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- 00月00日生 00歳
- AAA000000
＜高給＆メリット満載＞代理出席ウェディング
[プログラム １０ 幸せのあと]
帰り道がてら、常闇 虚と北園寺 衝とは連絡先を交換していた。
「いい式だったわ」
「うん、上手くいってよかった」
疑似カップルとして参加した２人、すっかり意気投合している。
「これからも会ってくれるかな？」
「もちろんよ。ブーケは手に入らなかったけど、次は私たちが幸せになる番よ」
衝の頬にキス。
「覚えておくわ、衝さん♪」
そう言うと、衝の前を去っていくのだった。衝、頬を手の平でさすりながらしばらく呆然となる。
幸せは、新しい足跡を残していく。
披露宴会場入り口では、新郎新婦が立って見送りをしてくれている。その新郎宇品 守に向かって、霧生 渚砂は小声で話しかけた。
「記憶喪失者同士、これからも仲良くやっていこう。もしかしたら２人には関係があるのかもしれない」
渚砂が握手を求めると、守は強く首を縦に振って応じた。
「ところで、そっちの人は大丈夫？」
「ああ、この若者は……」
霧生 渚砂の傍らで抱きかかえられているのは碓氷 真理。
「お兄さんが責任を持って家まで送るよ。じゃ！」
披露宴会場を後にする。
「酒に弱いなら、あんなに飲まなければいいのに」
「１人で帰れるから……放っておいてくれ……うっ！」
自力で歩こうとするが、視線がぐらつき気分を害す真理。
「お兄さんに任せなよ。家どこ？」
「……九夜神社」
「えっ」
こちらは、新しい因縁（？）関係が生まれたとか生まれなかったとか。
人のいなくなった披露宴会場。スタッフとして裏方奔走した旅鴉 月詠と檜扇 舞華が乾杯している。
「お疲れさま、舞華」
「お疲れさまです」
舞華の作ったノンアルコールカクテルを一口含み、残り物の軽食に手を伸ばす。
「俺もお腹が減ったな」
仕事が終わって気が抜けたのか、急激に疲れを感じた八神 修も、カメラを置いて月詠にならった。
「八神君もお疲れさま」
梅戸 有留が声をかける。
「有留もな。写真、頑張ってたな」
「うん……２人の幸せをちゃんと収められたか分からないけど……カメラって楽しいね」
「報道、記録というのは、事実や思い出を残せるのさ」
「新聞部、面白そうだね！」
「いつでも入部を歓迎するよ。毎日ってわけじゃないしフリーダム、楽しくやってくれればそれでいいさ」
「今度見学に行こうかな」
「待っているよ」
「わあ、素敵」
壁に立てかけられた月詠の絵を見て、御巫 時子が感嘆の声を漏らす。
「写真だけでなく、絵として残すのも、思い出になりますね」
時子と同じく受付担当だった塔ヶ崎 璃亜も一枚一枚丁寧に見入っている。絵たちは後日新郎新婦と両親に送られ、一生の思い出となって保管される。
本当にメリット満載のバイトだったな。
そう思いながら、有留は会場を見渡した。今もまだ新郎新婦や参列者の幸せに満ちた表情が、浮かびあがってくるようだ。
会場には幸せの跡形がたくさん残っている。
街は夕焼けで橙に染められている。
「月守さん、咲は１人じゃ不安なんデース……家まで来てくだサーイ……」
矢萩 咲の酩酊状態は治っておらず、相変わらず甘えん坊だった。
「え、泊まっていっていいんですか！？」
介抱する月守 紗智、うなだれて身をあずけてくる咲の顔を覗き込む。
「変なことはしちゃダメですヨ」
「はい！ （やった！ 数ヶ月ぶりのベッド……しかも先輩と！）」
「月守さんさっきトイレで、咲に何かヘンなことしてた……？」
「えっ！？ 何言ってるんですか気のせいですよきっとー」
「うーん、思い出そうとすると頭が痛い」
「先輩も記憶喪失者ですか！ もう何も考えないで！ 早く家に帰りましょう！」
「ウン」
頬を擦り寄せてくる。こんなに甘えたさんで従順な先輩と、一夜を共にできるなんて。
このバイト、本当にメリット満載。
ほくそ笑む紗智。彼女たちのその後は、諸般の事情により各々の想像に委ねることと致します。
帰り道がてら、常闇 虚と北園寺 衝とは連絡先を交換していた。
「いい式だったわ」
「うん、上手くいってよかった」
疑似カップルとして参加した２人、すっかり意気投合している。
「これからも会ってくれるかな？」
「もちろんよ。ブーケは手に入らなかったけど、次は私たちが幸せになる番よ」
衝の頬にキス。
「覚えておくわ、衝さん♪」
そう言うと、衝の前を去っていくのだった。衝、頬を手の平でさすりながらしばらく呆然となる。
幸せは、新しい足跡を残していく。
披露宴会場入り口では、新郎新婦が立って見送りをしてくれている。その新郎宇品 守に向かって、霧生 渚砂は小声で話しかけた。
「記憶喪失者同士、これからも仲良くやっていこう。もしかしたら２人には関係があるのかもしれない」
渚砂が握手を求めると、守は強く首を縦に振って応じた。
「ところで、そっちの人は大丈夫？」
「ああ、この若者は……」
霧生 渚砂の傍らで抱きかかえられているのは碓氷 真理。
「お兄さんが責任を持って家まで送るよ。じゃ！」
披露宴会場を後にする。
「酒に弱いなら、あんなに飲まなければいいのに」
「１人で帰れるから……放っておいてくれ……うっ！」
自力で歩こうとするが、視線がぐらつき気分を害す真理。
「お兄さんに任せなよ。家どこ？」
「……九夜神社」
「えっ」
こちらは、新しい因縁（？）関係が生まれたとか生まれなかったとか。
人のいなくなった披露宴会場。スタッフとして裏方奔走した旅鴉 月詠と檜扇 舞華が乾杯している。
「お疲れさま、舞華」
「お疲れさまです」
舞華の作ったノンアルコールカクテルを一口含み、残り物の軽食に手を伸ばす。
「俺もお腹が減ったな」
仕事が終わって気が抜けたのか、急激に疲れを感じた八神 修も、カメラを置いて月詠にならった。
「八神君もお疲れさま」
梅戸 有留が声をかける。
「有留もな。写真、頑張ってたな」
「うん……２人の幸せをちゃんと収められたか分からないけど……カメラって楽しいね」
「報道、記録というのは、事実や思い出を残せるのさ」
「新聞部、面白そうだね！」
「いつでも入部を歓迎するよ。毎日ってわけじゃないしフリーダム、楽しくやってくれればそれでいいさ」
「今度見学に行こうかな」
「待っているよ」
「わあ、素敵」
壁に立てかけられた月詠の絵を見て、御巫 時子が感嘆の声を漏らす。
「写真だけでなく、絵として残すのも、思い出になりますね」
時子と同じく受付担当だった塔ヶ崎 璃亜も一枚一枚丁寧に見入っている。絵たちは後日新郎新婦と両親に送られ、一生の思い出となって保管される。
本当にメリット満載のバイトだったな。
そう思いながら、有留は会場を見渡した。今もまだ新郎新婦や参列者の幸せに満ちた表情が、浮かびあがってくるようだ。
会場には幸せの跡形がたくさん残っている。
街は夕焼けで橙に染められている。
「月守さん、咲は１人じゃ不安なんデース……家まで来てくだサーイ……」
矢萩 咲の酩酊状態は治っておらず、相変わらず甘えん坊だった。
「え、泊まっていっていいんですか！？」
介抱する月守 紗智、うなだれて身をあずけてくる咲の顔を覗き込む。
「変なことはしちゃダメですヨ」
「はい！ （やった！ 数ヶ月ぶりのベッド……しかも先輩と！）」
「月守さんさっきトイレで、咲に何かヘンなことしてた……？」
「えっ！？ 何言ってるんですか気のせいですよきっとー」
「うーん、思い出そうとすると頭が痛い」
「先輩も記憶喪失者ですか！ もう何も考えないで！ 早く家に帰りましょう！」
「ウン」
頬を擦り寄せてくる。こんなに甘えたさんで従順な先輩と、一夜を共にできるなんて。
このバイト、本当にメリット満載。
ほくそ笑む紗智。彼女たちのその後は、諸般の事情により各々の想像に委ねることと致します。
あとがき
担当マスター：
小西 秀昭
ファンレターはマスターページから！
代理出席お疲れさまでした！ 小西秀昭ですっ！
歌あり手品あり笑いあり感動ありエロスあり、あとなんだろう……まあとにかくエッセンスのたくさん詰まったシナリオとなりました！
参加してくださった皆様のアクションの賜物です。ほんとありがとう！ 今までのシナリオ中でも一番骨が折れたよ！
キャラクター同士の交流を意識しつつで構成してみましたが、果たして皆様の望まれた通りの絡みができたかどうか、それだけが気がかりです。ぜひダイナリーなりで感想をお聞かせください！ 恐る恐るこっそーりと読みますので。
以上、梅戸君とするアルバイトシリーズの第４弾でした！ また！
歌あり手品あり笑いあり感動ありエロスあり、あとなんだろう……まあとにかくエッセンスのたくさん詰まったシナリオとなりました！
参加してくださった皆様のアクションの賜物です。ほんとありがとう！ 今までのシナリオ中でも一番骨が折れたよ！
キャラクター同士の交流を意識しつつで構成してみましたが、果たして皆様の望まれた通りの絡みができたかどうか、それだけが気がかりです。ぜひダイナリーなりで感想をお聞かせください！ 恐る恐るこっそーりと読みますので。
以上、梅戸君とするアルバイトシリーズの第４弾でした！ また！
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
-
- 2014年01月09日
- 参加申し込みの期限
-
- 2014年01月16日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2014年01月16日 11時00分
