あらすじは一行で！　～ファンタジー編～｜リアクション

あらすじは一行で！　～ファンタジー編～

――絵巻の終わり――

　と、まあ、名乗り上げた魔王は立ち上がった勇者にことごとく打ち倒されることになったようだよ。
　戦死した魔王もいたけれども、大半は生き延びたって話だね。
　まあ、第一次人魔大戦から何千年も経っているから、人間の中にも魔族の血が入っている人もいるだろうし、その逆もまた然り。共存の道は最初から在ったのかもね。

　どうせまた、これから力自慢が台頭し、討伐されるか恭順するか、はたまた人間達の間で全面戦争でも起こるのか。きっとそういう事が起こるのは分かっているさ。
　私はこうして、死ぬまで世界を見つめていようと思う。
　ああ、物語はこれで終わりだ。君たちの暇の一つや二つつぶれてくれるなら幸いさ。
　また、何かあったときにでもおいで。話して聞かせる物語を増やしておくよ。

　では、また逢う日まで。さらばだ――

・　・　・

「あれ……。さっきまでファンタジーの世界にいた気がするんだけど」
「うーん、なんだったんだ？」

　白昼夢のような出来事があった。とても鮮明に覚えているが夢のような出来事だった。
　ばかばかしいほどにおとぎ話のような世界で剣を魔法を使って魔王を倒していた。
　もしかしたら実際にあったのかもしれないし、なかったのかもしれない。
　疲れからか白昼堂々居眠りを決め込んだのかもしれない。

　ただなんというか、ひたすらに自分のやりたいことを好き放題やった気がする。

　あらすじと世界観だけしか書いてなかったまっさらなノートは、

いつの間にかびっしりと文字が埋め込まれていた――

＜あらすじは一行で！　～ファンタジー編～　了＞

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あとがき

担当マスター：来宮悠里
ファンレターはマスターページから！

ご参加ありがとうございました。執筆担当の来宮です。
公開が遅くなり大変申し訳ございませんでした。
アクション受領後から急に忙しくなり、さらに体調不良その他諸々で大分手間取ってしまいました。すみません。

今回は基本的にやりとり重視で戦闘部分はあっさり目で描写しています。ファンタジーで戦闘描写をガッツリやると、今回は確実に文字数が足らなくなると思ったので……。
勇者旅立ち以前、魔王討伐以後や、物語世界に対する疑念疑問は今回は描写しておりません。せっかくのアクションが多数在りましたが、全て採用しておりません。こちらは事前にお知らせしたとおりの判定です。
今回アクションを拝見していて思ったことがありまして、設定とアクションを別物にして実際のアクションが疎かになっている人がちらほらと見受けられました。
非常に勿体ないと思います。
設定に文字数を割きすぎたが上に、肝心の行動に関するの文字数が足りておらず、何がしたいのか伝わりにくいアクションがありました。
それでもなるべく均等に描写するように心がけましたが、そうなっていない可能性が高いかもしれません。

今回の個別コメントはアクションの変更点が多岐に渡った方、もしくは注意点があったＰＣ様だけにとどめてあります。楽しみにしてくださった方は申し訳ございません。

では、またシナリオガイドが公開されたらお目にかかりましょう。

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