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【プログラム 5 スピーチ】
旅鴉 月詠
は披露宴の片隅、ドリンクコーナーで鉛筆を握っている。式の様子や新郎新婦の表情を見逃さず絵にしていき、後日新郎新婦や両親へ贈ることを計画している。その傍らで、ドリンクのオーダーも取るというハイブリッドな仕事ぶりだった。
「お疲れさま」
フルコースの配膳を終えて戻ってきた
檜扇 舞華
に労いの言葉をかける。
「寝子高生にもアルコールを振る舞っていたようにも見えたが?」
「シンデレラ。ノンアルコールのカクテルです」
答えると月詠の前にもシンデレラを配した。
「そうか。さっきベロベロに酔った寝子高生を見かけたような気もするが……気のせいかな」
披露宴はスピーチのプログラムに入る。ここも月詠の腕の振るいどころだ。親戚や友人たちのスピーチに、お色直しを終えて再入場してきた和装姿の新郎新婦がどんな反応をするのか、笑顔だったり感動だったり、その一瞬一瞬を絵にして切り取りたい。一秒たりとも目が離せないな、シンデレラを一口含むと、新郎新婦席に姿勢を向ける。
新郎側と新婦側、交互に関係者のスピーチが行われる。新郎側の一番手、つまり代理スピーチの先頭を担ったのは、友人代表の
霧生 渚砂
と
小刀祢 雫
。
「守君、本日はおめでとうございます」先に切り出したのは渚砂。「実は、自分と守君にはいくつか共通点があります」
新郎側が少しざわつく。同じ記憶喪失者なんです、とでも言われたらフォローのしようがない。
「それは寝子島が大好きだということ。そして寝子島で出会えた人々をとても大切に思っていることです。守君、真理君とだったら、きっとどんなことも乗り越えていけるよ。真理君も、守君をずっと支えていってほしいです。あと他にも共通点はあって、えーっと……」
「ここから先は私が代弁しますわ」
渚砂をマークし続けていた雫、一緒に壇上へ上がって正解だったとマイクを奪い取る。
「ここからが大事なところなのに……えーっとなんだっけな、大事なことを思い出せそうで思い出せないや」
「そのまま忘れていてくださいな。後は私にお任せ下さい」
一つ咳払いし、雫は流暢に祝辞を述べる。
「守君、花嫁の真理さん、結婚おめでとうございます。私は仕事上、これまで様々な夫婦を見てきました。その中で私が見つけた、幸せな夫婦の共通点があります」
先の言葉をじっと真剣な面持ちで待つ新郎新婦。十分な溜めを置いてから、雫は続ける。
「それは『ありがとう』です。どんな辛いときでも相手にありがとうと感謝できる夫婦、それこそが幸せの秘訣です! 守君は昔から誠実で感謝を忘れない人でした。そんな彼を選んだ真理さんは本当にいいセンスしてます。彼の幼なじみとして、お2人が感謝する気持ちを忘れず、共に永く歩んでいってくれることを心から願っております」
雫が頭を下げて壇上を降りる。拍手がわき起こる中、新郎新婦は立ち上がり、下がる渚砂と雫に深く礼をしている。守は何度も「ありがとう」を口にしていた。この夫婦ならきっと上手くやっていけるだろう、席に戻りながら改めて確信する雫だった。
職場代表では
御巫 時子
がスピーチ。
「宇品先輩にはいつも助けられています。例えば先日も……」
事前に調査していた
佐藤 英二
や、実際に職場を共にしていた
暗道 忍
から話を聞いて、整合の取れた信憑性の高いエピソードを添え、守の好感度を上げていく。
「どうかこれからもお2人、末永くお幸せに」
最後まで凛と強く、一切の物怖じをせずにやり通す様は高校生離れしている。時子が代表でよかった、自分だったらああは上手くいかないな、時子の完璧なスピーチを見ながら心底そう思う
梅戸 有留
。
「やっぱり御巫さんを誘って正解だったよ!」
「よかったです、お役に立てて」
有留に褒められ、いつの間にか込めていた両肩の力をフッと抜くのだった。
そして兄弟代表、
御剣 刀
。フレンチはガッツリ胃の中に収まり、準備は万端だ。
「兄さん、結婚おめでとう。今までは兄さんがひとりで歩いてきた道をこれからは2人で歩んでいくんだね。俺はそういうのってまだよく分からないけれど、きっとひとりのときよりも温かくて優しい道のりなんだろうなって思うよ」
弟役の刀のスピーチに聞き入る守は、まるで本当の兄弟のようだ。月詠はしっかりとその表情を絵にしていく。コーディネートした刀の全身絵も忘れない。
「時には……時には喧嘩をすることもあるだろうけれど、それって一緒に進んでいるからこそ起きることで、2人で歩き続けるためには必要なことじゃないかって思うんだ。だから2人の間にどんなことがあったとしても、手をつなぎあって、2人で歩いていくことを忘れないで欲しい。永作さん、じゃないね、真理さん。これからも兄さんのことをお願いします」
新婦の目に涙。守も唇を噛み、必死で堪えている様子がうかがえる。
「色々と生意気言っちゃったけれど、俺たちは兄さんが幸せそうで本当に嬉しいよ。これからずっとずっと幸せでいてください」
トリを飾るのは祖父役の
立井 正二
。刀のスピーチを聞いて、すでにハンカチが手放せない。涙まじりのしわがれた声で、守への手紙を読み上げる。
「人生という道は、縁の糸で育まれた長い布のようだと思っております。縦糸は自分。人との縁の横糸で折り進めていく旅です」
新郎側唯一の老齢。長く生きた者だからこそ見える人生の景色を、正二爺らしい言葉でつづっていく。
「これから2人寄り添いあって、苦難も喜びも分かち合い、豊かな模様の人生を織り上げてください。沢山の縁がつながって、あなたになってゆきます。その中に広がる温かな物を大切にしてください。そして、本当に困ったときは何も話さなくて良いです。会いに来てください」
本当に会いに来てくれていいんだよ。その想いを飛ばすように、守をまっすぐ見ながら言う。
「いつまでもあなたたちの人生を応援しております。守君、生まれて来てくれてありがとう! 素敵なお嫁さんと一緒になる君を見せてくれてありがとう!」
場内にひと際大きな拍手がわき起こる。新郎側にも、ハンカチで目元を押さえるアルバイターがちらほらと見て取れる。それらを克明に記録として刻んでおこうと、早手でスケッチしていく月詠。
「素晴らしい結婚式ですね」
飲み物を補充しながら、舞華がしんみり言う。
「そうだな」
心が一つになる場内であっても、冷静にマイペースに筆を動かしていく。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
小西 秀昭
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年01月09日
参加申し込みの期限
2014年01月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年01月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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