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あらすじは一行で! ~ファンタジー編~
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――おそろしいこだいのまほう――
断崖絶壁のある海沿い街道の荒野に風が吹いていた。
その場にいた二人に戦慄が走る。傭兵のヒロは喉を鳴らして状況を見た。
傍らに立つ武闘家のメイも呆然と立ち尽くしていた。
目の前には竜巻がぐるぐると渦巻いていた。
その竜巻に引き寄せられるように強風が吹いている。
「おいおい、あれって、人力でおこしてたのか……」
ヒロが絶句した。
回転が止み、徐々に風も収まってくると、中の人間が見えてくる。
鍛え上げられた肉体が露わになる。そこにいたのは、全裸の大男。
ちょっと直視したくない。
「とある流派の奥義には武術と同時に踊りもこなすものがあるって聞いたことがあるけど……」
「あれはあたしの所の流派みたいね……あんな芸当ができるのは……」
メイには心当たりがあった。
流派を興してから、暫く初代に匹敵する人材は現れなかったが、つい最近初代をも超える人材が現れたと。
それが奴だった。
魔族に与する人間の武闘家、ジャナイ。
「気をつけて。あいつは、ここら一帯じゃ魔王より強き先兵と言われてる位の実力者よ。ところであなた、強いの?」
「うーん、まあ、しぶとくはあるかな……? ってかアレで先兵なんだ……」
「そう、それなら協力してあげるわ。強い方に就こうとおもってたけど、あいつの下は……ゴメンだわ」
こんな格好をしている男の下について戦いたくはない。メイにも武闘家としてのプライドという物があるのだ。
メイは辟易したように肩を竦めて武装をチェックする。
用途に合わせて様々な武器を持ち歩いては居るが、今は二の腕まで覆う籠手に爪を装着しておいた。奴に対する防備なら、斬る事や投げる事よりも、突き刺す動きができるこちらの方が無難だ。尤もこれも無駄だろうが。
「いーい、良く聞きなさい。あれは武闘家達に伝わる古の魔法、ゼンラーよ。
一度唱えれば、衣類を着用することはできなくなるけれども、超人的な回復力とドラゴンの鱗と同等以上の堅さの皮膚を持つわ。
そしてなにより局部は絶対に――見えない」
「オーッホッホッホ。なにやら羽虫が騒いでいるようね!」
地鳴りを轟かせ、ジャナイが近づいてくる。バレエのような回転技巧には飽きたようだ。
全裸の恐怖はすごかった。不思議な光がかき消えたかと思うと、今度は強風が吹き、大振りの木の葉がヒロの視界を遮った。その後、立ち止まると、まるで早送りのように大地に草木が芽吹いた。
「これが、ゼンラーの本当の恐ろしさよ」
メイが脂汗を浮かべている。
なんとなくヒロにも恐ろしさが分かった。
一挙手一投足見たくはないのに、目に入ってしまう。
「くっ……! くそっ、格好が気になってしょうがない!」
「そりゃそうよ。戦わずして戦意を挫くための魔法だもの……。昔はあれが軍隊のようにいたそうよ?」
「……うげえ」
想像してこみ上げてくる物があった。
それを何とかのど元でやり過ごして距離を詰められる前にと、ヒロは投擲用のナイフを取り出してジャナイに投げつけた。
それは、まるで金属にでもぶつかったかのような甲高い音を立てて、ナイフはざっくりと地面に刺さった。
傷一つ付けられなかった。
「あらあ? 何かしたかしら?」
「口調も相まって、より一層怖いな!」
「よく見るといい男じゃなあい。あたしといいことしましょ? うっふん」
ばちこんとウィンクを飛ばしてくるジャナイに、ヒロはハチェットをぶんぶんとふりまわして拒否の意を伝えた。
「くっそう、勇者の助けをして魔王を倒して平和に暮らすつもりだったのに、勇者に会う前からクライマックスとか……」
「うふふ、さあ楽しみましょう」
「や、やるしかないのか……」
げんなりとした状態でヒロはジャナイに肉薄し、斧を振り下ろす。
避ける素振りも見せないジャナイ。簡単に命中するが、やはり金属のような音を立てて弾かれた。
「うふふ、この不死身ぼでーに傷を付けられるかしら?」
言って、距離を取りジャナイは全力でヒロにラリアットを見舞った。
それをすんでの所でヒロは避け、ジャナイは勢いのままに大岩を粉砕した。
もうもうと煙が立ち上がる中、メイがヒロと入れ替わるようにジャナイに接近する。
「ハアッ!!」
「あいたた――ッ!?」
頭を振って土煙から姿を表すジャナイに、メイが二連撃を見舞う。
虎が獲物に噛みつく様に右爪を振り下ろし、時間差で左爪を掬い上げる。
それでもジャナイには通用しなかった。
「くっ、やっぱりダメか。隙があればいけると思ったけど」
「そうでもないみたいだ。多分だけど自分から受けに行ったのは普通にダメージ食らうっぽいよ」
引いてきたメイにヒロが自分の目で確認できた事を簡潔に伝える。
それでメイも無敵の弱点に気づいた。
「……そういうことね。しっかり弱点があるじゃない。もう殆ど致命的と言わんばかりの」
「うん、そうだね。害意を持って攻撃するから弾かれる。提案があるんだけどいいかな」
何事か耳打ちするように打ち合わせをする二人。
ジャナイは、打ち合わせに無理矢理介入するということは無かった。武闘家としての矜持だろう。
「ああ、すごく痛いけど、すごく痛い程度済むから。追い込み任せたよ。事が終わったら最期を確認しなくても良いからね」
ヒロが最後にそう言って、その場を離れた。
それと同時にメイがジャナイに向かって駆け出す。
作戦はこうだ。
ヒロが身を徹してジャナイを崖から突き落とす。
きっとジャナイの生命力なら死ぬことはないだろうし、無力化できるなら何とかなるのではなかろうかという目論見もある。
ヒロはポイントを見つけるために斥候に出た。見つけ次第合図を出しメイの誘導を待つ。
メイは全力で戦いながら、ジャナイを誘導する。
精神的にきついのはメイだ。何をやってもダメージが通らない 全裸 相手に全力で攻撃しつつ誘導しなければいけないのだから。
反対に最終的に被害を被るのはヒロだ。突き落とし、落下する。下手したら死亡する可能性もあるのだ。
「あっちの色男さんは逃げちゃったのね。まあいいわ。あなた、綺麗だしあたしのコレクションに加えちゃおうかしら」
「そんな気持ち悪いこと言わなくても結構よ!」
「つれないわね」
攻撃と口撃が交互に飛ぶ。ジャナイはメイの攻撃を全て肉体で受け、メイはジャナイの攻撃を回避する。
技の応酬だ。メイが白虎流という流派の技を繰り出すのに対して、ジャナイは広く一般的に知れ渡っている格闘技を中心に攻防を繰り広げている。
致命打はお互い今のところはない。
しかし、地形誘導という点では、メイはしっかりと役割を果たしていた。
街道とも呼べないただ人が踏みしめてできた崖沿いの道の端。
ごつごつとした岩肌が露出し、崖下には岩礁地帯。
一般人が落ちれば致命傷は避けられない。
えぐい場所を選んだものだとメイは内心恐怖を覚えた。
「さて、ここがお前の終着点だよ」
にっと笑ってメイはジャナイから大きく距離を取った。
追いすがるように突き出されたジャナイの腕を振り切ると。
「見せてあげるよ。白虎流の奥義を……ッ!」
「なん……ですって?」
ゆっくりとした動きで構えを取る。
繰り出されたのは動きは緩慢だが、優美で力強い舞だった。
ジャナイはその舞に見とれてしまって身動きを忘れてしまった。
メイは舞の締めのように力強く蹴り上げると、遠くの大岩がズバッと切断される。
「今のはわざと外したの……あたしがその気になればドラゴンの鱗と同等の硬さと言われてるその鋼鉄の体も切断できるわ」
そう言って、ゆらりと舞始めた。
より強く、より鋭く研ぎ澄ます様にメイは舞う。
しかし、断ち切れるかどうかは定かではないため、内心おっかなびっくりではある。
「さすがにこれはまずいわ……」
威力の絶大さに肝を冷やしたジャナイは、メイの思惑通り回避行動を取るように動く。だが、それは岩陰から飛び出したヒロによって制された。
「さて、そろそろ終わりにしよう」
ハチェットをハンマーさながらに振り抜き、ジャナイの胴に当てる。
弾かれるが、回避行動を取るジャナイの足下をふらつかせる程度には効果があった。
軽装の利と、自身の身体能力も活かして手数で押す。
気を二つに裂かなければならないジャナイはじりじりと崖へと追い詰められた。
「ハァッ!」
裂帛の気合いを込めて放たれたメイの奥義は、真空波となって崖を切り分けるように通り抜けた。
そのままズズと地鳴りを伴って、地滑りが起こる。
「こんなところでやられるわけには行かないのよ!」
「残念だけど、これで終わりだ! 割砕!」
ジャナイがその場から飛び退く動きよりも早く、ヒロが地滑りを起こしている足場を斧で粉砕した。
そして組み付くとともに二人は自然落下を開始した。
「いい男が抱きついてあげてるんだから、嬉しいだろ?」
「場合が場合ならね。今は最悪よお!!」
絶叫を上げて、岩礁地帯に二人は落ちた。
・ ・ ・
メイはその場で一両日ほど待った。
ヒロもジャナイも戻ってこなかった。あるいはもしかしたら死んだかもしれないと勝手に決め、その場を後にした。
ジャナイは強かった。それでも、最終的にはヒロ達が勝った。勝つ方が強い。強い方に付くというメイの方針は間違っていなかったと確信し、その場を後にした。
それから少しして、勇者がこの地方の魔王を討伐し国を救ったという報が流れたようだ。
勇者パーティには、すこぶる腕の立つ武闘家が居たと噂されることになっていた。
岩礁地帯に落ちたヒロとジャナイは、幸いお互いに外傷はなく暫くの間気を失っていたが、ヒロが先に気がつきジャナイを拘束。
潔く負けを認めたジャナイを連れ陰日向から勇者パーティのサポートに回っていた。
その際にジャナイ自身が使ったゼンラーの魔法はどうにかして解いて服を着させたらしい。
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担当ゲームマスター
来宮悠里
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
コメディ
SF・ファンタジー
バトル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年01月06日
参加申し込みの期限
2014年01月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年01月13日 11時00分
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