たちに断って<加速>で一足早く大広間にやってきたのだ。彼が閉じ込められた火の試練の小部屋がこの大広間に一番近かったのも運が良かった。
刀は一瞬で状況を把握し、こういった。
「この遺跡を作ったものは、多人数が協力をして進まないと最奥に辿りつけない試練を課した。何かを封印し続けたいのなら誰も入れないようにした方がいい。そうでないんだ、試練を越えた者達に封印した何かを託したかったんだろう。だがそれと同時に渡したくない少数の者達が居た。
もし今でも封印されていたものが狙われているのなら――このタイミングは拙い」
刀が木刀を構え周囲を警戒し、そして気づいた。
自分のあとから、忌まわしい羽音が近づいてきたことに。
刀は羽音のする方に向かって振り向きざまに木刀を振う!
木刀は空を切り、小馬鹿にするかのように刀の頭の上にちょこん、と真っ黒なカラスが一羽止まった。
『あららぁん、すてきな歓迎じゃな~い。お待たせしちゃったぁ~?』
突然大広間に――いや、頭の中に直接響いた甘ったるく気怠い女の声に、幾人かは聞き覚えがあった。
いつか遊園地で、あるいは九夜山で、あるいは別のどこかで。
「「クローネ!!!」」
その名を呼ぶ。クローネは刀の頭を軽く蹴って飛びあがると、皆の頭上を旋回した。
『ご苦労さまぁ~、そして、あ・り・が・と』
「どういうことだ!」
刀がクローネに向かって木刀を構えなおす。
「ここに封印されているものを奪いにきたのか?」
それを聞くとクローネはけらけらと笑った。
『奪いに? やだわぁ~、返してもらうだけよ~』
ばさり! と大きく羽ばたいて、クローネは封印されたナニカの上に止まる。
その途端、ざわり、と空気が渦を巻く。
「横取りしようっていうなら簀巻きにするよ?」
逆巻 天野
がロープを構える。だが、クローネはそれを鼻で嗤った。
『あらぁ、私を止めない方がいいわよぉ~? この封印の中は、溜めに溜め込んだ神魂でパンッパン。いまにもはじけ飛びそうなのよぉ? ま、神の眷属を長いこと封じこめてたんだから当たり前だけどぉ、いま私が封印を解かなかったらぁ……』
クローネはバッと両翼を広げ。
『どっかぁぁぁん!!』
まるでオペラのヒロインの如くばたりと倒れた真似をして。
『とまあ、いまにもこの鈴島は寝子島ごと吹っ飛ぶわね~』
晴海 飛鳥
がそっと梨香の袖を引いた。
「梨香君、クローネに<魔法使いの目>を翳すとどう見える?」
その囁きに答え、梨香は<魔法使いの目>越しにクローネを見る。
「すごく……揺らいでみえるわ。この場にいる誰より強く」
「ねぇ梨香君、僕思うんだけど、それが梨香君のろっこんなんじゃないかな?」
「私の……ろっこん?」
「うん。<魔法使いの目>越しに見ると、神魂の強さを揺らぎで感じるような、そんなろっこん。そしてさ、クローネってらっかみなんでしょ? ものすごく強いんだよね? でも梨香君はクローネを見ても倒れるほどじゃなかった。封印からはもっともっと強い力を感じたってことじゃない? ってことはだよ」
飛鳥はごくりとつばを飲み込む。
「封印の中にものすごく神魂が溜め込まれてて、今にもはじけそう、っていうの……本当なんじゃないかなあ」
傍にいた
骨削 瓢
も、それを聞いてさすがに冷や汗が流れた。
「あの封印の中は、蒸気でいっぱいになった圧力鍋と同じってわけかい」
『アハハ! そのとおり! ほら見てぇ。神魂が高ぶってゆくわぁ』
クローネの言葉を裏付けるかのように、小刻みな揺れが起こった。
パタパタパタと、風もないのに封印札の端がはためき始める。
悪い何かが吹き出してきそうな、そんな気配がした。
『ほらほら、もう抑えつけておくのも限界かも~。早く封印を解いて力を逃がしてあげないと、いま爆発しちゃったって、ぜんぜん不思議じゃないわよぉ~? ま、私は構わないけどね~、この島があんたたちごとドカンと行っても』
誰かが決断をしなければならなかった。
しかし、それが出来なかった。
クローネが欲しがるナニカを封印から解くか、あるいは島が爆発するか、だって?
「クローネに奪われるのを指を咥えて見てろっていうのか」ぎり、と刀は奥歯を噛み締める。
「あるいは鈴島爆発?」天野の眉が苦悩に歪む。
ただの遺跡探検だと思っていた。こんな決断を迫られようとは思いもしなかった。
小刻みだった揺れは次第に大きくなってゆく。
もう、時間がない。
「クローネ!」
均衡を破ったのは
エヴァ・ブランシェ
だった。
「誰も納得していないのに強引に持ち去ろうだなんて、浪漫に泥塗るような真似は見過ごせないわ!」
クローネに向かって扇を振い<タービュランス>を発動させる!
だが、クローネの羽根がエヴァを掠るのが一足早かった。
『無駄よぉ~』
<タービュランス>は暴走し、あたりのものやもれいびたちを手当たり次第に吹き飛ばした。
この隙をついて、クローネは嘴で封印札をずたずたに切り裂く。
一瞬の出来事だった。
あんなに頑丈に巻きつけられていた注連縄がバラバラと解けた。
封印は解け、中から現れたのは、淡く赤味を帯びて透き通る巨大な石。その中に黒いナニカの影。
見る間に石に亀裂が入り、二つに割れて地に落ちる。
ふっと松明が消え、続けてどぉんッ、と音がして天井が崩れはじめた。
土ぼこりが辺りを覆い、クローネの高笑いが響く。
『お疲れ様、今日は楽しかったわぁ~ん! あんたたちも早く逃げた方が良いわよ~』
もうもうと立ち上る土ぼこりに阻まれ、ソレの姿は見えなかった。
一行はばらばらと降る石の欠片を避けるのに精いっぱいで混乱を極めた。
「こいつはもういけないね」
桜崎 巴
が、予め決めていた通り、思いっきりホイッスルを鳴らして合図した。
まずは、長短交互で『横取り』。そして、続けざまに短く繰り返し『撤退』を促す!
そして今頃こちらに向かっているだろう面々を思い浮かべて祈る。
「頼む! 聞こえとくれ! 急ぎ反転、目指すは出口だ!」
土ぼこりの中で巴の目に写ったのは、クローネがなにか大きなものを道連れに、天井に開いた穴めがけて羽ばたいてゆく姿。
『胸を張りなさいな~。あんたたちは、この島を救った英雄になったのよ~。
今夜の酒は、きっと美味しいわよぉ~』
アホー
アホー
こちとら高校生だ! というミゾレ以外のツッコミは、もうクローネには届かなかった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
冒険
神話・伝説
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年01月21日
参加申し込みの期限
2014年01月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年01月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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