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●水着を脱がし、雲を裂け
【廊下】
初島 優
はふたたび廊下にいた。
当ての外れたピッカピカなサンマさんポスターを元の場所に貼りなおしている。
その指先にかすかな風を感じ、優は顔を上げた。
「ん? 隙間風が……」
人差し指を湿らせ、その風がどこから吹いてくるのかを探る。
すると風は、すこし向こうに貼られている水着のお姉さんのポスターの方から吹いてきていた。
優は、謎解きマップを改めて眺める。そして、あっ、と小さく声を上げた。
「さっきはちょっと見当外れだったけど、全体の謎の解き方は間違ってなかったと思うんだー」
この隙間風は、きっと大切な情報だ。
水着のお姉さんのポスターを観察する。
真夏の砂浜。青空に入道雲。ルージュを引いた口唇からこぼれる白い歯。小麦色に焼けた肌に弾ける珠のような水滴。お姉さんが手にしている麦酒は、黄金色に輝いている。
夏になるとどのビアガーデンにも貼られる、有名なビールメーカーのポスターだ。
そこにひとこと手書きで。
『脱がして』
優も所属するピンク色の集団のメンバーなら鼻の下を伸ばしそうな文句。
だが、これこそ謎解きのピースに違いない。
優はポスターに手を伸ばす。
そのとき、背後から伸びてきた手が、優の手を掴んだ。がっしりとした、男の手だ。
「ふふっ。君も気づいたのね?」
振り返ると、優の鼻先に
尾鎌 蛇那伊
の厚い胸板があった。
「わっ、近すぎるよー……」
廊下には他に誰もいないというのに、蛇那伊は声のトーンを落とし優の耳元に囁く。
「あたしもここに辿り着いたの。君の考えと同じだと思うわ。だから一緒に……ね?」
一緒に、だなんて蛇那伊がいうとなにやら意味深な気もして、優はごくりとつばを飲み込む。
蛇那伊はそんな優の動揺を受け流し、口の端を吊り上げた。
「水着のお姉さんは脱がして欲しがっている。じゃあ、脱がしてあげましょうよ。考え通りなら……」
優は頷き、言葉を継ぐ。
「ここに、道があるはずー……!」
ふたりは、息を揃えて水着ポスターを剥がす――。
【秋の間】
一方、秋の間では。
「小山内、桜庭。襖を開けたぞ。これでいいのか?」
御剣 刀
が、連れの可愛らしい探偵たちを振り返る。
小山内 海
と
桜庭 円
は、ふたり揃ってOKサインを作る。
『ありがとう かたなくん』
「何をしてるのかはさっぱりだけどな」
海と円は顔を見合わせてくすくす笑う。刀が分からなくて、自分たちだけが分かっている状況が珍しくて面白かったのだ。もうすこしだけ、彼には戸惑っていてもらいたい。だから、まだ、説明はしない。
『てつだって。くもが かかれている ふすま ぜんぶ あけるの』
【夏の間】
「姉さん。いわれた通り、襖を開けました」
「ご苦労様です、舞華ちゃん」
夏の間に移動した
檜扇 唱華
と
檜扇 舞華
のメイド姉妹も、部屋と廊下を仕切る襖を開け放つ。
舞華は、自分の行為に首を傾げていた。開ける前に襖を調べたけれど、取り立てて変わったところは見つからなかった。夏らしく立ち上る白い入道雲が描かれていること以外は。
「姉さん、どうして襖を開けろといったの? ここだけ雲が厚いとか?」
「ふふ。それはこのあとのお楽しみですよ」
姉の唱華は唇に人差し指をあて妖艶に微笑む。
「もうすぐです。準備は整いつつありますよ」
【春の間】
春の間には、カメさんチームの
奈良橋 博美
、
矢萩 咲
、
御巫 時子
がいた。
春の間の襖を開け放ったのは咲だ。
「すべての襖をあけ、どういう景色になるか見てみましょ」
時子は咲の考えに気づき、ポンと手を打つ。
「たしかにどの部屋の襖にも、雲が描かれていますね……!」
「ええ。この雲の描かれた襖を開ける事が、この謎を解く鍵のはずだわ」
ここはふたりに任せ、部屋の外の様子を見守っていた博美は、いよいよ状況が整ったことを察した。
「なあみんな。一度、修君のところに戻らないか?」
【玄関】
カメさんチームの灰色の脳細胞たる
八神 修
は、宣言どおり玄関の椅子に腰かけたまま一歩も動いていなかった。三人の少女たちが戻り、ここまでのあらましを修に語って聞かせる。他のチームが掴んだヒントを、博美たちもまたしっかりと掴んでいたのだ。
すべてを聞き、なるほど、と修は頷いた。
「『猫田一少年の事件簿。魔神遺跡殺人事件』の”七鏡の館”を想起させるが、より複雑だな」
有名推理漫画のタイトルを挙げると、修はこの謎が作られたいきさつを想像して、くすりと笑う。
「謎を作った人はどんな人物だろう。女将、或は従業員……部屋に推理小説が並んでたりしてな」
「かもな」
博美やみんなも笑った。
さて、と修は足を組み替える。
「推理小説ならば、ここで、読者への挑戦状が挟まるところだが」
「読者への挑戦状?」
首を傾げた咲に、時子が自信なさげに答える。
「いわゆる、真相が明かされる前の儀式……でしょうか……」
すると博美が修を炊きつけた。
「たしかにそれがあると気分が盛り上がるな。修君、頼む!」
そこで修は、ごほんと咳払いをして両手を組み、存在しないカメラに向かって目線を作る。
「――ここまでの部分で、推理に必要な手がかりは全て揃った。さあ真相を推理せよ!」
決まった! かと思いきや、修はすぐにポーズを解いて頭を掻いた。
「……ってこれ、照れくさいな」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
推理・サスペンス
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年12月11日
参加申し込みの期限
2013年12月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年12月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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