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【七夕】飛べ、天の川! ラブラブ♪ランデブー!
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【夏祭り、新しいともだち】
唐突ではあるが、祭りの数日前に時間軸は戻る。
寝子高1年2組でも祭りの話題で持ち切り。
金剛 優芽
はクラスメートである
燕城寺 智慧
と友達になるべく、彼女を祭りに誘うことを決意する。
普段から巻き込まれ体質と他人から言われる金剛だが、こういう時こそ自分から声を書けるべきだと、ついつい力んでしまった。
「あの……っ、智慧さんっ! よ、良かったら! 一緒に、七夕祭りに遊びに行きませんか!?」
結果、燕城寺の耳元で大声を張り上げてしまう金剛。
自分から他人を誘うという行為に慣れていない彼女らしい大失敗である。
だが、普段から表情筋が職務放棄状態の無表情っぷりを披露している燕城寺は、この状況でも能面めいた顔を金剛へ向けた。
「お誘いいただきありがとうございます。是非ご一緒しましょう」
決して無愛想というわけではない燕城寺の目の奥が、一瞬きらりと輝いた。
承諾を得た金剛は思わず破顔一笑した。
「やったぁ! 智慧さんっ! 当日はよろしくお願いします!」
こうして、2人は祭りの段取りを話し合い、こうして当日を迎えた。
の、だが……。
「約束の時間を過ぎても優芽さんが来ません……」
燕城寺はかれこれ1時間も待ちぼうけを食らっていた。
教えてもらった金剛のスマホの番号に何度掛けても出てくれない。
9度目の留守番電話サービスに切り替わった時、燕城寺はいよいよ連絡を取るのを諦めた。
「彼女の事です、何か事情があるのでしょう。燕城寺たる者、心には常に余裕を持って悠然と構えていなくてはなりません」
燕城寺は没落した名家のお嬢様。
家はすっかり貧しくなったが、心は気高き燕城寺家の気位と誇りを持ち続けている。
故に、どんな時でも上級階級の出の立ち振る舞いを心掛けているのだ。
「待っている間、先ほど夜店で気風の良い女主人がサービスしてくれたW豚玉なるものを食べていましょう」
はむはむと無表情で燕城寺はW豚玉を咀嚼しだした。
遠くで屋台を取り仕切る女主人――
宇佐見 満月
が手を振ってくれた。
その頃、金剛はいつもの『癖』が出てしまっていた。
「ん? あそこにいるお婆さんが何か困っている様子ですね?」
元来、お人好しな性格の彼女。
それが祟って損をすることが多いのだが、分かっていても目の前の困った人を放っておけない金剛である。
狼狽する老婆に声を掛けてみれば、どうやら孫とはぐれてしまったらしい。
「今日はお祭りですから人混みが凄いですもんね……」
燕城寺との待ち合わせ時間は過ぎている。
それでも金剛は老婆に微笑みかけてこう言った。
「分かりました! この
金剛 優芽
、お孫さん探しをさせて戴きましょう!」
心中で燕城寺に詫びながら、金剛は老婆の手を取り孫の名を叫びながら捜索に当たりだした。
一向に来ない金剛の身を案じる燕城寺は、自身に向けられる視線に気が付いた。
(先程から、あの眼帯の男性から視線を感じますね)
眼帯男――
廻 春告
は確かに、燕城寺のことを何度も盗み見ていた。
そしてその度に怪しげなラベルのジュースの缶を口に含んでいた。
廻は目を泳がせながら、言葉に出さずに独白する。
(――『恋愛成就』か。心ときめく話ではあるけど、まあ、現状女友達のいない俺にはちょっと遠い話だよな)
彼は特に目的があったわけでもなく祭りに参加していた。
周りに溢れかえる家族連れや仲良さそうな友人グループ、そして仲睦まじい恋人達を眺めていた廻はふと、とある結論に至る。
(あれ?
俺ボッチじゃないか?
)
廻の体に電流が走る。
(いやいや……、別に俺、ボッチって訳じゃあないさ。俺にだって友達は……。……あれ、俺って学校であんまり人と喋っていないような?)
自覚していなかった驚愕の事実。
ふっと湧いて出たボッチという属性を、廻は受け止めきれずに狼狽えてしまう。
(まずいッ! 今まで俺は『独りで流されずに自分を貫く俺カッコイイ』という厨二病見解で傍観してたが、これはとんだ見当違いだったらしいッ!』)
霧が掛かった展望台は肌寒く感じるはずなのに、今の廻の体温はマグマ並みの熱量を発し始める。
(考えてみると学校始まってもう3ヶ月だし……、これは危うい、デンジャー。そのうち母さんにも心配されてしまう。ああ、そうだ。俺みたいに一人でいる寝子高生見つけて、声掛けてみれば……。もしかしたら友達百人できるかな。――できないわな)
再び顔を上げると、燕城寺と目が合った。合ってしまった。
廻は覚悟を完了する。
(まあ、今までが受け身過ぎたのかもしらんし、ちょっと社交的に頑張ってみるかな)
おもむろに彼は燕城寺に近付くと、自分用に持参してきた『キャビアオレンジ』味のジュースを「飲むか?」とさも気を利かせて買って来ました的なノリで話し掛けた。
クーラーボックスから取り出されたジュースを、燕城寺は相変わらず無表情で受け取った。
「見ず知らずの方から施しをされるのは少し気が引けますが、せっかく気を使って頂けたのです、ありがたく頂戴しましょう」
燕城寺は思う。
(これってナンパでしょうか?)
燕城寺は口に含んだジュースの食感、それを確かめながら自問自答。
そして口の中で弾ける粒に首を傾げた。
「……これはオレンジジュースの中にタピオカが入っているのですね。興味深い味わいです」
「タピオカ? このツブツブはキャビアだが?」
「え、キャビア、ですか?」
燕城寺は目を丸くした。
(何年も前とは言え、私が食したキャビアはこのような味と食感では……)
上級階級の食卓ではキャビアが当たり前のように出ていたのか、彼女は自身の記憶との相違を必死に確認し始める。
「原材料名にも……キャビアなんて……」
原材料には【寒天、片栗粉、イカ墨】とはっきり明記されている。
「はっ、これが寝子島流のジョークなのですね!」
納得する彼女に腑に落ちない廻だが、あまり深く考えずに『キャビアオレンジ』をおかわり。
「フッ……。ツブツブの高級な食感に病み付きになるがいいさ」
廻はニヒルに笑うと、缶ジュースを傾けて遠くを眺めた。
「あの、ありがとうございます。私、
燕城寺 智慧
と申します。その白髪に眼帯という奇異な出で立ち、きっと大変な苦労の末を背負われているのでしょう。そんな方から待ち呆けていた私にそのような気遣いをして頂けるなんて。私、深く感動しました」
ややオーバーな言い分だが、燕城寺はペコリと頭を下げる。
しかし相変わらず無表情のままだった。
「俺の名は
廻 春告
……。燕城寺、以後よろしくな」
自己紹介が終わったその時、遠くから燕城寺を呼ぶ声が聞こえてきた。
「はわわっ! 智慧さんはどこでしょうかっ!? 智慧さぁーん!!」
「あ、優芽さん、こちらです」
ひとしきり声を上げた金剛が燕城寺の呼び掛けに気が付いた。
だが、すぐに近付こうとしない。
(そ、傍にいる男性はどなたでしょう? 声をお掛けして宜しいのでしょうか? なんだか打ち解けてらっしゃいますし、もしかして私はお邪魔でしょうかっ!? いやいや、それよりも! ま、まずは遅刻した事を謝らなくては~!)
金剛は目をぐるぐる回しながら頭を抱え出す。
完全にオロオロとパニックに陥っているようだ。
「優芽さん。遅刻の事はお気になさらず。さぁ、こちらへ」
見かねた燕城寺が近寄り、金剛の手を取って引率を開始。
「あ、あのぅ、智慧さん? あの男性は……?」
「先ほど、私にオレンジジュースを施していただいた方です。悪い人ではなさそうですよ」
「そ、そうですかぁ……」
燕城寺は廻の前に金剛を連れてくると、軽く彼女を紹介した。
金剛も廻が隣のクラスの男子だと知った途端、ようやく警戒レベルを引き下げたようだ。
「お隣のクラスの廻さんだったんですね~。え、えと。眼帯が海賊の船長さんみたいで格好良いですね!」
褒めるとこそこかよ、とツッコミが入りそうな不器用な褒め方だった。
だが、廻は口角を釣り上げながら金剛へ言った。
「俺の邪眼を、こんな大衆の前で晒すわけには行かないからな、フフッ」
そう口走ったあと、やってしまったという表情を浮かべる廻。
実際、廻が眼帯で覆っている左目は常人のそれと違う特徴を持っている。
あまりに奇異なそれが人目に触れるのを嫌って普段から左目には眼帯をしているのだが、敢えてここで口にする必要はないと彼は判断した。
ここで燕城寺は金剛と廻に1つ提案を切り出す。
「ジュースを頂いたご恩もありますし、廻さんも優芽さんも一緒にお祭りへ参りましょう。もちろん、おふたりがいいというのであれば、ですが」
この提案を2人は快諾。燕城寺はホッと胸をなでおろす。
「それは重畳です。私、実はこのような七夕祭りに来るのは初めてなので色々教えてください」
燕城寺はこの時、初めてほのかに口元が優しく弧を描いて開いた。
「そういえば、竹に短冊を吊るすのですよね? 優芽さんの手にあるのは、その短冊ですか?」
「そうですよ、智慧さん! 私、もう短冊書いてきました!」
「俺は書くつもりはない」
三者三様の反応。
ロープウェイは長蛇の列で、まだまだ展望台までたどり着けそうにない。
(こ、これは内容を知られないようにしないといけませんね!)
金剛の書いた願いは、これである。
『不良さん達が良い不良さんになってくれますように』
金剛は人に言えない秘密がある。
ひょんなことからシーサイドタウンを拠点とするレディースグループの総長からの頼みで総長代理を任され、平凡なボブカットの眼鏡少女は不良のトップに君臨することになってしまったのだ。
目下、彼女は所属するメンバーたちを真面目に更生させようと努力していたりする。
「わわっ! 他人のお願い事は見ちゃダメですよ~!?」
「あら、覗いてはダメなのですね」
金剛がひた隠す短冊に興味津々の燕城寺。
「ちなみに、私が願いを書くのならこう書きます」
『今度はりんごジュースでお願いします』
「おや? 廻さん、どうされました?」
「それって俺に直接言ったほうが早いだろ?」
呆れたように溜息を吐く廻に、金剛はなんだか可笑しくてくすくすと笑いを漏らす。
「??? 目下の願いを込めたまでですが……?」
燕城寺はうーんと唸りながら、雲で覆われた上空を見上げていた。
燕城寺 智慧
:七夕初体験、そして意外と無欲だった
金剛 優芽
:友人との七夕祭りで、新たに交友が広がる
廻 春告
:脱ボッチ、達成(両手に花!)
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定員
1000人
参加キャラクター数
112人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年01月25日
参加申し込みの期限
2014年02月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年02月01日 11時00分
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