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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
【七夕】飛べ、天の川！ ラブラブ♪ランデブー！
【未確認感情】
食べ歩きを制覇した後木 真央は、スマホのカメラでカップルを無差別に撮影して逃げ回るという奇行を二年連合の冴木と望月の腐れ縁コンビに咎められていた。
「あるぇー、竜司ちゃんセンパイ何してるのだ？ 真央ちゃんはクリスマスカップル襲撃用の下準備をしてるのだ！」
「はい後木アウトォー！」
冴木が後木の浴衣の襟首を掴んで捕獲した。
「うわーんなんで真央ちゃんを捕まえるのだ～！？」
「カップルはそっとしてやれよ。……あれ、なんで俺様泣いてるの？」
宇佐見 望月、男泣き。
「とにかく、人様が楽しんでるのに無断で撮影されたら、真央ちゃんだってちょっとムッとするだろ？」
「う～ん……」
望月の問い掛けに釈然としない後木。
彼女は撮影した写真を折を見てプレゼントしようと考えていた。
だがその旨を打ち明けると「見ず知らずの人にどうやってプレゼントするんだ？」と望月に突っ込まれて、更にぐぬぬと後木は唸ってしまう。
「竜司、真央ちゃんは俺に一任してくれねーか？ ちょっと色々と話したい事もあるからさ」
望月の言葉に、冴木は「なるほどな」と短く呟いたあと、破顔一笑。
「いいぜ！ ２人で楽しんでこい！」
笑顔でサムズアップする冴木。
彼は変態だが、空気が読める紳士なのだ。
そんな冴木を望月は訝しがる。
「よくわかんねーけど……、よくわかった！ 真央ちゃん、短冊書こうぜ！」
「真央ちゃん書くのだいっぱいお願いしたいことあるのだ！」
遠ざかる２人の背中を、冴木は顔で笑って、心で愛しのロリ巨乳教諭がいない現実に泣きながら見送っていた。
後木は短冊を鷲掴みすると、いそいそと全てに願いを書き始めた。
望月は失礼承知でその一部を覗き見た。
『マダムちゃんが元気になってみんなでお茶会いできますように』
『マダムちゃんとさとみちゃんが幸せになりますように』
『これからも楽しい事がいっぱいありますように』
見事に恋愛の『れ』の字もない願いばかりだった。
一方、望月は自分の書いた願いをまじまじと見詰めていた。
『Ｄ Ｔ 卒 業』
「こんなの吊るせるか！」
短冊を丸めて投げ捨てた。
投げ捨てられた短冊は角度的に竹飾りに引っ掛かる球筋。
つまり、引っ掛かった丸まった短冊が、姉の書いた短冊の近くに引っ掛かった瞬間、望月の身体が逆バンジーにように飛び上がった。
「うわぁァァァァァァァ――！？」
望月はＤＴの星となった。
「もっちゃん先輩飛んだのだ！ やっぱりこの笹は神魂絡みなのだ！」
後木は全ての短冊を掛け終えると、無造作に笹を引きちぎって口に運んで咀嚼し始めた。
「食キングとしては、パンダの主食も制する義務があるのだ神魂ゲットできたらラッキーなのだ」
彼女の言ってることは完全にデタラメだったが、竹の神魂も「もういい……、もう、飛んでいいから！」と言いたげに後木の身体を戦闘機のように急上昇させていった……。
「……飛んじまったものは仕方がねぇな」
願った内容が内容だけに、望月は悟りの領域を切り開きそうな達観した表情をしていた。
「もっちゃん先輩追い付いたのだ！ あっちに修ちゃんいたのだ声掛けるのだ！」
追い付いた後木が指さす先に、八神 修と維都月 茉菜が物憂う雰囲気で浮遊していた。
「……なんか、こみいった雰囲気だな。真央ちゃん、ちょっとあっち行こうぜ。部のことで相談があるんだ」
「？？？ 陸上部のことなのだ？ 真央ちゃんでよければ相談乗るのだ？」
こうして、２人は八神と維都月に気付かれることなく離脱した。
「……というわけだ。今のところ若菜ちゃんが部長に立候補してて、正也ちゃんを副部長に推してるところ」
「真央ちゃんはみんなが納得する結果なら満足なのだ」
屈託なく彼女は笑う。
無責任ではなく、本心から円満な結果を望んでいるからこその発言だと望月は理解できた。
「真央ちゃん、下に降りたらまた何か食おうぜ」
「もちろんなのだ最後まで残って食べ尽くすのだー！」
後木、星の瞬きよりも食欲が優っていた。
そんな笑顔の後ろ着を見て、望月も自然と笑みが浮かぶ。
（会って話をするだけでも、何か嬉しいんだよな、俺）
この感情がなんという名なのか、彼は把握しきれていない。
今はただ、この元気な後輩を見守りたいと切に願っていた。
「今夜は猫鳴館まで送る。だから俺様もトコトン付き合うからな！」
望月は星の海の中で、くるくるとはしゃぐ後木に向かって気さくに告げたのだった。
後木 真央：深夜まで食べ尽くし、見事に金欠となった
宇佐見 望月：胸に芽生えるナニカを感じつつ、後木とともに食い倒れ＆金欠に
食べ歩きを制覇した後木 真央は、スマホのカメラでカップルを無差別に撮影して逃げ回るという奇行を二年連合の冴木と望月の腐れ縁コンビに咎められていた。
「あるぇー、竜司ちゃんセンパイ何してるのだ？ 真央ちゃんはクリスマスカップル襲撃用の下準備をしてるのだ！」
「はい後木アウトォー！」
冴木が後木の浴衣の襟首を掴んで捕獲した。
「うわーんなんで真央ちゃんを捕まえるのだ～！？」
「カップルはそっとしてやれよ。……あれ、なんで俺様泣いてるの？」
宇佐見 望月、男泣き。
「とにかく、人様が楽しんでるのに無断で撮影されたら、真央ちゃんだってちょっとムッとするだろ？」
「う～ん……」
望月の問い掛けに釈然としない後木。
彼女は撮影した写真を折を見てプレゼントしようと考えていた。
だがその旨を打ち明けると「見ず知らずの人にどうやってプレゼントするんだ？」と望月に突っ込まれて、更にぐぬぬと後木は唸ってしまう。
「竜司、真央ちゃんは俺に一任してくれねーか？ ちょっと色々と話したい事もあるからさ」
望月の言葉に、冴木は「なるほどな」と短く呟いたあと、破顔一笑。
「いいぜ！ ２人で楽しんでこい！」
笑顔でサムズアップする冴木。
彼は変態だが、空気が読める紳士なのだ。
そんな冴木を望月は訝しがる。
「よくわかんねーけど……、よくわかった！ 真央ちゃん、短冊書こうぜ！」
「真央ちゃん書くのだいっぱいお願いしたいことあるのだ！」
遠ざかる２人の背中を、冴木は顔で笑って、心で愛しのロリ巨乳教諭がいない現実に泣きながら見送っていた。
後木は短冊を鷲掴みすると、いそいそと全てに願いを書き始めた。
望月は失礼承知でその一部を覗き見た。
『マダムちゃんが元気になってみんなでお茶会いできますように』
『マダムちゃんとさとみちゃんが幸せになりますように』
『これからも楽しい事がいっぱいありますように』
見事に恋愛の『れ』の字もない願いばかりだった。
一方、望月は自分の書いた願いをまじまじと見詰めていた。
『Ｄ Ｔ 卒 業』
「こんなの吊るせるか！」
短冊を丸めて投げ捨てた。
投げ捨てられた短冊は角度的に竹飾りに引っ掛かる球筋。
つまり、引っ掛かった丸まった短冊が、姉の書いた短冊の近くに引っ掛かった瞬間、望月の身体が逆バンジーにように飛び上がった。
「うわぁァァァァァァァ――！？」
望月はＤＴの星となった。
「もっちゃん先輩飛んだのだ！ やっぱりこの笹は神魂絡みなのだ！」
後木は全ての短冊を掛け終えると、無造作に笹を引きちぎって口に運んで咀嚼し始めた。
「食キングとしては、パンダの主食も制する義務があるのだ神魂ゲットできたらラッキーなのだ」
彼女の言ってることは完全にデタラメだったが、竹の神魂も「もういい……、もう、飛んでいいから！」と言いたげに後木の身体を戦闘機のように急上昇させていった……。
「……飛んじまったものは仕方がねぇな」
願った内容が内容だけに、望月は悟りの領域を切り開きそうな達観した表情をしていた。
「もっちゃん先輩追い付いたのだ！ あっちに修ちゃんいたのだ声掛けるのだ！」
追い付いた後木が指さす先に、八神 修と維都月 茉菜が物憂う雰囲気で浮遊していた。
「……なんか、こみいった雰囲気だな。真央ちゃん、ちょっとあっち行こうぜ。部のことで相談があるんだ」
「？？？ 陸上部のことなのだ？ 真央ちゃんでよければ相談乗るのだ？」
こうして、２人は八神と維都月に気付かれることなく離脱した。
「……というわけだ。今のところ若菜ちゃんが部長に立候補してて、正也ちゃんを副部長に推してるところ」
「真央ちゃんはみんなが納得する結果なら満足なのだ」
屈託なく彼女は笑う。
無責任ではなく、本心から円満な結果を望んでいるからこその発言だと望月は理解できた。
「真央ちゃん、下に降りたらまた何か食おうぜ」
「もちろんなのだ最後まで残って食べ尽くすのだー！」
後木、星の瞬きよりも食欲が優っていた。
そんな笑顔の後ろ着を見て、望月も自然と笑みが浮かぶ。
（会って話をするだけでも、何か嬉しいんだよな、俺）
この感情がなんという名なのか、彼は把握しきれていない。
今はただ、この元気な後輩を見守りたいと切に願っていた。
「今夜は猫鳴館まで送る。だから俺様もトコトン付き合うからな！」
望月は星の海の中で、くるくるとはしゃぐ後木に向かって気さくに告げたのだった。
後木 真央：深夜まで食べ尽くし、見事に金欠となった
宇佐見 望月：胸に芽生えるナニカを感じつつ、後木とともに食い倒れ＆金欠に
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2014年01月25日
- 参加申し込みの期限
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- 2014年02月01日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2014年02月01日 11時00分
