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あらすじは一行で! ~ファンタジー編~
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――おれさまがゆうしゃ――
天然の要塞。その中に拵えられた魔王城を勇者サツキとその仲間、盗賊のキング・オブ・バンデッド・オヤブンが、阻む魔物を一刀のもとに斬り伏せて駆ける。
「へっ、サツキよお、ついにここまで来たなあ」
どれだけ荷物を入れても重さの変わらない鞄の中に、詰め込んだお宝を眺めながらオヤブンが言った。
傍らには反りのある片刃の愛刀、神凪を地面に突き立てている。
「そうだな、オヤブン。といっても、まだ世界征服への足がかりに過ぎないけどな!」
「ちげーねえ」
サツキは勇者として旅立ったはいいが、いい子ちゃんで冒険をすることはできなかった。
型破り、破天荒、魔王より魔王。助けた村々からは批難を浴びた。
最終的にこの地方を制圧するためについてきたのは、本名すら分からないオヤブンだけだ。
「さて、この大陸最後の戦いだ。行こうぜ」
舌なめずりをして、魔物から奪い取った戦斧を振るった。
目の前にある厳かな扉が熱したバターを斬るように、ずるりと滑って砕けた。
燭台に灯された火がほんのりと広間を照らす。
「ようやく来たな、勇者……あと、おまけ」
「おっ、サツキとは違うが、またこいつもべっぴんさんじゃねーか」
おまけのオヤブンが魔王ライレエの容姿にみとれた。
「こんな阿呆はおいといて、どうせ、世界の半分やるから軍門に降れとかくだらないこと言うんだろ。先に言っておく。要らねえから。お前を倒して自分の手で奪い取る。この世界は全て私のもんだ!」
「はっ、威勢のいいこった。しっかし、その強欲さ気に入った。相手にとって不足は無い!」
「いいや、まてまて。魔王さんよお、お前は俺の愛人になれよ! 拒否権はねえぜ。抵抗するなら力ずくだ!」
オヤブンが高らかに笑い声を上げると、途端に広間に突風が吹き荒れた。
「おっと、あっしの能力が下心を感知したみたいっすね」
「ヒサゴ、またか! 少しは制御できないのか!」
「へえ、すまねえっす。あっしの力は反応起動型なもんで」
玉座の後ろからへこへこしながら錫杖をもった小鬼が現れた。
ゴブリン族のシャーマン。名はヒサゴ。低級の魔物ではあるが、名を持ち魔王の参謀役を務める実力派だ。
「後ろに下がってろ。ちょろちょろされる方が面倒だ」
「そうだぜ、雑魚モンスターはすっこんでな」
「分不相応な戦場に出てくるほど愚かでは無いだろ」
三者三様、特に勇者達二人はヒサゴを歯牙にもかけない物言いだ。
「へえへえ、まあ、あっしは後方支援専門っすからね。あ、魔王様そっちの男やるときゃ、加勢しまっせ。面白い物がみれそうだ」
にたにたと笑いながらヒサゴは宣言通り玉座の裏に引っ込んだ。
外道二人組は、この隙を見逃さない。
息の合った連携プレーで左右からライレエを攻める。
「俺様のこの黒くて太くて堅てぇブツでひいひい(ゴウッ
オヤブンが何事か言い終わる前に、突風が吹く。
攻撃が中断され、サツキの単打はあっさりとライレエに止められた。
「ウシシシ、コイツはやべぇ。下心の塊っすわー」
それからも、オヤブンがライレエに向かって思いの丈を述べるたびに広間内に突風が吹き荒れる。
「これだから、欲に素直なオヤブンは……。ちょっと下がってろ。私一人でやるよ」
そんなサツキの物言いにもヒサゴの能力が発動する。
オヤブンの時よりもはるかに規模の大きい突風。最早竜巻とも呼べるそれがサツキを襲った。
「おい、サツキ!」
オヤブンが身をもって、サツキを竜巻に巻き込まれないようにはじき飛ばし、自分が巻き込まれる。
風がオヤブンの身を切り刻み、風力がさらに増す。
身体を巻き上げられ、天井にたたきつけられる。そうして竜巻が収まると、吹き上げる力がなくなった代わりにオヤブンが落下する。
加速のついた落下は衝撃を伴ってオヤブンの意識を刈り取った。
「なっ、くそ!」
「はは、どうした、お前ら本当に仲がいいなあ!」
悪態をつくサツキに、愉快に笑うライレエ。
これは自滅だ。思っていたよりも、後ろに隠れているヒサゴの反応起動の能力が強すぎる。
「ったく、まだやること残ってんだから、下手な事済んじゃねえよ、なあ!」
気を失ったのは一瞬だけだったようだ。オヤブンはすぐに立ち上がると、神凪に力を込める。
「見せてやるよ。奥義! 外道切り!!」
赤熱した神凪が紅蓮の炎を纏う。
口の端をつり上げるだけの狂ったような笑みを浮かべて、オヤブンが無作為に刃を振るう。業火が広間に広がり、支柱という支柱をなぎ倒す。
「ったくよお、サツキが手を下すまでも無いな。おい、もうあれを倒して俺の物にしてしまってもかまわんだろう?」
「ウヒョ! なんちゅう、極上の! はい、死亡フラグ一丁入りました! フラグ・カナエ・マス!」
ヒサゴの一言とともに、立つことすらできないような大地震が起こった。
地震は数十秒の後に収まったが、支柱を失った天井が崩落を始めた。
未だ揺れから立ち直れないサツキの頭上に岩塊が降り注ぐ。
すぐさま立ち直ったオヤブンが一目散にサツキの元へと向かうと、身を挺してサツキとの間に滑り込み岩塊を受け止めた。
「とと、こりゃやばいっすわ。すんませんが魔王様、金目の物全部持ってとんずらしまっす」
「ったくしょうがねえなあ。早く行け。さすがにあたしでもこればっかりは厳しいかね……まったく、外道にもほどがあるぜ」
苦笑して、ライレエはヒサゴに早く行けと顎でしゃくった。
「おい、大丈夫か!」
「あん? 大丈夫に決まってんだろ?」
誰がどう見ても大丈夫じゃ無い様子だ。
「天井から落ちても大丈夫だったんだ。こんくらいの大岩がぶつかったくらい、惚れた女守っても生きてる男に決まってんだろうが。てめえは世界一の盗賊の心を盗んだ大悪党だぜ? 魔王くらいさっさと倒せよ! ごふっ……」
身体のあちこちから出血をしながら、オヤブンは笑みを絶やさず倒れた。
サツキは武器を手に取り、ライレエへと向いた。
「泣き喚きながら命乞いして、三回回ってワンって鳴いて一生私の部下として働くなら見逃してやるぜ、魔王様」
「はっ、ぜってぇやだよ、くそったれ!」
「そうかい、なら、殺るか殺られるか、しかないなあ!」
「ったりめーだろ!」
ほとんど無傷の二人が組み合う。
ライレエは拳打に爆発の魔力を組み込み、威力を底上げする。
それをサツキは左の斧を盾代わりに防ぎ、右の剣で剣舞を見舞う。
地獄絵図の中、死と隣り合わせの優美な舞を披露する。剣が裂傷を作り、拳打が打撲痕を残す。
お互い満身創痍近くまで体力を削っているが、戦いを諦める様子は無かった。
何度となく距離を取っては、ぶつかり合いを繰り返して、傷を増やしていく。
お互いの表情は狂戦士の笑みに他ならなかった。純粋に戦いを楽しんでいた。
しかし、均衡を崩す一撃を繰り出したのはサツキだった。
爆発の魔法を遠くから詠唱し始めたライレエに、戦斧を投げつけた。
ライレエはそれを回避する為に、詠唱を中断。
サツキは直感で、ライレエの回避方向を読み、剣を突きつけた。
「終わりだ。オヤブンがお前に惚れたみたいだから、命は取りたくねーんだよ」
息を切らせたサツキが見逃してやると暗に言う。
「……断る。お前があたしを殺さねーなら自害するまでだ」
「そうか、さらばだ魔王ライレエ」
慰みの言葉なく、サツキはライレエの首を刎ねた。
・ ・ ・
徐々に崩落の勢いが増してきていた。
満身創痍の身体を引きずって、サツキは気絶しているオヤブンを担ぎ上げた。
「くそっ、こういうのはお前の仕事だろ……!」
悪態をついてサツキはオヤブンを引きずってなんとか魔王城から脱出した。それと同時に完全に魔王城が崩壊した。
「ケケ。まあ、またいつか蘇らせるわさ。安心して待ってるといいっす」
そして、崩落を遠くから見守っていたヒサゴが怪しくほくそ笑むのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
来宮悠里
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
コメディ
SF・ファンタジー
バトル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年01月06日
参加申し込みの期限
2014年01月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年01月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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