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走って、探して、気をつけて!? ハッピー・イースター☆
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麗らかな春の木漏れ日を受け、エノコロ岬にある全てが輝いて見える。
それは、単に天気がいいからなのかもしれないし、
ヒュー・ヒューバート
がある覚悟を決めたからかもしれない。けれどもヒューには、この景色が自分の決意を歓迎してくれているように見えた。
大地を埋め尽くすような草花も、そこから望める海面も。思わずヒューはカメラを構えて、その一瞬の煌めきを逃さぬように、シャッターを切る。「こんな日だったね」と振り返るに相応しい1枚を撮れたことを満足げに微笑むと、隣で呆れた息を吐く
城山 水樹
を見た。
「この島は本当に祭りごとが好きよね」
飾り気のないシンプルな装いに、取り繕わない言葉。自然体でいる彼女を見られるのも、ここ最近になってからだ。一時は恋人という関係を続ける上で、修復出来ないことも視野に入れなければいけないかと思うほどに、深い溝が刻まれた。それでも時間を置き、手探りでも前に進もうと手を伸ばし――ようやく、2人に転機が訪れた。
「そんな寝子島が、水樹も好きなんだろう?」
先日の
ひな祭り
で急速に関係を修復した2人は、この春のうちに
屋内プール
にもでかけた。思い返せば、ノリが良く、楽しいことが好きな水樹に振り回される形で、様々なイベントを巡ったことだって幾度とある。
きっと、旧市街の商店街で生まれ育った彼女にも、しっかりと寝子島の気質は受け継がれているのだろう。
……けれど、数々の思い出を過ごすはずだった季節を、忙しさや
後ろめたさ
というすれ違いで、
恋人としては義務的に
、
仕事としてなら事務的に
過ごすような日もあったのも、事実で。
不甲斐ないと思う。こんな自分が、とも迷った。春の移ろいやすい天気が、自分の悩み惑う心を映しているような気さえして、この言葉を口にしようと覚悟を決めるまで時間がかかったけれど。
「好きよ。じゃなきゃ、仕事もあるのに往復なんてやってられないわ」
いつだって水樹はシンプルだ。身なりだけでなく、言葉や考え方も、突飛に見える行動力だってそう。
それを見習ってみたとき、意外と答えはスッと溶け込むように出ていた。
(だから……言うよ)
用意していない物は沢山あるし、計画だって具体的にあるわけじゃない。どちらかと言えば謙虚で内向的なところのあるヒューからすれば、こんな賭け事のような真似はガラじゃないとは自分でも思うのだけど。
「良かった。イベントを前にして、興味無いって言われたらどうしようかと」
「そりゃあ……苦手な物もあるし? ヒューに誘われたからって、何でも楽しめるなんて言わないけど」
眉間に皺を寄せて見つめる先にはテントが用意されていて、イースターエッグを作っている姿が見えた。黙々とする作業が嫌なのか、それとも手先を使うことが苦手なのか。その探りはまたのお楽しみにとっておくことにして、ヒューは小さく笑った。
「了解。それじゃあ水樹のやりたいことは決まったね」
エッグハントをしよう――と、提案する前に、水樹は駆けだし振り返る。
「どっちがイースターエッグを多く見つけられるか、競争ね!」
花壇を眺め、真剣にイースターエッグ探しに興じる彼女からは、もうよそよそしさは感じない。素直にイベントを楽しみ、無邪気に駆け回っている様子にホッとしつつも……ヒューの中には、僅かにだけ焦りも生まれていた。
自由な彼女を見ていたい反面、捕まえておきたいという矛盾。これからを考えた上での答えだけれど、彼女の歩幅に合わせられていないのではないかという不安。
絶対に彼女の全てを包み込めるだなんて、言い切る自信も無い。あるとすれば、ただひとつだけ。
(君が、好きなんだ)
あれこれ考え込まず、ただ伝えたいことをと考えたとき、その言葉しか浮かばなかった。
理由なんて、後回しでいい。計画なんて、2人で立てればいい。何よりも今は、前に進みたい。
「あった! ヒューも探してる? このままじゃ私の圧勝――」
ふふんと得意げにイースターエッグを見せびらかす水樹を写真に収め、ようやくヒューも周辺を探る。
「なるほどね。手入れされているはずの花壇の様子がおかしいのには理由があるのか」
「待って! 今、絶対ヘンな顔してたでしょ」
「そんなことないよ。水樹はいつだって可愛いし綺麗だ」
「それはモデルとして当然なの。だから、そうじゃない今のはなし!」
データを消してとか消さないとか。カメラは置いてイースターエッグを探しなさいとか、ウサギのぬいぐるみは写真に撮らないととか。言い争っているようで、じゃれ合っているような2人は、どこからどう見ても幸せそうな恋人同士。
ようやっと取り戻した日常。当たり前とあぐらをかいてはいけない関係。
けれど、いつかは。この日は思い出となり『恋人』でなくなる日も来るのだろう。
……やまない雨が無いように、移り変わらぬ季節が無いように。終焉は、やってくるのだ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年10月06日
参加申し込みの期限
2024年10月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年10月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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