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あらすじは一行で! ~ファンタジー編~
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――しゅうげき――
ここはネコスキーの街だよ。
僕の名前はカーサ、この街の案内人なの。覚えておいてね。
魔王城から一番近いこの街は、城塞を築いて長らくの間は魔王軍の侵攻を止めていたんだ。それに、ここは勇者達の最後の補給拠点。
このところ、魔物の襲撃は散発的になってきたのはどうやら勇者が旅立ったという報が魔王軍にも知れ渡ったからみたいだね。
でも、この地方の勇者は今現在幻惑の塔に足止めをされているみたいなんだ。あそこを攻略してもらわないとこの地方は魔王を倒しても平和にならないから仕方ないね。
だから僕はいつかくる勇者様のためにしっかりと色々準備をしておくんだ。
……あれ?
街の入り口から見慣れない人たちが来たみたいだ。
行商の人かな? それにしては荷物がとても少ないみたいだけど。
それともまさかやっと勇者さん達が到着したのかな!
それなら案内しないとね!
「あの、僕はカーサ。街の案内を生業としています。よろしければ猫グッズなどいか……ああ! 違った! 街の案内でもしましょうか?」
声をかけて思ったけど、なんか違うような……。
先頭に立つのはフードを目深に被って黒い杖を持っているし、後ろにいるのはなんか露出狂……なのかな。旅するにはとても向かない薄着だ。
「……すまんな。頼む」
「……あ、はい。後、街の地図です、どうぞ!」
一応旅の人の案内も仕事の一つだし、間違ってないよね?
・ ・ ・
宿にて。
「ハーッハッハッハ!! 言っただろう! 進入は簡単だと!」
高笑いをする魔王ナナミネに、こうもあっさり進入ができたことに驚きを隠せないリナとヒバチ。
「いや、またアホな事を考えたもんだと思ったけど……まさかここまで行くなんてねえ」
率直な感想を漏らすのはリナだ。妹分のヒバチは今からこの街をどうしてくれようかとそわそわしていた。
「さて、ここに街の詳細な地図がある。優先度的には施設を破壊するのが得策だと思うが……まあ、壊滅させた方が面白いだろう」
「最初は無謀じゃないかなあと思ったけど、これならできそうだな」
「うむ、さてでは行こうか」
ナナミネは外に出るとすぐさま声を張り上げた。
「きけい! 皆の衆!」
ざわざわとナナミネの周りに人が集まってくる。
好奇と疑念の視線が一斉にぶつけられてなおナナミネに動揺は見られなかった。
むしろ心地よさすらあった。
「我が名は魔王ナナミネ! この街は残念ながら壊滅してもらう!」
言って、黒く淀んだ数字の7に見える杖――イビルラシル・セブンを振るった。
「彼方より来たれ、巨躯の獣。降りて我らに力を! 巨獣降衣[フェンリルグロウス]!!」
カアンと地面を一突きすると、リナとヒバチの体が身につけてる物共々大きくなっていく。
おおよそ元の5倍程度まで大きくなったリナとヒバチは、
「おお、珍しく魔王様が魔王様らしいことやってんじゃん!」
「はっ、これで好き勝手できるなあ!」
などと言って好き勝手暴れ始めた。
一斉に恐慌状態に陥る住人をせせら笑う。
「ほらほらどうした! 速く逃げないとぺしゃんこになるぞー!」
と、同時に近くにあった民家の一つを踏みつぶす。
ガレキと一緒に赤い果実を潰したような波紋が広がった。
「ハーッハッハッハ! 俺の魔力がある内に好きなだけ暴れてきなー! おっと、お前はこっちだ」
逃げ遅れていたカーサを横抱きにして、ナナミネは飛翔の魔法を使った。
そのまま一番高い建物の天辺に着地すると、物見遊山で暴れているリナとヒバチを見る。
ヒバチは、逃げ惑う住人を追いかけ回し、または隠れている住人を見つけ出してはケタケタと笑っている。
街の入り口には巨大化したナイフを突き立て門を作っていた。若干の隙間はあるが下手に動けばスパッと切れる代物だ。近づく物はもはやいなかった。
リナは最初に民家を壊してから、建造物を壊す方が楽しいのか、脚で踏みつぶし、腕で薙ぎ、果てには体全体を使って、まるで縮図の模型を壊す事が生きがいの子供のように破壊の限りを尽くしていた。
「なぜ、こんな事を……」
カーサが悲痛に顔を歪めて言った。
カーサはカーサで、魔王を街に入れてしまった事への罪悪感で一杯だ。自分の力の無さを歯がゆくも思う。
「勇者の補給拠点が一つでも潰れれば、それだけ俺らが有利に事を進められるだろう。簡単なことだ。なんでお前だけここに連れてきたかって聞きたいんだったら、それは街の地図の礼代わりに壊れ行く様を特等席で見せるためだからな! ハハハ!」
高笑いをするナナミネは気づいていない。リナが薙いだ建物のガレキが飛来していることに。
大ぶりなそれは、カーサの真横を通過し、ナナミネに命中する。
「ごっ……!」
盛大に仰け反り、うめき声を上げるナナミネだった。
もはやギャグとも言える出来事なのに、真横で見ていたカーサは笑えなかった。
大丈夫ということさえもできない。喉が張り付いて声が出ないのだ。
つい数時間前までは平和だったのに、今では地獄に様変わりしていた。
「ああもういやだ。ガス抜きに来たのになんで、こんな目に……」
額をさするナナミネから本音が漏れる。しかしそれでも、眼下に広がる破壊の限りを尽くす様は壮観だった。
ひとしきり暴れたことだし、帰ろうと号令をかけようとしたところで、殆ど岩塊といって良い物がナナミネに飛んできた。
「おごっ……!」
岩塊を全身で受け止めたが、質量の大きさに耐えかねてナナミネが吹き飛ぶ。それはもう綺麗なまでの放物線を描いて岩塊事街の外へ飛んでいった。
それが終わりの合図だった。
有効範囲から出たのか、リナとヒバチの姿が元に戻る。
元の姿に戻ったにもかかわらず、住人は二人を恐れて止まなかった。
「っと、やべえやり過ぎた」
と、リナがバツの悪そうに髪をかき上げる。
「あららー。慣れないことするから-! でも楽しかったから良いけどね-!」
ヒバチは入り口に転がっている自分の武器を回収すると乱れた服装を整える。最後にサンダルの紐を縛り直してゆったりとした動作で、
「さて、魔王様回収して帰ろうか」
「そうだな。ったく、ぎゃーぎゃーわめく奴ら見れて俺は楽しかったぜ」
カカと笑いリナもバンテージをまき直す。
よろけながら、現場に戻ってくるナナミネをリナが担ぎ上げると、
「ほらほら、帰るよ魔王様。たまには良いことしたんだから胸張りなよ」
「うう、もうやだこんな部下……」
がっくりとうなだれて去って行った。
・ ・ ・
勇者さんが到着したときにはもう街はメチャメチャになってたんだ。
力の無さに肩をふるわせる勇者様に、僕が名産品のまねごとをして作ったアイテムを渡すとより一層沈鬱な気持ちにさせちゃった……。
でも、街の鍛冶士が執念のように勇者様一行の為に武器を作ったよ。
それに、まだ破壊されてそう時間が経っていなかったせいか、一行の賢者さんが時戻しの魔法をかけ街を元に戻して、蘇生の魔法を使って亡くなった人たちも生き返らせてくれたんだ。
よく分からないけれど、これは介入が必要だとか言っていたかな。
それからすぐに勇者さん達は魔王討伐に向かい、その日の内に魔王は討ち取られたみたいだったよ。きっと魔王たちも油断していたんだろうね。
「ここはネコスキーの街です。一度は魔王に壊滅させられましたが今はこうやってみんな元気に過ごしています!」
僕はカーサ。ここで旅の人に街の案内をするただの町娘だよ!
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
来宮悠里
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
コメディ
SF・ファンタジー
バトル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年01月06日
参加申し込みの期限
2014年01月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年01月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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