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寝子温泉、謎解きの宿
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●プロローグ
「30点」
苔むし傾いた看板に、
青物 といき
がつけた点数は厳しかった。
この日、寝子島駅を出発したバスは、えっちらおっちら山道を抜け、寝子温泉の中でもはずれにある「龍宮旅館」の前に着いていた。
といきは、この寂れた旅館を上から下まで舐めるように眺めて、小さくひとつため息を吐く。
「50点」
といきの実家は神奈川の温泉街で老舗の旅館やホテルを経営している。いわば旅館の娘。敵情視察というわけだ。ところがこの龍宮旅館、高級というには程遠く、といきの採点もつい辛口になってしまう。かつては華やかなりし頃もあったのかもしれないが、いまは適度に老朽化、適度に資金不足、適度に人材不足といったところだろうか。
「はー……だからイベント開いて若い子あつめてるのかにゃ。……ん? にゃんだろ?」
といきは、ふと、一緒にバスを降りたひとりの女の子と目が合った。
その途端、彼女は手にしていたストップウォッチのボタンを押す。
「ねーねーなにしてんの?」
声を掛けられた
時枝 香苗
は、ゆっくりと答えた。
「時間を計ってるんです」
「なんの?」
「いろいろなことの。例えば、バスから玄関先まで歩く時間は17秒8。あなたがこの旅館を眺めていた時間は10秒6でした」
「見られてたのかにゃー。いろいろなものを計るのが好きなのかにゃ?」
「ええ」
といきは、これは面白い人に出会ったぞと思った。
「ね、今日は誰かと一緒? 謎解きイベントには参加するのかにゃー?」
「にゃー……ですか」
香苗もまた、といきのことを面白い人だと思った。「ひとりですし、謎解きもこれといって……」
「あ! だったらイベント終わるまで一緒にぶらぶらして時間潰そうよ! で、夜になったらといきの必殺技、女将よりも早い寝室のセッティングを披露するから時間測って!」
いいでしょいいでしょと、といきは強引に誘う。なにしろ予定がなくて暇なのだ。
香苗は頷いた。
「セッティングのスゴ技には興味があります。ちょうど私もヒマでしたし、いろいろと見てまわりましょうか」
といきと香苗はこうして打ち解け、今宵の友となった。
◇
玄関の引き戸を開けると、大きな水槽と大きな亀の置物が置かれていた。
龍宮城の絵を背景に、赤いサンゴの林の中を熱帯魚がきらきらと泳いでいるさまは、訪れた者の心をちょっとした異世界へと誘う。
出迎えた龍宮旅館の女将、亀屋 豊海子(かめや とみこ)は、名前のとおり亀にも似た、丸顔でふくよかな身体の持ち主だった。マイペースな性格らしく、動作はおっとりと落ち着いていて「あら……」とか「まあ……」とかいって笑っている。肌艶がよいのは温泉の効能か、それともストレスがないのか。
謎解きイベントは夕食までということで、荷物を置いた客たちが次々と玄関先にやってきた。参加費の500円と引き換えに手渡されているのは、一枚の謎解きマップと、スイッチを捻れば一筋の光を放つ懐中電灯。
それらを手にして、グループであれこれ話しながら、早速探索に出る者。
尾鎌 蛇那伊
や
八神 修
のようにその場でじっと考え込む者。
誰か一緒に謎解きする仲間はいないかとあたりを見回す者。
そんな中、はりきって一番乗りした
後木 真央
が、早々に目玉をぐるぐるさせている。
「タイヘンなのだ……真央ちゃん何がなんだかわからないのだ……」
「ははぁん、さては謎が解けずに悩んでるね」
桜崎 巴
が背後から、ぐいっと真央の肩を抱いた。
「丁度いい、あたしの謎解きを手伝っておくれ」
「巴ちゃん分かったのだ!?」
「見当はついたよ。あとはあんたが手伝ってくれりゃあ解けるだろうさ。やってくれるかい?」
「やるのだ!」
巴はにやり笑うと、真央に策を伝授しはじめる。
一方、
御巫 時子
もその場で考え込んでいるひとりだった。
「
雲を裂き……亀の視線の先へ……
輝きの道を曲がりながら追い……玉手箱へたどりつけ……。
ああ……なんとなく分かる気もするのですが……」
まだカチリと嵌る答えは出ない。誰か一緒に謎を解いてくれる人がいたらいいのだけれども。そんな気持ちで顔を上げ、目が合ったのは
奈良橋 博美
。すると博美は時子の気持ちを察したのか、すぐ声を掛けてくれた。
「なあ、もし一人だったら、俺らと組まないか?」
俺ら、というのは、博美と
矢萩 咲
のことだ。博美は奈良橋流古武術家元の一人娘、竹刀を持ち歩いている咲は剣道部所属で、お互い武の道に通じていることを知った。そしてそれぞれ一人だとわかったふたりは、これもまた縁と
カメさんチーム
というグループを組むことにしたのだ。
「お誘いありがとうございます……よろしければご一緒させてください……」
「よろしくな!」
博美は時子と握手をし、それから玄関先で考え込んでいる蛇那伊や修にも声をかけた。
「カメさんチームに入らないか?」
蛇那伊はひとりで謎を解きたいとやんわり断ったが、修はカメさんチームに入ることになった。
そのとき、巴との作戦会議を終えた真央が、たたたっと修のところに駆けてきた。
「修ちゃーん! 巴ちゃんが謎を解いたって言うのだ! だから真央ちゃん、巴ちゃんのお手伝いをするのだ! 修ちゃんたちには負けないのだ!」
「ははは。俺たちだって負けないぞ」
真央と修は軽く拳をぶつけあい、互いの健闘を祈る。
それから修はカメさんチームの仲間たちに向かってすまなそうにいった。
「一緒に組ませて貰って悪いんだが、俺はもうちょっとここで考えを深めたいんだ。この手のゲームは足を使って捜査する楽しみ方もあるんだろうが、俺はこの灰色の脳細胞のみで謎解きをしてみたいと思ってね」
「なるほど。その楽しみ方は理解できるよ。じゃあ何かわかったら報告に来ることにしよう」
博美は修にそういうと、仲間たちと一緒に館内へと消えてゆく。
長考していた蛇那伊も、なにか思いついたような顔でその場を去って行った。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
推理・サスペンス
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年12月11日
参加申し込みの期限
2013年12月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年12月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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