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Geheime Maske
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最初にその絵を見た時、写真だと思った。それくらい、その絵は現実に近かった。それを同じクラスの男の子が描いたと知った時、
ロベルト・エメリヤノフ
の心に浮かんだのは微かな共感だった。
真っ白なケント紙を前に、簡単に下絵を描くとアクリル絵の具の蓋を開け、ボンヤリと王輝の絵を思い出した。写真のような美しい絵を塗りつぶす漆黒。何もかもが嫌になって、投げやりに塗りたくったような筆遣い。
何か言われて、気にしてるのかな?
ロベルトも、綺麗な絵を描く。絵を知らない人なら、誰が見ても綺麗、上手いと言うくらいには整っている。でも、所詮はその程度。絵を嗜んでいる人なら、ロベルトの絵が一押し足りないと評するだろう。発想や、センスがない。それは、画家にとっては致命的なモノで、いつもロベルトを悩ませていた。
絵に感情をぶつければ良い。君の思うままに、心のままに描けば良い。そう簡単に言うけれども、感情のまま描いた絵はどれもいまいちで、自身を否定されている気分になる。キミはその程度の人間なんだね、と。
冷たい失望の眼差し。それを受けたくないがために心を侵食していく虚栄心。自分の力以上を出そうとして、それでも己の器などたかが知れていて、才能ある同科の友達が恨めしい。緩やかに綻んで行く嫉妬の花。
そんな自分が情けなくて、凄く嫌で、純粋に絵を目指している友達が美しくて、眩しい。あんな風になれないと知っていながら、憧れる。でも、素直に彼らに憧れる事は出来ない。虚栄心に満ちた夜に咲く黄色い薔薇の花は、ロベルトの心を抑圧する。……だから、別なものに異様なまでに執着する。
出来上がった絵を前に、底知れない場所まで落ちていきそうだった思考を切り上げた。一枚は、黄金色の髪をした美少年の絵。もう一枚は、とても人には見せられないようなもの。けれど、このまま持っていても仕方のないもの。
見せられない絵は小さく折りたたんで鞄の中に入れ、美少年の絵だけを廊下に貼る。あの絵は、燃やす時にこっそり混ぜて燃やそう。誰にも見せたくないし、見つかりたくない。
絵の四隅を軽くテープで留め、その場を立ち去ろうとした時、薄く開いた扉の先に人影を見つけて足を止めた。茜色に染まりつつある空を背景に、ボンヤリとした表情で絵を描く
茨城 音夢
の眠そうな瞳がロベルトに向けられる。
赤い薔薇の付いたマスクをしていたことは、まぁ良い。けれど何故か音夢は女子の制服を着ていた。おそらく、
道化崎 大荒郎
あたりに着せられて、着替えるのが面倒だからとそのまま来たのだろう。ロベルトは小さく溜息をついた後で教室の中に入った。
「ライカ……さっきから何してるのー?」
廊下で何かしてたよね? そう問う瞳に、ロベルトは王輝の事を話した。
「ふーん、そんな子がいるんだ……。ちょっと、描いてみたいかもー……」
手の中のペンをクルリと回し、暫し自分の描いた絵を見つめた後で、フラリと立ち上がる。ノンビリとした動作で支度をする音夢を手伝いながら、ロベルトは椅子の上に重ねられた絵に目を向けた。音夢独特の世界観は、何時見ても引き込まれるものがある。
「ボクは特にもやもやしたものは抱えてないんだけどー……いらない絵ならあるんだよねー」
「なら、それを燃やせば?」
「んー……そうするつもりー……。コレ、貼らないとダメなんだっけー?」
椅子の上にあった絵を掴み、音夢が小さく首を傾げる。ロベルトは「別に貼らなくても良いよ」と軽く答えながらも、芽吹いて行く嫉妬の花に、唇を噛んだ。音夢にとっては、この程度の絵なら燃やしても良いものなのだろう。個性溢れる美しく退廃的な世界は音夢にしか描けないもの。天性の才能の差を前に、ロベルトは意識的に違う事を考えようと努めた。
「御陵の力になれたらとは思うけど、口だけになったら失礼だなって思って。試しにストレス発散を提案してみたけど……」
音夢の目が、王輝の描いた絵に向けられる。ロベルトが手を加えていない絵は、黒の間から王輝の描いた絵が透けて見えている。
「コレが、その子の描いたものー?」
ロベルトは答えなかった。音夢の目が、今度は金髪の美少年の絵に注がれる。
「僕らしい絵だろ?」
苦笑しながら明るく言い放ったロベルトの頭を、音夢が無言でポンと叩く。柔らかい手つきはまるで撫でているようで、ロベルトは意味が分からずに困惑の表情を浮かべ、音夢を見上げた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
雨音響希
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年01月13日
参加申し込みの期限
2014年01月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年01月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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